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投資家の日常は、いとをかし。 #6 2024年3月 後編 テキスト版

このポッドキャストのテキスト版です。前編は↓↓



りそなam「日本株式インパクト投資ファンド」がついに一般販売!

renny:後編の最初は投資信託について。このポッドキャストの前身「月次レポート研究所」で、りそなアセットマネジメントさんが設定されてる「日本株式インパクト投資ファンド」をご紹介したことがあります。そのファンドがすごく内容の濃く、非常に分厚いインパクトレポートを発信されていて、読み応えありますね、というお話をしました。でも当時は普通の人は買えないっていう状態だったんですよね。

吉田:これは誰に向けて発信しているんだ?みたいな不思議なファンドでしたね。

renny:それからしばらく時間がたって、インパクト投資のイベントがありまして、上場株式に投資するインパクト投資ではなくて、ベンチャーキャピタル投資、スタートアップを対象にしたインパクト投資のお話を聞く機会があったんです。このファンドで関与されてるのが、SIIF(社会変革推進財団)で、そこのnoteを読んでいたら、りそなアセットマネジメントさんの日本株式インパクト投資ファンドのことをお手伝いされてるみたいな記事があったんです。それで久しぶりにりそなアセットマネジメントさんのウェブサイトを訪ねてみたら、販売会社に松井証券とマネックス証券が書いてあったんです。吉田さんもこの機会に投資を始めようかなと思われているようですが。

吉田:そうですね。私はひねくれてるんで、新NISAの口座をマネックス証券で開いてたんですよ。

renny:それはまたどういう理由で、マネックスで開いたんですか?

吉田:元々マネックス証券でアメリカの株を買ってたんです。ネット証券は、アメリカ株はマネックスで日本株はSBIで、楽天証券はiDeCoと使い分けてたんです。マネックス証券ってこれからも続くのかな?っていうのがちょっと疑問だったんですけれども、NTTドコモの子会社になったから大丈夫そうだし、社長が女性だから応援したいな、って思ってマネックスでNISAの口座を開いたんです。(補足:昨年までは鎌倉投信にNISA口座を持っていて、新NISAを機にマネックスへ)

renny:それはまたどうして米国株とマネックスっていう組み合わせになってるんですか?

吉田:昔々の話なんですが、アメリカ株に特定口座を最初に適用したのが、マネックス証券だったんですよ。そのタイミングで他の証券会社で買ってたアメリカ株も全部マネックスに移管したようなのがきっかけですね。

renny:一般口座から特定口座への移管ってできるんでしたっけ?

吉田:できなかったからはず。どうしたんだっけな?

renny:僕もマネックスで米国のETFを持ってて、一般口座で買っちゃったがために、もう完全に塩漬けになっています。それは置いといて、マネックスで始められたNISAに、このインパクト投資のファンドをご検討されてるんですね。

吉田:そうですね。新NISAの良い使い方が未だによくわかんなくて…(個別株投資には使いづらい)、日本の運用会社でいいファンドを出していて応援したいなというのが見つかったら使おうと思ってたんですよ。だからりそなのファンドいいかなと。

renny:なるほどね。僕も他の投資信託の積立を取りやめて、マネックスでこのファンドの積み立てを始めるように設定しました。僕はマネックスでNISAを開いていないので、NISAとは別枠にはなりますが。吉田さんがこのファンドに投資してみようと思われた最大の理由ってどこですか?

吉田:やっぱりインパクトレポートですよね。

renny:ウェブサイトでインパクトレポートは2期分、見られるようになっていますね。経時的な変化が見れるようになったらいいなと思ったりするんですけれども、あと僕がいいなと思ったのは、投資先の数がやたらめったら多くなくて、かなり絞り込まれていること、あと慌ただしく投資先を入れ替えをしなさそう、そこがいいかなと僕は思ったんですよね。すごく面白かったのは、noteにこのファンドがマネックスで買えるようになりました、という記事を書いて反応してくださったのが吉田さんとm@さんのお2人。m@さんも積み立て初めましたとブログに書かれていましたね。

吉田:そうですね

renny:もう1人ぐらい出てくるとしたら、Shimoyamaさんぐらいかな、と予想をしてまして。

吉田:もうちょっと知らない人が出てきてくれないかな。

renny:このファンドを積み立てします、このファンドに興味あります、という発信を見つけたら、その方は仲間だと思って紹介したいなと思ってるんですけどね。吉田さんはこの他にもNISAの枠に入れようかな、と思うような商品はあったりするんですか?

吉田:これは今年に限ってなんですけど、アメリカの債券が欲しいなと思ってて、債券を普通に買ったらNISAには入れられないんで、めずらしくETFを使おうと思っています。バンガード超長期米国債ETF(Vanguard Extended Duration Treasury Index Fd ETF)を今年に限り、買おうかなと考えています。

renny:債券は先月の収録でもおっしゃってましたよね。今年は株式に行くよりは、債券を手堅くって感じなんですかね。

吉田:そうですね。もうこれ以上、株式への新規投資で資産を増やそうとかっていうような年ではないですね。1月、2月でもう十分なので。

renny:今から買うにはちょっと高いなっていうような感じってことですよね。

吉田:今はもう売りも買いもせず、株価がここからさらに上がるなら、今持ってるのが増えてくからいいやぐらいの感じですね。

renny:m@さんのブログには、りそなアセットマネジメントさんで気候変動にフォーカスしたインパクト投資のファンドもあって、そっちも何か積み立てると書かれてましたが、吉田さんはそちらも興味ありますか?

吉田:そっちもリストアップしてるんですけど、ドル円相場がどうなるんだろうと思って。。。

renny:為替はちょっと読みづらくなってますよね。でも、米国債のETFは為替が関係あるといえば関係あると思うんですけども。

吉田:それはもう元々持ってる米ドルで買っちゃうから問題ないんです。

renny:なるほどね。僕は特に今年は日本株を増やしたいなと思ってたんですけど、あれよあれよという感じで困ったなっていう感じです。一部、買い終えましたが、まだ枠が残ってるんですごく悩ましく思ってます。これは先日も話したかと思うんですが、とりあえず5月の3月期の決算発表でちょっと下がらないかなっていうのが一つと、あとはもう一つはアメリカの大統領選挙の11月ぐらいまで待つかな、どういう結果になってもマーケットには影響は出るだろうなと。それは上がるというよりは、下がるんじゃないかなっていうような予測を立ててるんですけどね。あまり先読みしてもしょうがないですが、ここまで上がっちゃうと買えなくて困ったなと思ってて、もう残ってる枠を毎月按分して、ちょこちょこ買うのがいいのかなと思ったりもするんですよ。でもそういうことを考えたらろくなことがない、大体は何もしなかった方が良かったってことになるんですよね。そのあたりは全然進歩がないなって自分でも思ってるんですけど。吉田さんみたいに、今年はもう最低限でいいや、って思えない自分が残念です。

Jリーグ開幕

renny:前編は吉田さんのグルメにまつわる「をかし」をお聞きしましたが、僕の方は先月からJリーグが始まりまして、僕の応援してるFC東京は1勝2分1敗でスタートしたんですけど、吉田さんは今年のJリーグってご覧になってますか?

吉田:全然見てないです。

renny:去年、楽天の業績とかを見てると、神戸が優勝してもこんなメンバーでできるのって、昨シーズンが最後じゃないか、と話していたんですが、案外残ってるんですよね。

吉田:契約期間が残ってたのかな。

renny:今年のJリーグは今年やたら点数入るなっていう感じがするんですよね。磐田と川崎の試合が5対4で磐田が勝ったとか、浦和と湘南は4対4のドローとかですね、何がそうさせてるのかわからないんですけれども。それだけに結構な混戦気味ではあるんで、吉田さんにも見ていただけたらと。

吉田:なんかちらっと見て気になったのは、国立競技場の芝の状態が酷くて、どうなってんのかな?と気になりました。

renny:FC東京も4月に対浦和と対鹿島っていう重要な試合が国立競技場で連戦で組まれてるんで、そのタイミングでどうなのかな。あと今年のFC東京は序盤からすごい厳しい日程なんです。去年の成績の上位ばっかり当たってるんですね。そこを何とか乗り切ってほしいなというようなとこではあるんですけれども、今年も神戸は強くて、町田が今、成績いいんですよね。青森山田高校の監督やってた人が監督で。

吉田:そんなに成績がいいんですか。すごいですね。

renny:僕もJ1はもうちょっと厳しいとこだぞ、と思ってたんですけど。同じようにJ2から上がってきたヴェルディは、結構苦戦されてます。試合終了間際に追いつかれてドローとか、逆転されて負けちゃったとかいう状態です。今年はFC東京との東京ダービーがあるんで、あんまり強くならないで欲しいなとは思ってはいるんですけど。

日経STOCKリーグのレポートを読もう!

renny:ちょっとこれは来月に向けての話題ですが、Jリーグのリーグ繋がりでですね、日経のストックリーグが3月16日に最優秀賞が発表されてたみたいですよね。

吉田:そうですね。

renny:中学生・高校生・大学生のグループが、個別の会社を分析してポートフォリオ作るにあたって、どういうふうに選んだのか、というレポートを書いて、ユニークさで賞が決まるということで、たくさんの入賞レポートが、ウェブサイトで見られるようになってますよね。

吉田:結構すごいですよね。中学生とか高校生でここまで書くんだみたいな。

renny:あれを見てると日本の未来は明るいのかもしれないな、と思ったりもするんですけど、ああいうことに取り組んでた人がその後、社会人になってどういう投資をやってるかはすごい興味ありますよね。

吉田:そうですね。

renny:社会人になって投資信託はオールカントリーだけですとなると残念な感じがしますよね。何かの賞を取られていた、渋谷教育学園渋谷高等学校の2年生のグループが「シェア」と「ケア」をテーマに書かれたレポートがあったと思うんですが。

吉田:インパクトと投資っぽい内容やつですね。

renny:それが先ほどお話ししたSIIFが、noteの記事にされてたんですね。その高校生にインタビューしていた記事が面白いなと思って読んだのをきっかけに、Webサイト見たらもうかなりの数のレポートが載っていて。今年最優秀賞をとったのが、三重県立四日市高等学校。

renny:高校生が半導体をテーマにレポート作ったのが最優秀賞取られてたました。かなりの分量なので来月のポッドキャストで面白いものがあったら紹介したいなと思ってます。株式投資に関するこういう試みがもっと知られて欲しいなと思います。中学生・高校生・大学生がこういうことに取り組むのは、先々の人生に非常に活きてくるんじゃないかなと。前編でもお話した投資をきっかけに新しい扉を開く、みたいなところはまさにこういうことなんじゃないかなと思うんですよね。

吉田:そうですね。投資信託レポートもこれぐらいの内容のものが出てきたらいいな。

renny:さっきの「日本株式インパクト投資ファンド」のインパクトレポートまでとは言わないですが、気概というか意思を感じるようなレポートが増えてほしいですよね。株式投資とか企業を研究することを面白いと思った人が投資会社で働くとかっていうキャリアに繋がっていくと面白いのかなと思います。

renny:あと最近ちょっと思ったのは、ある投資信託でそのファンドに関わってるアナリストの人たちの顔写真がずらっと並んでるレポートがあるんですけど、それを見てて思ったのは女性が1人もいない。そこの会社に限らず、よくよく考えてみると、ここはいいなと思う投資会社さんでも、企業調査や投資判断に関わってる方で女性を見かける機会って本当なくてですね。さっき吉田さんがマネックス証券をNISAで選ばれたっていう一つの理由として、女性が社長だから、ということを挙げられてたんですけれども、やっぱりもっと女性の存在が感じられるような業界になるべきなんじゃないかな、と最近よく思うんですよね。

吉田:女性の方が投資には向いてそうですけどね。(補足:男性は妙な見栄やプライドがある人が多くて、投資に向いていない勝手なイメージ)

renny:女性だから男性だからっていうところは、今はいろいろ言うと、問題もあるのかもしれないすけど、ただやっぱり気付くアンテナみたいの違うと思うし、投資判断とか投資の調査にはすごく意味あるんじゃないかなとは思うんですけどね。さっきのストックリーグも当然、女子学生の人も関わられてるんで、そういう人たちがキャリアとして投資の仕事を選ばれるきっかけになるといいなと思ったんですよね。

吉田:女性じゃないと価値がわからない会社もやっぱりあるので。私が投資してる資生堂も社長はいつ女性になるのかな?と思ったりします。

renny:そうですね。以前に吉田さんが奥様のメイクがきっかけで、投資された会社もありましたよね。今回に限らずなのかもしれないですが、ストックリーグのレポート見てると結構テーマとして「食」を切り口にされたレポートが多くて、そういうところこそ女性の目線が必要なんじゃないかなと思ったんですよね。

吉田:そうですね。普段料理をやらないような人は「食」を語れるはずがない。

renny:すいません。僕は料理はしなくて、食べるばっかりなんで。ダイバーシティとかインクルージョンとかっていうようなことをよく言われますけど、より多様な意見が投資判断に生かされる世の中になっていった方がいいだろうし、それをとりたててアピールするのも違うのかもしれないですが、それにしては今の状態はあまりに偏ってるのかなと思いますよね。

吉田:そうですね。なんかバランス悪いですよね。

renny:投資家層も同じなんですけどね。投資のイベント行ってもほぼ9割がた男性。もしかしたらNISAが健全に定着すれば、そういうところが変わってくるのかもしれないですよね。


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