サンタクロースの思い出

クリスマスが近づくと、3つ上の姉と一緒にトイザらスのチラシを見てプレゼントを何にするか悩んだものだ。ゲームボーイ、電子手帳、かわいい名前シールを作れるネームプリンターなどなど。

サンタさんに手紙を書いて窓際に置いて寝る。朝起きると枕元におもちゃが置いてあった。時にはお返事のお手紙が添えられていることも。
本当に不思議で、空を見て「サンタさんありがとう」と心の中で何度も繰り返した。

あれは私が小学校3年生の時。
クリスマスイブの夜、父と母が用事があるからと車で30分ほどの祖父母の家に姉妹でお泊りすることになった。
サンタさん、おばあちゃんちにもちゃんと来てくれるかなぁと心配していた。

翌朝、枕元には欲しかったおもちゃが置いてあった。
ワクワクした気持ちでいっぱいになり、朝ごはんの準備をしていたおばあちゃんのところへ行き、「おばあちゃん!おもちゃ!」
おばあちゃんは振り向き、「よかったねぇ。お父さんとお母さんが置いていったよ。ありがとうだねぇ。(ニッコリ)」

「!?!?!!?!??!?!.......!?...!??......」

そこからの記憶はあまりないのだけれど、迎えに来た父と母にありがとうと言った。ふたりは笑っていた。

父と母は決して自分たちの口から我が家のサンタさんの正体を明かすことはなかったが、その翌年からは「クリスマスプレゼント何がいい?」と聞いてくるようになった。そしてイブ当日に一緒に買いに行く流れが我が家の定番になった。

父と母がおばあちゃんにサンタの告白をするよう頼んだのか??未だに謎である。おばあちゃんの天然?
姉はいつ頃サンタさんの正体に気づいていたのだろう。私が小学校3年生の時、彼女は小学校6年生。数年前から妹の夢を壊すまいと一緒に喜んでくれていたんだろうな。

サンタさん。幼い時のあのワクワクした気持ち。娘が物心つくようになったら、わたしもサンタさんになりたい。
サンタさん側の気持ちがわかるようになったら、父と母にあの時の話を聞いてみようかな。いや、やめておこう。グレーゾーンがあるほうが温かい思い出として心にとどめておくことができそうだ。

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