小さなコミュニティで抜きん出た才能
「東大行ったら大したことない」 ある日、わたしは身近な人間にこう言われた。
わたしは自信家である。それは自分でもわかっている。どれほど自信家かと聞かれると、「自分って天才じゃね?」なんて思うくらいには。
そもそもわたしの家族自体が自信家の集まりで、自称天才の集まりである。それが本気か冗談かはさておき、そんな家庭で育った。
たくさん褒められた。褒められることが大好きだった。褒めてもらうために勉強をしていた。
「上には上がいる」 この考えは常に持っていた。知っていた