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薄く切ったレモンを炭酸水に浮かべて

野菜の高騰も落ち着いてきた今日この頃。その少し前、地元で小さな八百屋がオープンした。

お店の人が、通りすがりの人に積極的に「いかがっすかー」みたいな声かけをしていたので、ちょっと覗いてみたところ、レタス、キャベツ、アボカド、ブロッコリー……、どれも安い。しかも見た目が新鮮で美味しそうだった。

いつも行くスーパーよりも一段低い価格設定に内心色めき立ってしまい、ついレタスやら何やら色々と買ってしまい、ついでにレモンも買ってみた。

レモンを買ったのはこれが人生で初めてだった。

レモンサワーも、レモンハイボールも、居酒屋で必ず頼むし、唐揚げにはやっぱりレモンをしぼる。それからコンビニで売っているキレートレモンも、ホットレモンも好きだ。ついでに言うと、梶井基次郎の『檸檬』にも感銘を受けたことがある。しかし、レモンを買おうと思ったことはなかった。

レモンって、自分の中で他の野菜やフルーツとは位置づけが異なるのだけれど、他の人はどうなのだろう。ふつうに買うものなのかな。

凝った料理をしない自分は、レモンは日常生活から少し離れた、嗜好品のようなものとして捉えてしまう。

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輪切りは一部だけにしておいて、残りは立体状にカットして、ヨーグルトに添えて食べたりした。あと、そのまま食べても案外いけることがわかった。すっぱいけど美味しい。1個消費するのに意外と日数がかかった。


大瀧詠一の『カナリア諸島にて』が似合う季節が終わってしまった。名残惜しい。。

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