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F8 2017 注目すべき発表のまとめ

こんにちは!CAVキャピタリストでトレキタ編集マンの北尾です!

さあ、今回もやってきました、Facebookの一大イベントFacebook Developer Conference、通称F8の開催と、それに夜な夜な闘う北尾のF8まとめ。

前回皆さんに多く読んでいただいたおかげで、今年も頑張ろうという気になれました。ありがとうございますm(_ _)m 

TwitterFacebookもやってるのでスタートアップ界隈の方、起業に興味ある方、起業家の方気軽に絡んでくださいー。

はい、今回のF8なんですが、正直昨年のF8ほど事前の注目度はそこまで高くなかったような印象でした、去年は特にチャットBotのメッセンジャープラットフォームの話題が大きかったですし。

ですが、今回も全然負けてないくらいの発表がゴロゴロあったので、個人的にはすごく面白かったです。ということで、早速まとめにいきたいと思います。

こちらは昨年発表されたFacebookの10年間のロードマップ。
今回のF8では、このロードマップがより明確な形となった。特に、今回は3つの大きな発表に関して紹介したいと思う。1つ目と2つ目が、上記ロードマップでいうところの、デクノロジー領域に属するARとVRサービスのローンチに関して。3つ目が、昨年話題になったチャットボットのメッセンジャープラットフォームのアップデートである。


■ ARプラットフォームのβ版ローンチ

Facebookも遂にARに関する具体的なサービスを発表してくれた。今ユーザーとして使えるのは、最近のストーリー機能に加えたSnapChatと同じような顔フィルター機能だけだが、今後プラットフォーム上に様々な機能が追加されることが想定される。

Zuckerbergが考える、既存のARに関する捉え方は、以下の3種類。
・Information: 例えば、写真への文字入力 等。これは最近もはや当たり前。
・Digital Objects: ポケモンGO 等。目の前のポケモンの出現は驚いた。
・Enhancements: SnapChatやSnow 等 これも出た当初はびっくりした。
ただこれらはあくまでARの超入り口にすぎないと主張。

今回は、最初に、ストーリーカメラにSnapchatのようなフレームや顔フィルター機能のβ版リリースを発表したが、今後は既存のフィルター機能から3Dテキストや3D画像のフィルター機能へと進化させる予定(ここまでは、実はSnapChatが同じ機能を既に発表している。)で、デモでは動画内の机から打ち込んだ文字が立体的に浮かび上がったり、サメの物体がシリアルの器の周りを飛び回ったりしてるものが出てきた。

別のデモでは、ありきたりなオフィスの写真が、エフェクトによって、水で溢れたり、上からバランスボールが降ってきたり等と、動的な変化が起こるような、Facebookカメラが2D写真から3D写真に変わる瞬間を見せてくれた。

またその他には、物体認識を使った機能のデモでは、例えば、動画上に写るコーヒーをタップすると煙が出てきたり、ワインをタップするとヴィンテージを示したカードとECに飛ばすリンクまで浮かび上がったりしていた。

また、ARゲームプラットフォームも今年中にリリースすると発表し、デモでは、机の上にいきなり戦車や標的が出現し打ち合うような立体的なゲームも出ていた。

ARに関しては、その他にもいくつか面白いデモは見せてくれた。しかし、ゲームの話は除いて、SnapChatや類似サービスを使ったことがあるユーザーならご存知の通り、この分野ではFacebookよりも先行して進めているプレイヤーがいるわけだが、Zuckerbergによると、Facebookの強みとする物体認識と機械学習技術を活かすことで、競合よりも先に理想的なARカメラにたどり着くと、強い主張でプレゼンを締めくくった。


■ ソーシャルVRプラットフォーム:「Facebook Spaces」のβ版ローンチ

こちらの動画をぜひ見て欲しい。

これは昨年のF8でデモを見てすごくワクワクしたのを覚えてるが、これが今日遂にOculusでβ版でローンチされた。ユーザーは、Oculusとコントローラを持っていれば、場所に依存せず(ユーザー同士近くにいる必要なし)、3人までVR空間に参加することができる。その中で、動画を見たり撮影をしたりその他いろんなVRアクティビティが一緒にできる。デモ動画では、現実空間で離れているはずのユーザー同士がテレポートしたような感じでVR空間上で一箇所に集まったシーンがあって、最近SAOに興奮していた自分としては、テンションめちゃ上がりました m(///__///)m


■ メッセンジャーの進化
去年発表されたチャットボットのメッセンジャープラットフォームが進化するようだ。
1. チャット上のBot検索のユーザービリティの向上。
注目されてるBotが閲覧できたり、検索から探せたりと、App Storeっぽくなった。メッセンジャーのHomeスクリーン上にあるDiscoveryをタップすると出てくるようだが、日本ではまだ実装されてないようだ。待ち遠しい。

2. Botをグループチャットでも利用可能に。
グループでBot Appを使えることで、Spotifyの音楽をグループ内でシェアしたり、OpenTableの席の予約をチャット上でシェアしたり、Kayakでフライト予約もシェアできる。Spotify Botはここから開きます。

3. バーチャルコンシェルジュ”M"がメッセンジャーでも使えるように。
メッセンジャー上で、「ご飯どこで食べようか?」と会話すると、”M”がdelivery.comを提案してくれたり、「お金を返してくれないか?」と友人に頼むと、Facebookの支払い機能を立ち上げようとしたりと。これは便利そうな一方で、メッセンジャー上でいつでも”M”に聞かれるような状況でちょっと嫌かもw

チャットのアップデートは、米国と少しタイムラグがありそうだが、Botのコンテンツが増えてくると、間違いなく便利になりそうな予感がしている。


今回F8 Day1のまとめは以上です。あと、今回のF8のLiveは去年ローンチしたFacebookプラットフォーム Liveでやってましたね。昨年はWeb上のストリーミングに挙がってましたが、FacebookのLiveストリーミングってまだ1年だっけって驚くくらい、違和感がなかった。なにもなかったところから、人の認識に1年でここまで入って聞いてるってめちゃめちゃすごいなと。




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