見出し画像

創業して1年が経過して思うことと、働き方3.0+4.0

plan-Aとして創業してから早いもので1年が経過した。
とにかくこの1年間ひたすらに突っ走ってきた感があり、気づけば1年経過していた、というのが本音に近い。それくらい濃度も濃かったし、速度も速かったし、なにより活動の間口や領域が拡がった、というのが一番大きな変化だと思う。一方で、前職在籍時とは比べ物にならないくらいスケジュールは真っ黒な状態が続いていたこともあり、体感的な忙しさは5倍以上になっている感触がある。

そんな一年間を過ごして、考えたこと、感じたことを少し書いてみたい。

まず、先日もfacebookには書いたが「自分がなにをやっているのか」ということについて、どう言語化するのが良いだろうか、肩書きは何が良いだろうか、といったことを創業してから半年間くらいは日常的に考えていたし、悩んでいたと思う。ところがある時、それは意味が無いな、ということに気づいた。
というのも、そこでいくら言語化したところで「実態」を理解はできないだろうと思ったからだ。

私の働き方は、橘玲さんの著書「働き方2.0vs4.0」でいうところの3.0と4.0を掛け合わせたようなもの。
この一文を読んで「あーなるほど、わかるわかる」と言える人たちは、働き方におけるリテラシーがかなり先進的であると思われる。多くの人は、わからないだろう。それもそのはず、日本における先行事例が想像以上に少ないからで、わからないことそのものが悪いのではないし、無理もないと思う。3.0=プロジェクト単位でチームが組成されプロジェクト完遂で解散、という働き方は想像に難しく無いだろう。しかし4.0=フリーエージェント(ギグエコノミー)になるといよいよわけがわからないと思うのではないだろうか。

今現在の私の働き方として、plan-Aとしてお仕事をお受けすることが大半ではあるものの、私を「個人として雇用」しているパートナー企業も存在する。これは私自身が望んでそうしているのではなく、あくまでパートナー企業が「一緒に仕事をするのに社内を通しやすい・理解を得やすい」という理由に起因するので、私としてはズバリどちらでも良い。この働き方は、フレキシビリティが高くて動きやすいし、パートナー企業内における無駄な社内調整を排除し、スムーズにプロジェクトにジョインできることなどメリットが圧倒的に多いな、と思っている。
(もちろん確定申告は必要になるけれども、それそのものは大きな問題ではない)

それらを踏まえて、「何をやっているのか」を言語化することに無理があるのを実感したので、考えるのをやめたという経緯がある。だからといって自社の事業説明を完全に放棄したわけではない。そこで視点を変え、私が説明するのではなく、既にお仕事ご一緒しているパートナー企業の方々に第三者がインタビューを行い、記事化したものを事業説明として活用するというコンテンツを生み出すプロジェクトを立ち上げた。
こちらは現在着々と進行しており、来月?くらいにはホームページのローンチとしてその集大成をお見せできると思う。こちらは別途お知らせできればと思うので、ご期待いただければ!

ここで、改めてplan-Aの主たる事業概略について説明しようと思う。

ひとつめは、まちづくり。
不動産事業者による開発事業から自治体の受託事業、商店街の活性化にいたるまで、幅広く対応できる。

ふたつめは、CROSS OVER。
領域横断や、領域と領域の狭間を繋いで新たな価値を生み出す動き。新規事業企画や商品開発、事業コンサルティングはここに属する。

みっつめはCM=コミュニティマネジメントとPM=プロジェクトマネジメント。
これはそれぞれの動きはもちろん、この両方を掛け合わせた進め方を得意とする。チームアサインから多様なチームメンバーの速度調整や翻訳などをも兼ねたマネジメント。プロジェクトプロデュースもここに含まれる。

大きくはこの3つの事業が柱となっている。
1年が経過していく中で、求められているものの代表的な三本柱は、自然とこの3つになっていったと言える。


さて、働き方3.0を実践するにあたり、自分なりに「ここが最も重要」と感じたことが「契約」である。
ここがないがしろになると、割と早い段階でプロジェクトが止まる。というよりは「進まなくなる」。
プロジェクトごとにチーム組成をしたりする際は、基本的に「業務委託契約」になる。
つまり、「委託する業務が明確」であるということでもある。
言い換えると、期間や役割、期待効果などを当事者同士がしっかり理解していることが大切なのである。
ここをないがしろにする企業は、まず信用できない。逆に言うと、ここがしっかりしている企業は契約もしっかりと進める印象がある。

もちろん、先述の通り私の場合「取り掛かる時はまだふわりと柔らかい」ことが多いので、まずは事業コンサルティング的な役割で月額契約を締結し「課題発見と整理」から入りつつ、プロジェクト化した時に別途業務委託契約を締結していくというスタンスが多い。この流れは、パートナー企業からしても結果的に効率が良いという話をいただくことが多い。その理由として「その期間を通して信頼関係が構築されていく」ことが大きいようだ。企業規模が大きくなればなるほど、この傾向は強い印象がある。

ここで信頼関係が構築されているか否か、がプロジェクトの推進に大いに影響する。
プロジェクトの相乗効果というか、化学反応を起こすにはそこが重要だと。

詰まるところ、化学反応が起きるレベルのプロジェクト推進の場合、プロジェクトチーム個々が「業務委託契約」で決められている業務範囲から越境することも出てくる。イノベーションには越境が付き物だと思っているが、やはりそうだなと感ずる。
でもそれはあくまで下地に「信頼関係」があるからできること。ここが一番大切。
その信頼関係をすっ飛ばして越境はあり得ない。

別の視点で見ると、私のように「何屋かわからない」上に「一人企業」であり「創業間もない」立場なのに、パートナーとして契約してくださる企業が存在するということだけ見ても、これこそが「時代の変化や潮流」であると感じる。それだけ企業としても、もっというと自治体としても、境界線を越えたい。越えないと時代の変化に適応していけない。でもその境界線を越えられる存在は内部にいない。そしてそれができる人材はそうそういないのも事実。

なればこそ「領域横断」「領域と領域の狭間」を軽やかに、柔軟に動ける存在は稀少だし、それができる外部の人材をチームとしてアサインしてプロジェクト(事業)をドライブさせていくのが企業としても効率が良いということなのだと。そういう目線で見た時に、今現在ご一緒しているパートナー企業は皆さん業界の改革者になり得る存在だな、、、と実感している。

1年目は何がどうなるかわからなかったこともあり、とにかく突っ走ることに重きを置いてきた。
2年目はホームページも立ち上がり、客観的に事業内容が可視化されてくることや、実績として可視化される場も登場することから、より多くの方々とのコラボレーションを進めていくことが、ようやく可能になる。
また、これまで意図的に不動産事業者とのプロジェクトをお受けしてこなかったが、2年目からはそこも解禁して取り組んでいければと考えている。

世界では既に働き方3.0や4.0でのワークスタイルは少なくない一定のシェアを持っている。(もっと言うと5.0も)
日本は働き方後進国とはいえ、ようやくそのワークスタイルが少しずつではあるものの滲み出してきている。
私自身もその実践者の一人として、より多くの企業や自治体、団体、個人との【良質な化学反応】を起こしていけるよう、2年目も引き続き突っ走っていければと思うので、皆様引き続きどうぞよろしくお願いいたします!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?