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難しそうな「つみたてNISA」のアセットアロケーションの問題を解決する「ピザロ by 東北投信」をリリースしました

昨年末から作っていたウェブアプリをリリースしましたので、こちらでも紹介したく思います。アセットアロケーションの分析アプリで、愛称を「ピザロ」と呼びます(PIXTAで雇った外国人シェフが目印です)。

ピザロは、投資信託のポートフォリオからアセットアロケーションを算出するためのウェブアプリです。

本記事では、

そもそもポートフォリオとアセットアロケーションの違い
・「ピザロ」を使うメリット
・アセットアロケーションが分かるとどうなるのか
・「ピザロ」の今後について

について、紹介したく思います。

そもそもポートフォリオとアセットアロケーションの違い

そもそも、ポートフォリオとアセットアロケーションは似て非なるもので、

ポートフォリオとは、具体的な商品組み合わせのこと(eMAXIS slim 先進国株式とか世界経済インデックスファンドとか)
アセットアロケーションとは、アセット(資産)のアロケーション(配分)のこと(株式x%、債券x%とか)

との違いがあります。

私たちが購入する商品は、eMAXIS slim 先進国株式とか世界経済インデックスファンドとか具体的な商品名がついていますが、これらはいずれも日本や世界の株式などでお金を運用します(決して、「eMAXIS slim 先進国株式」というアセットがあるわけではない)。なので、投資信託でポートフォリオを組む際には、自身のアセットアロケーションがどのようになるかを想像(計算)して、組む必要があるのです。

さて、説明としてはこう書けるのですが、つみたてNISAの初心者がこれを理解するのはなかなか難しいです。どうしても、eMAXIS slim 先進国株式といいアセットがあるように誤解したり、日経平均株価が値下がりしているから、どの投資信託も「今は買い時ではない」みたいな考え方をしたりします。

実際、筆者もポートフォリオとアセットアロケーションの違いを説明できるようになったのはつい最近のことで、それまでは商品名なんかで投資先を選んだりしていました。

理解すれば簡単なのですが、そこまで行かずになんとなく運用している方も多いと思ってます。

「ピザロ」のメリット:ポートフォリオからアセットアロケーションを割り出す

というわけで、

・投資信託は買ってみたけど、自分のお金がどんなアセットやどの国で運用されているかがわからない
・複数の投資信託を組みあわせたときに、株式や債券などのアセットの比率を計算するのが難しそう

と考えたときに、「ピザロ」の出番です。

ピザロは最大15本の投資信託(ほぼ、資産形成向きのインデックスファンドに限定)とその投資額を入力すると、そこから現在のアセットアロケーションを算出できるように作っています(詳しい入出力事例は東北投信で説明しています)。


しかも、

・利用は無料
・PCおよびスマートフォンともに対応(レスポンシブデザインの採用)
・現在のアセットアロケーションを簡単に説明する機能
・ツイートでのシェア機能やブログ転載機能など

と、利用者のレベルも環境も選ばずに使えるのです。

アセットアロケーションが分かるとどうなるのか

アセットアロケーションの情報があると、

・将来どの程度利益を得られるのか
・一方でどの程度のリスクを取っているのか(どの程度の損失を抱える可能性があるのか)

を概算できるようになります。一説には、

将来の利益はアセットアロケーション次第で決まる

とも言われており、しっかりとしたライフプランを考える上で大切になるのです。

例えば、大きな利益がほしいのに、ちまちまと利回り0%の日本国債に投資していても儲かりません。一方で、大きな損失を回避したいのに株式のアセットにばかり投資してたら、株価の急落で震え上がるかもしれません。

こういった「予想外」「想定外」を無くす(減らす)ためにも、自身のアセットアロケーションがどうなっているかを正しく知ることが大切です。そして、「ピザロ」はそれを支援するための計算ツールなのです

「ピザロ」の今後について

様々な機能拡張案があるため、それらを定期的に実装していこうと思っています。

例えば、過去のアセットアロケーションと現在のアセットアロケーションを比較し、x%以上のズレが生じていれば「リバランス」を提案する、といった機能を加えることも可能です。

もしくは、資産残高を記録すれば、自分自身の資産が順調に増えているのかどうかを判断する材料にもなりますし、なにより「ちゃんと増えてる!」と嬉しく思うと思います。

そういった本格的な運用やライフプランニングのツールとして役立つものにしていけたら、と考えております。

なお、現状で対応するファンドは220本程度で、全ての投資信託は網羅できません(一説には6000本近いファンドがあるそうで、そんなん全部実装できるか!!ってところですw)。

ので、主につみたてNISAやiDeCo(ネット証券限定)の利用で使ってもらえたら、と思っています。

毎月分配型や「手数料ぼったくり」とも言われるような投資信託は1本も加えていません。これから投資信託を始めたい人の商品選びのツールとしても使ってもらえると考えています。

東北投信をご覧の方も、そうでない方も、ぜひ多くの個人投資家の皆様に使ってもらえればと思っております


最後まで読んでいただき、ありがとうございます。今後もあなたの資産形成に役立つ話を書いていこうと思います もしよろしければ、少しだけサポートいただけると、励みになります 長期投資で一緒に明るい将来を掴み取りましょうね