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手放していく記憶

今、私は、「忘れていく」というその経緯も観ることが出来ているのかもしれない―――。

以前に、糖尿病になったワンコのそれ用のフードを、「総合的に見て”私が与えたい”と思った物を」選んであげていた、と書いた。

後に驚くことに、何でも食べる食いしん坊ワンコが”選り好み”をする様になり、体重が減った事もあり、別のフードの割合を殆どにし、嫌われたそのフードはご褒美程度の給与となった。言わば「形だけ”与えている”」という事が少しずつ”私に”見え出した。

どうしてこんなに、これに拘っているのだろう?

免疫力キープをしっかり謳っている事が私にとって決め手だったものだから。それが低下していく事を拒んだし、その先にどの様になってしまうのかを見たくないという自分がいたのだと思う。

他の食材を少し与えたりし、ご褒美としても食べなくなったので、「よほどこれが美味しいと感じないのだろう(笑)」と一時的な事ではないと思い、きっと私が”諦め”始めた。他の子たちも食べられるそのフードは、みんなに少し混ぜているけども、やっぱりあまり人気があるとは言えない(^-^; 消費スピードが早かったためストックがボチボチあり、少しずつみんなに消化してもらい、食べ終わったら”購入を止めよう”と、やっと私の思いが切れた。

それを感じた昨朝、それまでの自分の流れを、アタマの中で追いかけていた。「やっと、こうやって拘っている、気にしていることを諦めて、その先の事に意識を切り替えられる…」と思った。以前の拘りを忘れていける。

何かにフォーカスし、そしてそれが必要と思ったその時。そのこと自体は、その時とても大切だったと思う。ただそれが、現在において何か他の手段や見え方が変わった事実がある時、それに飛び乗って良いのだろうと思う。

それを止めているのは、”私の記憶”かもしれないから。


昨日のnoteで、”基本はクリーニング”と書いていて、楽しく幸せな記憶をわざわざ消す必要はないと、「私は考えるけども…」と書いている。

この時、自分に引っかかっているので、それは軽くメモしてある。

【私が考えている事と、実際の在り方、流れからそうなる事とは異なること、またはこの先に、異なっていくことが想定できることだった。
想定できるのは、自分の中に既にその欠片を普通に眺められる状態にあるから。”機能”を感じている。】

これは、自覚上の”私”は「そう考えている」けども、実際の動き方は”そうではない”という別の在り方とが自分の中にあって、考えている自分と分けてあるのを視ているのでメモしている。そうであるのに、「私は考えるけども…」とするのは、考えはあくまでもそうであるという事を強調したい自分があったから。

そう考えていても、まったく違う流れになって行くことは、今までに散々観た。だから具体的な事にあまり触らないし、細かいルートの指定はこの小さな頭の中でのみ通用し、そうはいかない現実と共にある時、適当に自分を抜くことで到達していくと理解してきた。


だから、自然と諦めの選択をするし、期待もしないという在り方も理解していく―――。ここでまた、言葉の説明を入れることになるのだけど、「諦め」「期待しない」というのは、ネガティヴな意味を持っていなくて、この世ではそうかもしれないけれど、”その状態を今に作る”ことがベストだという場所で、そうしているに過ぎず、何かを悲観している状態ではないという事。

そういう事を自分の中に含んでいるので、「そう考えている」という考える頭の私の意見と、実際の在り方はそうでない事を知るこの私と、両方を抱えているものだった。

そしてこれが、”記憶のクリーニング”という部分と重なっている所でもあり、その考え・在り方に至った過去の何かは記憶であって、それを元に今目の前のことを見ようとしてしまう事をリセットすること。これもまた補足で、私はこれの徹底も全く考えていない。全ては場面によっての使い分けだと思うし、「記憶」が本当に消えるという事を、私はまだ”実感”する事ができないから。

「その様にしていこう」と、自覚する私が決めたわけじゃなく、頭の働きとして、この機能に導かれる状態に任せるところは任せることで進めてきた自分への信頼。

”なるようになる”という軽いノリのものもあるかもしれないけれど、世界はいつも「なるその様にしかなっていない」と感じる。そこにはいつも”へへへ~”なんていう笑って済むことばかりじゃないとも思っている。

重さは大切な自分の重り。記憶の重さに縛られるでもなく、軽さと往来できることがこの世での練習なのだと思っている。


最近、遠くで何度もその様なことを考えていた。

「その時のこと」というその中での目一杯・精一杯。これはいつもそうなのだから今の私が何を言う必要もない。

だけど、今の私は当時の私より、長い時間ここに居る。その時よりも少し多くの材料を持っている。この目の前のことを多く知っている。その状態でもう一度考える事ができるのが、「新鮮」なんだと思う。

「うみのみかをサポートしたい」と行動させてしまう様なクリエイターです(*^^*)。私も同じように読まれた方のサポートになる事を意識しています。 自覚を保ちしっかりと進んでいきます!