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気がついたらもっと酷いことだった/Amazonとpassageの話。

一つはAmazonのプリント・オンデマンド版について。

で触れたが、このオンデマンド版、Amazonではペーパーバックと書かれて[ポッチ]を誘っている。
単行本と書くとハードカバーを何となくイメージする。ネットでも検索するとペーパーバックの方が軽くて持ち歩きやすいなどとサクラなのかAmazon自身なのかは分からないが、ペーパーバックを進めている。
僕のよく買っている笠間書院のコレクション日本歌人選は単行本の方もペーパーバックなのである。
高い値段を出して、表紙レイアウトめちゃくちゃ、背はいい加減ななおざり、文字、版面はモワレでぐちゃぐちゃ…元の方が品切れとか絶版ならともかく…(それでもやっちゃいけない出版だけど、ここで話しを進めるために千歩も万歩も譲って…本体が読めないなら…あっても完全否定はできないかもしれないが。並べて劣化紙本を作る、そして説明せずに、しれっとおいておいて、ネット検索すると、良いかもってでてくる。
これって本を破壊する、そして商品をきちんと説明していないということで、法律的に訴えられるレベルなんじゃないだろうか。

とにかく絶対にペーパーバックをポッチしちゃだめ。

中国産の劣悪商品や、海外転売ヤーをより誘致するプログラムを組みながら、日本の本を破壊していくAmazonは日本の出版流通にとって最悪の存在になりつつある。

もう一つは、

に書いたパッサージュだけれど、最初に、棚の移動が出来る的に書かれていたと思うけど、同じ場所でも、解約してもう一度、契約料を払わないとということでした。
つまり入れといて、塩対応して、どんどん入れ替えていく。真ん中棚の俺たちのためにな——。って感じかな。

書評家たちを組織して(allreviews)で、ロングテールの本を作らないと駄目だ、それを実現するのは書評だという論理だけど…そういうと如何にも取り上げられている書き手の著作が、ちゃんとしているものだと——そして書評もそれをしっかり書いている——という印象になるけれども、そして何となくそれを信じちゃう読み手/買い手が増えたけど、本を読めていない、本を愛していない書評家がなんと多いことかと、僕は思っている。ここの大将は出版社のせいにしているけれど、長く読まれる本を本当に書けているのかと、そういう視点をもっているのかと、問いたいところもある。
もう一つ言いたいのは、読む力の低下だ。作家も書評家も。ちゃんと本に向かった方が良いと思う。そこも今の出版状況を悪くしている。防衛としては、読者が購買者が、自分が読んで楽しむと云う力を持つことだと思う。良書が売れれば、若干は出版動機も好転するだろうし…。

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