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今そこにあるストーリー|ハナミズキ

お昼休みをずらしてて覗きにいくとチラシを折って箱にしている…

いたいたと折り紙を持って目の前に座る
「何を折りましょうかね?」
と聞くと微笑みながら
「そうだね、花がいいね〜」
と言ってきたので花を折ることにしており始める。

それを見ながら
「何おるの?花なんて折れるの?見て見て太い指で全部親指みたい(笑)」

「〇〇さん、元気になってきて毒舌炸裂してますね。よく見ててください花を折りますよ」

「違うな、花じゃないな、やっこだ!きっとそうだ!」

「リクエストが花だから花折りますよ」

「こんな太い指して器用なんだよねコイツ...」

「あららこいつ呼ばわりですか、しかも太い指、太い指って(笑)」

「だって太いじゃん、ほ〜ら全部親指」

って笑いながらずっと見てる

「なんでそんなに折り込んだのにバラした?」

「ここからまた折り込んで行くんですよ。見ててください」

「あらー器用だね。こんな太い指なのに...」

ほんといつも口が悪い。
でもおばあちゃんの元気のバロメーターなんだよね。

そして出来上がった花を
「ハイっハナミズキです」
と渡すと
出来上がったハナミズキを見て

「あら〜すごいね。何だこの花、よくこんなの折れるね。すごいわ、太い指なのに、なんだこんなのできるなら赤いのにすればよかった」

「感心しているのに最後まで太い指ですか?そして今更の色指定ですか?」

「あははははは」

と二人で大爆笑

寄り添って接するとドライバーと利用者でもこんな関係性が築くことができる

ご自宅の玄関には今まで折った折り紙が飾られてる。
帰る時は大事にティシュに包んで持ち帰ってくれる。

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