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大好きなお寿司屋さんほど 多くは通えない 理由


このドラマが放送されたのは、昭和40年代 海外旅行自由化前後の航空会社が主体となった物語だった。そのなかで、主人公である機長が、何度となく新人CAの実家である割烹料理屋を訪れては、晩飯を食う。 部下であるCAの実家であるこの店の主人は、腕は確かながら、ものすごい頑固者。もともと、CAの実家とは知らずに暖簾をくぐったと記憶しているが、この機長にとっては、決して居心地のいい場所では無い筈なのに、何度となく訪れては、嫌味を言われながらも、通い続けてる。もちろん、親方にも、節度と機長に対する口には出さないリスペクトがあるのだけれど。 ある時、親方は言う、料理は技術だけではなく、心の通った芸術だ、みたいなことを言う。話の発端は、ジャンボの機長と言うのは、心の通わない冷血なロボットで、技術さえ完璧ならば、人間性はむしろ押し殺すように教育される、みたいな話を受けてのものだった。 その機長が、親方の弟子である若い料理人と親方に言う。台詞★セリフは記憶なのでまた実際のものとは異なるかもしれませんが、ご容赦ください。 「僕は、むしろ料理も技術なんじやないかと思っています。だから僕は、親方の完璧な技術で作られた料理が食べたくてここに来る。」 さらに機長は若い料理人に向かって 「例えば、この茶碗蒸し、君はこれを、心を込めて作ったんだろうが、技術が が無いから美味くない、ほら、食べてみたまえ」 そう言って、茶碗蒸しを差し出す。 驚いた親方が、若い職人を遮り、その茶碗蒸を一口。 「バカヤロウ、塩が入ってない、作りなおせ! 」と職人に怒鳴り散らし。 基調には、誠実に 「これは、ほんとに相済みません」と、平に詫びる。 ぼくは、このシーンが大好きだ。 そんな確実な技術と、心地よいプロの料理人に触れることができる寿司屋の事を書こうと思う。今日の主題はむしろこっちだ。

【この間まであった 築地のお寿司屋さん 築地栄寿司】

そのお寿司屋さんは #栄寿司  といいます。 あ~~っ! という方が凄く多いと思うのですが、そうです。あの、場外の一角にちょんとあって、あのお値段と、あのお仕事です。これで、この書き込みの冒頭が #まくら  がご納得いただけると思います。私が、ここを知ったのは、ある方のブログ、この方、私とまるっきり被るとことが多く。何度かブログでもやり取りさせていただいた方ですが。 #小型船舶 #旅行 #総合旅行業務 #船旅  もろもろ・・

この寿司屋さんの何が凄いかと言えば 目の玉が飛び出すほどの金額を払って美味しい寿司を食べるのは、もはや今の時代、飛び出る目の玉にも程があらああな・・となります。 でも、そんだけ払えば当たり前 と負け惜しみも言いたくなる。 高級さ、つけだい の美しさ、ガラスケースがなくて、ネタは木箱 そんな、ところは別に、本日はおいておいてですね。

解り難いかな?? 例えば、 #握り  をお願いするよりも #海鮮ちらし  の方が倍以上時間がかかる。海鮮ちらしを注文した時に 親方の出された Choice 今日は #クエ  か #ハッカク  です! お邪魔した日が冬だったから? クエのうまさは、和歌山で食べて知っていましたが ハッカク ですよなんと・・・ 私はハッカクをチョイスしました。その、時間が握りの倍以上かかる、ちらしがこちらです。時間がかかる その訳が見て取れますか?? ひと手間かけたちらしです。やぼですけれど、この状況でおいくらだと思いますが? 当時 3,300円 でした。ちなみに、握りも同価格で、こちらは、画像が半分しかないのでですが、もう一皿出されます。もっと価格を抑えられた、おまかせ等もあり、最高のお店でした。

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そして、何が最高か、親方のお人柄と言いましょうか、何度も通ったわけでは無いのですが、ここの親方は、いわゆる、寿司屋の親方のおイメージは、似ていて非なるお方だと、私は思います。海外も長かったと、話にはお聞きしましたが、深くは触れないのが良いところでしょうか。

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余談ですが、なぜ、何度も通っていないか というところ、我が家からもオフィスからも近い、けれど、何度も通わない理由。 他の料理屋さんと異なりまして、寿司屋さんに行くと言うのは、お客としても大変なエネルギーを使うのです。これは、普通の方は違うと思うのですがね。我が家の場合は、父親の影響が大きくて、私、お寿司屋さんは大好きなのですが、大好きなお店程、数通えないというジレンマがあります。

【父の教え】寿司屋は特別なお店 

お客の側にもルールがある 

付け台の内と外では、真剣勝負が行われる 短い時間で結果がでる

付け台の、先にいる職人さんは客を見る、同時にこちらも中を見る

職人がトラップを仕掛けてくるから、その課題にどう立ち向かうか

時には、こちらからも仕掛ける

★こんな、駆け引きをしつつ、美味しいものを楽しみ のが醍醐味だとしたら、どんだけ、神経使うんだよとなる。

結局は、寿司屋に限らずなんですよ 特に和食の世界は、職人との距離が近いから 天婦羅 鰻 極端に言えば蕎麦にいたるまで、気が抜けないのです。

ドラマの割烹もそう、機長が通ったのも ある意味で同じテンションだったのかもしれません。

そうか、アテンションプリーズ か? (大笑い) でも、このドラマはそれではありません。



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