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自分のことばかり考えるから鬱になる

家族との沈黙の食事、押しつぶされそうな満員電車、一方的に愚痴ばかり話す同僚。毎日の生活のなかで、少しずつ摩耗する。とがっていた感性みたいなものが擦れて、角がとれていく。丸くなるのは周囲に怪我をさせないのでいいことだけど、惰性で流されやすくもなる。ちょっと待てよ、と疑問を抱くことがあっても踏ん張りがきかない。やがて他人や情報の波に慣れきって、自分のなかの欲求を見過ごすようになる。大切な人に大事なことを言いそびれたり、タバコをポイ捨てする人を見て見ぬふりをしたり、やりたいことにチャレンジできるチャンスがあったのに周囲に遠慮して手を引っ込めたり。 角がとれて丸くなった石は、川の流れに押されて、最後には海につく。どこにいけばいいのかも分からず、右往左往してるあいだも波にもまれて擦れていく。やがて体は小さくなって、白い砂浜で動くこともできず最後を迎える。かくばってて、ぶつかるもの全部傷つけながら生きる石ころより、きれいな生き方だなと思います。

タイトルと全然違う話になったぞ。


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