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日本一の男からのメッセージとは?

数年前の話、日本一のパターンの技術を持つと名乗るパタンナー(デザイナー?)の方からFAXが届きました!

その人が特定される可能性のある内容はここでは書かないようにしますが、その内容を要約すると、、

自分はとても高い技術を持ち、長年の経験を積んできた。
パタンナーとは技術職であり長い経験を持つ人材を重宝する事が大切である。
日本のアパレル業界は程度が低くく、ヨーロッパを見習うべきだ!
私と同じように服作りを愛するまともな会社はありませんか?
いればお手伝いしますよ!

といった内容でした。。。。

は??

って感じです。

悪い意味で興味を引きました。
サイトのURLも書いてあったので

もしかしたら悪い感じで興味を引きサイトに誘導して、
素晴らしい内容を見せる。
とかだったら凄いなと思い試しに見てみましたが、、、
悪い印象のままでした。。。

残念。。。

その方の言う事も間違えてはいないなと思う部分もありますし、
言葉の通りならきっと僕よりも技術の優れた人だと思います。

でもね、、、


いきなり面識もない所にFAXを送るのであれば、
冒頭は

突然のご連絡を失礼します。とか、
キャッチコピーが数文あったあとでご挨拶とか、

仮に文面が駄文だとしても相手を
気遣う心遣いもとても大切だと僕は思います。

その人と僕の思う完璧なパタンナー像の異なりを考えてみます。。

まず、僕の予想ですがFAXをくれた
そのパタンナーさんの考えるパタンナーとは
オートクチュールやビスポークなどオーダーメイドスーツやドレスなど、
高い技術力を必要とする職人系。

違う職業で例えるなら、、

宮大工

とかかな??

そして僕が考えるパタンナーとは、
上記の職人系パタンナーはもちろんの事、
それだけではなくて、

・ファストファッションなど安価な量産品のパターンを作るパタンナー

・ストリートブランドなど中くらいの価格帯のパターンを作るパタンナー

・コレクションブランドなどのパタンナー

などなど、更にカジュアルやフォーマルなどでも微妙に異なりますし、
作る製品によってそれぞれ特徴が異なると思っています。

職業で例えるなら芸術家。。

どのタイプでも最低限のパターン(人体)の知識は必要で、
どんなパタンナーが上とか下とかそんなのは無いです。

ファッション業界はやはり芸術の業界に近い。

つまり、基礎はとても大切で必要です。

ですが、そこから突き詰める事が正解では無く、
突き詰める人もいれば、固定概念を覆すような
チャレンジをする人がいたりします。

それで良いのです。なぜなら、
服創りの関わり、パタンナーという選択をしている時点で、

良い服を生み出したい、売れる服を生み出したい、お客様に喜んで欲しい、と思い、日々考えているのは大大大前提だからです。。

なんて言いつつ、、、

自分に無い世界のパタンナーさんに
劣等感を感じたりする事も多いのですけどね、www

本日も最後までありがとうございました。


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