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少女主義宣言

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少女とはなにか。少女であるとはどういうことか。 あらゆる時代と時間を超えた少女たちに捧げる少女論。 「不在の少女」を探して言葉の森に分け入る試みを始めよう。 ヘッダー:「運び屋… もっと読む
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記事一覧

288回 心地よく秘密めいた場所

墓参りにはずいぶん長いこと行っていない。 最後に行ったのは父親が亡くなった時だから、10年…

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287回 サニーサイドアップ

「卵は物価の優等生」と言われて久しいが、最近ではどうもこれは怪しくなっている。 そもそも…

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286回 アップデートの準備ができました

最近評判になったTVドラマのキーワードは「アップデート」だった。 昭和と令和の二つの時代を…

高柳カヨ子
2週間前
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285回 Under Pressure

年度末になるので早くストレスチェックを受けろと言われて、お馴染みの質問にPCで答えてきた。…

高柳カヨ子
3週間前
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284回 歌の翼に

驚くべきことに、かつて歌を習っていた。 いや、これを読んでいる方は驚かなくていい。自分で…

高柳カヨ子
4週間前
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283回 My Hair is Good

最近若い人の髪の色が以前より暗くなったような気がする。 茶髪、という言葉も今はあまり聞か…

高柳カヨ子
1か月前
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282回 アブラハダブラ

1970年代はオカルトの時代だった。1973年には、『ノストラダムスの大予言』『恐怖新聞』『うしろの百太郎』が発行されている。これだけで何かむずむずするような時代の空気が伝わらないだろうか。 言わずと知れた『ノストラダムスの大予言』。著者の五島勉が晩年「人類滅亡の件は間違っていた」と言ったとか言わないとかだが、今更そんなことを言われても。 そもそもノストラダムスというのは16世紀フランスの医師・詩人・占星術師であった実在の人物で、彼の4行詩形式で書かれた『ミシェル・ノストラ

281回 きっと来る

意外に思われるかもしれないが、結構ホラー好きである。 昨今はホラー小説もホラー映画も隆盛…

高柳カヨ子
1か月前
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280回 Goodnight、Sweetheart

「枕が合わない」という言葉があるくらい、枕は睡眠にとって重要な位置を占める。 我々人間は…

高柳カヨ子
1か月前
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279回 推しも推されぬ

世の中、推し活が盛んである。 推し色、推し香水、果ては推し概念というものまである。 誰も彼…

高柳カヨ子
2か月前
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278回 シャンプーが目にしみる

入浴中にふと、この頃リンスって聞かないなと思いついた。 昔はシャンプーとリンスはセットだ…

高柳カヨ子
2か月前
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277回 みんな笑顔であたたまる

身体を冷やすと胃痙攣を起こしやすくなる。今でこそ頻度は減ったが、昔は夏は冷房冬は低温にや…

高柳カヨ子
2か月前
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276回 詳しい検査が必要です

患者さんの診察をしていると、しばしば検査が必要になる。 採血、尿検査、胸のレントゲン、胃…

高柳カヨ子
2か月前
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275回 キャロット・ラペの誘惑

大きな声では言えないが、ニンジンが嫌いだ。 子供みたいと笑われそうだが、嫌いなものはしょうがない。嫌いと言っても食べられないわけではなく、食べようと思えば食べられる。細切りにしたキンピラや生酢、甘く煮たグラッセなどは問題ない。ゴロンと大きめに切ってあるニンジンがかなり苦手である。 そして前にも書いたが、豆や芋といったホクホクした食感も好きではない。ついでに栗も食感だけで言えば苦手と言える。栗も芋も味はどちらかと言えば好きな方なので、お菓子に加工していあるものは食べるが、ホクホ