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ゆるレポ

"レポートは、あなたが調べたこと、考えたこと、主張したいこと、そうしたものを『読者』に伝えるために、他でもない『あなた』が責任をもって執筆する『作品』であることを忘れないでください"2021年発刊の本書はコツをつかめれば楽しい、自分表現ツール、レポートの補助線的一冊、良書。

個人的にはメタバースで大学をしていることもあり、参考に手を伸ばしました。

さて、そんな本書は【学生自身が書いたものが入っていてほしい、そして、学生自身が『手に取りたい』と思うような本を作りたい】と各大学の教員たちが『自分が好きなことが書けない』『色々決まりがあって堅苦しい』と敬遠されがちなレポートや論文の苦手意識をなくし、スタートラインにつけるように。と。基本を7つ提示した上で、学部生から大学教員まで様々な立場の執筆者、約40のサンプルが漫才かや始まり、初音ミクや地下アイドル、ミュージアムや蔦屋書店、バンドマンからスパイスカレーと『量を分析する』『質を分析する』『メディア・コンテンツについて考える』『現代社会について考える』に分類して収録されているわけですが。

実際に何度か学会で発表した身としては懐かしく、また基本に立ち返らせてくれるような熱量ある指摘が心地良かった。

また、収録されている各2〜3ページのそれぞれのレポートや論文の分量もコメント含めて適度で。誌上『分科会』に参加しているような楽しさがありました。

レポートや論文を前に唸っている誰かに、またエッセイ的な現代風俗レポとしてもオススメ。

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