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対話「d.f.s」2012→

しばらくして「旅」にでる事にした。とはいっても自分探しや、ましてや休養の為ではなく「次に何をすべきなのか?」そのヒントを探す為に全国各地を訪れる事にしたのだ。それには、ちょうど「アサヒ・アート・フェスティバル(AAF)」という2002年から「地域とアートの架け橋」としてスタートした全国規模のアートのお祭りに団体として、個人として参加させていただいた事も大きな追い風となった。(AAF自体は残念ながら2016年度に終了)

このAAFで全国でアートで地域に関わる方達のプロジェクトを実際に目にする事ができたのと同時に、人的な全国ネットワークが必然的にできた事は貴重な財産となった。そして何より、言葉で説明するのは難しいが、AAFの運営自体が運営側都合による「一方的なトップダウン運営」ではなく、参加団体全てを新旧に関係なく、できるだけ平等に扱い「性善説の自浄作用」で毎年、公募団体の選出や開催内容を「全員で決定する事に挑戦している」事にも大きな驚きを受けた。

一方で、前年まで開催していた「伝書鳩」の経験で、大阪はもちろん関西圏の広くアート”表現”に関わる知名度のある「個人やプロジェクト」をそれなりに知っている自信があったが、そういった方々の事が一歩、関西圏から出て全国の方達と話すと「誰も知らない」事にも多少なりともショックを受けた。自分自身は「井の中の蛙」だとは”わかっていた”つもりだったが、それでも「伝書鳩」を通じて、活動発表者として関わってくれた人たちの事は自信をもって紹介してきたからこそ、彼らの活動が全国レベルでは「誰も知らない」事が単純に悔しかった。

そういった悔しい気持ちもあり、また東日本大震災の被災地を訪れた事で(特別な事が起きる前に)日常的な丁寧な対話の場を持つ事が必要と考え「住み開き511」と名付けた自宅兼イベントスペースで始めたのが”関西を面白くする100人を紹介する”を掲げて、様々な分野のゲストを毎月お招きして、10人前後の参加者規模で行う”小さな連続トークイベント”「dialogue for survive」こと「d.f.s」だった。(”生き延びる為の対話”と今となっては少し重々しく感じるタイトルになっているのも、この時期にスタートした影響が大きい)

そして、このイベントの継続開催を通じ、かって開催していた「伝書鳩」の続きというか、同じく”評価の定まっていない活動にチャレンジしている”方達をまた新たな形で関西で、そしてyoutubeの動画配信を通じて全国に紹介し応援していきたいと思ったのだ。(もっとも動画配信自体は5年過ぎた2017年現在は”会話の自由度を保つ為に”中止している)

”評価の定まっていない”から往々にして「知名度は一般的には十分ではない」時もあり(もちろん、そうじゃない方々も沢山いるが)「イベント」と捉えると集客面で難しい事もたまには起きるが「そんな些細な事より」大阪市役所ロビーから「場所を変えて」そして大阪市の一事業から自主事業と「運営の形を変えて 」、そして「伝書鳩」から「dialogue for survive」と名前も変えて、学生から社会人まで、そして活動ジャンルも様々な方達を何年間も「発見し、紹介する」対話の場を続けている事には、それなりに目利きとしての拘りと小さな誇りをもっている。

この「dialogue for survive」で2017年9月現在まで紹介してきた80名弱の方を以下に紹介する(敬称略)

アサダワタル/ハナムラチカヒロ/吉田美奈子/金益見:きむいっきょん/新聞女:西沢みゆき/やまもとあつし/今井紀明/新田理恵( Lyie Nitta)/井手上春香/中脇健児/藤村滋弘/小笠原瞳/梅田梨江子/山田愛/タナカユウヤ/patch-work(村上史博、丸井康司)/小泉雪奈/若松瞳、Alan Chang/『下町レトロに首っ丈の会』山下香/三村 康仁/藤田祐一/『Kisssh-Kissssssh映画祭』実行委員/池田社長/吹雪大樹/momo irone ( 色音 桃)/辻村真依子/笠井友仁/菅谷富夫/福島真理子/奥井希/奥田エイメイ/増山麗奈/倉津拓也/さとうひさゑ/藤澤聡子/片上雅奈子/堀久仁子/衣笠収/前畑洋平/星野零式/宝楽陸寛/西尾孔志/上野信子/小西真由/泉英明 /徐 子雁(くーらちゃん)/大谷燠/川口加奈/高亜希/兼松佳宏/谷亮治/小城ルミ/伊丹谷大介/西川亮/堺達朗/佐藤啓子/小西亮/あおみかん/賀來 寿史/豕瀬 利之/滝本 章雄/飯野マサリ/武田緑/高田ほのか/池嶋亮/嘉村賢州/飯村有加/梅山晃佑/本屋プラグ/荒木 宏之/片桐 新之介/藤本遼

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