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私がカードゲームに出会った日の話

すべては昨年2023年の春先、ヤドンのひょんな一言から始まった。

その日は我が家の穀潰しことヤドン(仮名)が、彼の実家近くにあるラーメンを食べに行こうと言いだした。

ヤドンが言うには、日本で15番目に美味しいらしいので、気になって私も遠出してみたのである。

その地は、帝都(?)・本厚木……。神奈川のプチ田舎に囲まれたオアシスのような都会だった。

ラーメンを食べた後、なんかして帰ろうかと話していた矢先……その一言が出てきた。

「あおいちゃん、俺、ちょっと土地買ってくる

は?

何言ってんだろうこのポケモン。

引っ越そうとしているのか、不労所得を得ようとしているのか(絶対騙されてる)、それとも別の何か……。

ちょっとドキドキしながら不動産屋の前に辿り着く。この辺は1LDKでも結構するなぁ、どこからそんな金が出てきたんだ?と眺めていると。

「何やってんだ置いてくぞ」

と、不動産屋の前をあっさり通り過ぎた。土地買うって言ったのおめーだろ

土地の正体

ほんとの帝都(ヤドンが撮ってきた)


てくてく歩いていたヤドンが足を止めたのは、不動産屋とは思えない店舗だった。

すれ違えるか微妙な入口と階段に、所狭しと「WANTED」の文字。そして気味の悪いイラストが見える。

階段を登っていくと、そこはカードショップがあった。

「カードショップ……???」

と、フロッピーディスクよりはたぶん性能が良い私の脳でも瞬時にメルトダウンしてしまう。こんなところに土地が売ってるわけがない。

混乱する私を他所に、ヤドンは言う。

「そうそう。これここで買った方が安かったんだよねぇ」

そう、ヤドンは……。

マジック・ザ・ギャザリングのプレイヤーである。

マジック(略称:MTG)は、歴史あるポケモンカードよりも先輩。というかTCGの元祖である。

このカードゲームは、1ターンごとに土地を置いて、この土地を使って徐々に強いカードをプレイできるようになっていくのが基本だ。

ポケカで言うエネルギーに近い。

んで、ヤドンはこの「土地カード」のちょっとレアなやつを探しに来たということらしい。

そして私はカードに出会った……いやそんな恥ずかしい出会い方で良いのか???

家に帰った我々

特に関係がないグレイシア
(ヤドンがアプリで作ってた)

 ヤドンはウッキウキで購入してきた土地をデッキに入れ、何かのカードと差し替えていた。

「……楽しそうだなぁ」

と思った。

ヤドンと私は元々、サバイバルゲームで知り合っているので、共通の趣味と言えばそれしか思い当たらない。あとはポケモン(ゲーム)くらいだ。

最近はエアガンすら握らなくなって、「趣味なくしちゃったかなぁ( ´•ω•` )」と思っていた私にとってはちょっと安心する瞬間でもある。

でも、私がこのカードゲームに手を出すのは「難しい」の一言で終わる。

ルールが複雑すぎるし、イラストは不気味だし、他のゲームに慣れないととても手をつけられない。

おいおい!カードゲームに向いてないんじゃないか私は!

と思っていたその時、ヤドンがニンテンドーSwitchで変わったことをしている。

そしてポケモンカードを知る

この記事を書く前日に送られてきた写真
パック簡単に買えるの羨ましいな

「くそー良いカード引けねぇな……」

と、苦笑いしながらゲームをしていたヤドン。「MTGのゲームがSwitchにもあるのか?」と最初は思っていたが、ゲームボーイっぽい音が聞こえてきた。

「これは……ポケモンカード??」

バーチャルコンソール?っていうのかよくわからないけれど、ヤドンはSwitchで「ポケモンカードGB」をプレイしていた。

当初ルールはよくわかっていなかったようで、「やりながら覚える」とのことらしい。

「なんだそれは……」

と思っていたが、好き寄りの好きな"ポケモン"のカードゲームなら、ルールも覚えやすくて触れるんじゃないか?と考えた。

こうして私は、遠回りしながらも私は「ポケモンカードと出会った(興味が湧いた)」のである。

続くかもしれない。


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