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クリエイティブアウォード関西2019変更点

7年目、7回目の開催となるクリエイティブアウォード関西ですが、本年度は幾つか変更点がありますので以下、事務局の一般社団法人ワオンプロジェクトの田中から説明させていただきます。

1、「重点テーマ」を設定します 毎年、審査基準として4点ほど設定しているのですが(エントリー参照)その年度毎の社会性や時代背景を反映させる為に、本年度は実験的にその中でも特に「遊戯性」について、重視して審査させていただきます。具体的にはエントリーの審査が同票であるAとBが存在した場合、「遊戯性」がより高い方を優先して評価します。

2、一次審査を「公開審査」に変更します 主に審査員の負担面を考慮して、これまで事務局と各審査員それぞれが事前配布したデータを個別にやりとりする形で集計、ファイナリストをセミクローズで選出してきましたが。以前から審査過程の公開を望む声も一部であった事から今回は公開審査とします。具体的には審査期間の10月に審査日を設定し審査員で集まると同時に、希望者においては誰でもオブザーバーとして傍聴できる予定です(但し、審査には関与できません)

3、二次審査を「WEB投票」に変更します 従来は「二次審査」として全国各地の方々にも審査を個別に依頼してきましたが。やはり審査員が「実際に面談や見学ができない事」また、その結果「WEB上の活動から判断せざる得ない事」から不充分かつ不公平が生じていた可能性は否めませんでした。それを踏まえて、さらに「より多くの方が投票に参加できるように」本年度は二次審査を廃し、代わりにWEB投票に変更して実施します。

主な変更点は以上の3つとなります。新たな取り組みとなる為、不明瞭あるいは説明不足な所も多々あるかと思います。何かございましたらWEBサイトよりお気軽に問い合わせくださるようお願いします

最後に本年度のキャッチフレーズである「ホモルーデンス」(及び重点項目の「遊戯性」)について、事務局が込めている想いをもう少し共有させてください。

クリエイティブアウォード関西は、そもそも2011年に起きてしまった東日本大震災後に全国各地で様々な活動が立ち上がる中、「関西圏でも何かしらできる事はないだろうか?」という問いかけからスタート、それが公募型アウォードという形で「元気を送り続ける」有志による非営利プロジェクトとして2013年に形になったものです。

それから7年目を迎える現在「同じようなコンセプト、より大規模なプロジェクト」は東京オリンピックや大阪万博といったビッグプロジェクトを控える行政やグローバル企業といった組織で増加してきたのを実感しています。また「別のより直接的な支援の形」例えばクラウドファンディングに代表されるマイクロファイナンスの登場などにより、クリエイティブアウォード関西自体を「継続していく意義」については毎年、事務局自身としても中止も含め、率直な議論を続けています。

そんな中で本年度は「行政や企業ではできない内容」あるいは「直接的ではない支援」としてのクリエイティブアウォード関西だけが持つ「手作りサイズの自由さ」可能性として、近年「コストパフォーマンス(コスパ)」つまり効率化や役に立つ事ばかりが求められるからこそ「あえて」ホイジンガが1938年に提唱した”遊戯こそが人間活動の本質であり、文化を生み出す根源だとする”「ホモ・ルーデンス」に着目、キャッチフレーズとして採用「遊戯性」を重点項目にしました。

「今すぐ役に立つ」ではなく「将来世代」あるいは「人類がいなくなった」時代にも届くような創造性溢れるユニークな活動をされている方々のエントリーを実行委員一同、今年も楽しみにお待ちしています。


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