PLAN C3周年企画「タダシが選ぶ3年間の5本」

PLAN Cの3周年企画!
タダシがこれまでPLAN Cで制作したコント56本の中から5本を選び、この3年を振り返ります。

星から来た男/「CO-WORKING TITLE」Vol.1(2019年)より

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2019年に開催されたPLAN C設立第1弾ライブ「CO-WORKING TITLE」Vol.1の中の1本。巨大ヒーロー「ザ・コスモ」と宇宙怪獣との戦いを朗読コントとして披露した。ライブのコラボゲストは橋本健一。

<タダシコメント>
「シン・ウルトラマン」も話題なんで(笑)。巨大ヒーローが戦う怪獣の大きさがバラバラだったら…と思って書いたネタ。極端に小さいのもいるし、デカすぎるのもいたり、相手の規格にヒーローが翻弄されるっていう。朗読だと巨大な虚構も成立するし、お客さんをどれだけイメージさせるか、やり甲斐ありました。ただ、なんでか異常に疲れたのをよく覚えてる(笑)。朗読コントはまたライブでやりたいです。

ルチーノの森/「CO-WORKING TITLE」Vol.2(2019年)より

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2019年に開催された「CO-WORKING TITLE」Vol.2の中の1本。世界のどこかにある不気味で真っ暗な森に住むルチーノという少年と、彼のそばにいる「声」との話。ライブのコラボゲストは肝月千紘。

<タダシコメント>
これも朗読…というか、芝居とリーディングをかけ合わせたようなネタ。不思議かつ真面目な話なんで、笑いどころがあんまりなくて。「これはコントなのか?」ってアンケートにも書かれました。「こういうのもコントなんだな」って感覚をお客さんに手に入れてもらいたかったんですけど、難しいすね。それでもつっきー(肝月千紘)とこのネタができて良かったと、今でも思っています。

定食屋それぞれ/音声コントシリーズ”もろもろソロコント”(2020年)より

新型コロナウイルスの感染拡大により初の緊急事態宣言が発令され、自粛ムードが高まる中、初のリモートで制作された1本。これをきっかけに約半年に及ぶ”もろもろソロコント”リモート編がはじまることになる。

<タダシコメント>
さとし(彩乃さと)が「自粛で何もできないので、音声コントをやってみたい」ってもちかけてくれて作ったネタ。やってみたら面白かったんですけど、ここから何十本もいろんな人たちとリモートで作ることになるとは(笑)。ほかの演者さんから送られてくる素材を繋いで繋いで編集がとにかく大変でしたけど、自分の新しい扉がどんどん開くきっかけになった1本です。

スイートスポット♪/音声コントシリーズ”もろもろソロコント”(2021年)より

”もろもろソロコント”の原点回帰的に制作した中の1本。イヤホン・ヘッドホン専用音声コント。

<タダシコメント>
2021年の春にトマトスライスの単独ライブが一度延期になって、実はけっこう落ち込んでて。精神的にキツい時間が続いたんですけど、「このままじゃ次に進めないな」と思って、とぼとぼひとりで何本か作ってみました。おかげでなんとか前進できた気がします。その中でも、特にお気に入りのネタ。

wake me up/トマトスライス1皿目「Re:腹ペコアドベンチャー」(2022年)より

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トマトスライス単独ライブの中の1本。正彦と智恵子はワケありの恋仲である。覚悟を決めた智恵子は正彦と駆け落ちを試みるが、そこへ智恵子の兄・彰人がやってくる。二人の障害となっているものとは…?

<タダシコメント>
ライブで見せられたのは2022年ですけど、ネタ自体は2020年のアタマぐらいにできてました。図らずもパンデミックが起こってヘイトや分断が深まる時代にマッチする話になってしまった。難しいって思われるかなとか、5人に1人ぐらいが好きって言ってくれたらいいなとか、ちょっと不安な感じだったんですけど、実際ライブでやったら人気があって安心しました。トマトスライスを代表するネタとしてこれからも大切にしたいです。

<3年間を振り返って>
56本! こんなにもコントを作るとは3年前は露程にも思ってなかったです。これも制作に関わってくれたすべてのみなさんのおかげです。ありがとうございます。あと、5本は少ない(笑)。