初めてライブハウスなるものに行ってみた。

コロナ禍で知った小春さんなるアコーディオン弾きの蛇腹談義という不器用だけど愛に溢れたYouTubeから芋蔓式に、チャラン・ポ・ランタンのファンになり、桑山哲也さんのファンにもなり。
そのお二方が一緒にツアー！

今まで遊びでコンディションを崩してはいけないと、風邪をもらう可能性のある遊びは避けてきてました。コロナ前から。それでも電車とかあちこちでマスクが減ってしまった夏に初の罹患。それをきっかけに、ギリ崖っぷちでバランスとってたと思われる病がドカンと前にでてきてしまい、仕事を長期療養することになった。

こんな仕事しないでいい年末に、行くしかないでしょ。気合いを入れてファンクラブ先行でチケットを買った。

整理番号２番とか、めっちゃいい番号持ってたのに、どうしても夫の仕事が終わらなかったり道が混んでたり（師走ですもんね）…ついたのは開場15分後。すでに350番とか呼んでるし…。そして、ライブハウスってちょーっとだけ座る席があって、あとは立ちなんですね。知らんかった。（クラシックでこれやったら暴動起きると思う。同じ料金だもんね。とか異文化交流的なことも考えた）

段差かつ柱の後ろでちょっと空間があったので、夫の前にコートを入れたエコバッグを置き、ちょっと座って休んだ…ら、なんか立てないまま始まってしまった。周りの方ごめんなさいでした。立ったり座ったりしてた変なおばさんは私です。

ああ、でも柱と人の影からちょうど小春さんが見える。ドヤっとかっこいいアコーディオン捌きが見えるぞ。お行儀悪くてごめんけど、座ったまませめて手拍子頑張った（笑）。

生のチャランポ演奏を聴くのは2回目。以前は花屋敷の蛇腹大集合みたいなやつ。その時も、ライブ映像見ても、いつも思う。すっごい演奏力だ。正確で、自由自在で、熱くてクール。かっこいいなあ。あんなスケジュールと（後で知ったけど大事件の対応とかもあり）プロデュースと全部やりながら、集中力も鬼だ。

電気で増幅した音に慣れてないので、いつも映画館とかでは頭痛くなっちゃうんだけど、なんかすごくいい感じで聴けたのも嬉しい。大好きなコ・ロシアもあった！

桑山さんが出た！いつもの95キロネタから、流れるような演奏。

そして、アコーディオンのデュオ。

うちの夫が「天才同士のアンサンブルは自由落下の空中戦のようだ」と言うのだけど、地上から見ている凡人には「なんであんなそれぞれが勝手なのにぴったりなんだよ」って思うんだけど、天からひらひらと舞い降りつつ斬り合ってる2人には、お互いの景色は共有されててめっちゃ当たり前にアンサンブルしてるんだろうな。
最後の音に到達しないで一つ前で余韻を残して「…」みたいに終わる小春終止のこと桑山さんがメンションしてて面白かった（笑）

小春作で一番ぐらい好きな藍色の約束が、どんどん展開してうねりになって、まるで龍が頭上を絡まりながら遊んでいるようで、この場の空気を吸えてよかったなあって幸せだった。スタイルミュゼットは夫が興奮しすぎて変な人になってた（笑）。実は先日一所懸命スタイルミュゼット練習してる夫のこと動画にして小春さんにも送っちゃったので（自己満足）、「あれは僕のためにやってくれたんだ」って妄想して喜んでました。妄想は自由だから許して（笑）。サイコーのクリスマスプレゼントになったね。

私はもちろんずっと座ってたわけじゃなくて、途中で立ったり座ったりしながら、楽しく手拍子も頑張った。音楽家の意地で、ブレイクした方がいいところはしっかり止めて（笑←意味不明な意地　演奏の邪魔にならないようになるべく正確にいい音で打った。おかげで昨日は腕が筋肉痛だったー。

桑山さんとだから、フランスっぽい曲多めで、内声の遊びとかめっちゃオシャレで豪華で、いいなあ、こんな遊びの中に入ってみたいって思ったよ。普段がかっちり決め事の中で滲み出る個性を遊ぶみたいなクラシックの世界にいるので、羨ましかった。いや、こっちの水も甘いですけどね。

ももちゃんの姿は残念ながらアンコールしか拝見できんかったけど、抜かりなく2週間の配信チケットも買った。年末年始はしっかりまた楽しむんだ。