どうにかしてもう一つの人格を作りたいオタクの話(日記)

どうにかしてもう一つの人格を作りたい。
きっと誰しも一度はそう考えたことがあるはず。私もそのうちの一人である。

二重人格に悩む人にうんちゃらかんちゃらというのは一旦IQ3の私の頭からは抜いておいて、考えていた。

私はオタクであるが、あまりにも考えを深めすぎるオタクのためジャンルに長くいればいるほど解釈違いが増えていく。
好きな絵師の二次創作も、好きな字書きのSSも、公式の情報を吸えば吸うほどに「この時間軸のカプ2人においてこの設定は無理がある」とどうしても思ってしまうのである。(もちろん、そもそも論二人が付き合うことは到底ないのだが、矛盾はその1点に絞りたいところだ)

そこで考えた。深く深く考えた。
一体どうすればこの深くなる解釈で人を傷つけず、なおかつ私が楽しんで生きていけるのだろうか。

考えても考えても辿り着かぬ答えに苛立ちを覚え始めた私はとある書籍に出会った。書籍名は避けるが、ざっくり言ってしまえば「もう一つの人格を自分の中で生み出し、それを世に産み落とすことで、「解釈一致」をこの世に存在させることができる」ということであった。

何たることか。この可能性に気が付かぬ愚か者は私だった。

この可能性を気づかせてくれた某書籍には感謝してもしきれなかった。自分の生み出した解釈を他の人間のものにすればいいだなんて、一体どう生きていればこんなことが思いつくのだろう。

そこで私はもう一つの人格を作るべく、いろいろなことに挑戦してみた。

1)Twitterアカウントを開設してみる
2)ブログを書いてみる
3)動画日記を撮ってみる

以上のようなことに挑戦したが、しかしながらどれもうまくいかなかった。某書籍著者のように堪え性がなかったのである。全てに飽きてしまう。自分のことを恨んだ記念日ができてしまった。

しかし、続きはしなかったもののこれらの出来事は確実に私の心を満たしてくれた。なんと言っても、個人的に気に入ったのは動画日記を撮ることだった。

自分の声を録音して聞いてみた人がいたなら九割は同意してくれるに違いないが、自分の声は想像の五百倍はキモイ。こんなのが周辺にいたら絶対に友達にはなっていない。

でもずっと聞いていると、あまりにも聞き馴染みのある「自分の声」と乖離しているので、なんだか自分じゃないような気もしてくる。そこで私は考えた。

これを使って、もう一人の人格を作れるのではないだろうか?

そうだ。なんでこんな簡単なことに気が付かなかったのだろう。やはり私は愚か者のようであった。

動画日記であれば、どんなことをしゃべっていても特に問題はないし、声の揺らぎ・間の取り方などそこから読み取れる感情もなかなかに良い。もっと俗っぽくいうのであれば、全部「わかる」の感情で視聴が可能ということだ。

しかもめちゃくちゃ面白い。思った百倍は噛んでいるし、早口だし、キモイが、自分好みに鍛えられたユーモアセンス、かなり面白い。この文章も私が書いているのだから当たり前だが、私好みだ。他人から見ればイキリオタクにしか見えないこの文章も、もはや愛おしい。

と、なれば、スーパーウルトラ動画日記を作りたい。
過去の自分が撮った動画日記もかなり気に入ってはいるが、日々の生活に潤いがないせいで「今日は○○さんが休職に入った」だの「来月○○さんが辞めるらしい、あと○○さんも」だのと聞き返すと鬱になりそうなことばかり言う。

もっと、己が喜びそうな話題選び・進行・ボリューム感で、聞いても作っても満足できるものは作れないのか。

ここまで書いておいてオチもクソもないが、スーパーウルトラ動画日記を作るまで、気が向いた時にブログも更新しようと思う。

ちなみに目下お悩み中なのは、
・そもそも声だけ聞ければ目的は達成するのだから、ラジオ形式が良いのでは?
・リスナーも自分でハガキも自分だったらより高度なラジオが作れるはず
・録音機器も欲しい
などである。自分で自分のためのラジオを作り、そこにお便りを送るなど正気の沙汰ではないが、これも全て自分のためだ。

ここまで読んでくれた方がもしこの世に存在して、録音機器に詳しい方がいらっしゃったらぜひおすすめをご教示願いたい。

では、また録音機器を入手した時にでもお会いしましょう。

女児。

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