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意識に眠る変容の種〜あなたの花を咲かせましょう

あるとき、自分の中で煮詰まり感を覚え「どうしていいものやら……」と、その対処に困っていました。
そんなタイミングで気の置けない仲間たちから声がかかり、近況をシェアする機会をいただいたのです。
自分が抱えている問題を含めいろんなことを語り合っているうちに、漠然とながら方向性が見えてきた気がしました。

「あ、これでいいんだな」と感じるとき、私はいつも何かしらのシンクロニシティを発見します。
今回も、仲間からもらった情報がそうでした。
聞き覚えのある人の名前にピン!と来たのです。
それは、まったく別のところで教えてもらった方の名前でした。

すぐにネットでその方の情報を検索、たどりついたサイトから、その方が書かれている日記のページへと進んでいきました。
読み進めるうち、胸が震えるくらい感動してしまったのです。
書かれていた日記はまさしく、私が抱えている悩みの答えになっていました。
「感動したら、誰かに転送してあげて下さいな」と書かれていましたので、その当時に綴っていたblogで、その方の日記にあった物語をご紹介したことがあります。

旧blogの内容を、加筆修正してこのnoteに移転させようとした際、私が日記を拝見したサイトにたどり着けなくなっているとわかりました。
でも、あのときに知った物語はご紹介したいし、下に続くフラワーエッセンスの理解にもつなげていきたい……。
検索エンジンからいろいろ探したところ、ようやくその物語が掲載されているサイトをいくつか発見することができたのです。
驚いたことに、そこには物語の作者まで記載されていました。
あ、、、日記を書いた人がこの物語を考えたわけではなかったのですね(てっきりその方のオリジナルストーリーだと思っていました)。。。

とても素晴らしい物語なので、作者名に出典先リンクを含めて、きちんとご紹介したいと思います。

むかーし昔、人々は持って生まれた能力を特に活かせることもなく、まるで生活をするために生きているかのようでありました。一日の時間のほとんどを労働に使っていたもったいない時代がありました。

その頃、人々の多くは、自分の中心から少し、あるいは完全にズレたところで生きておりました。元気の源である自分の中心と繋がって生きてないため、精神的に不安定になったり、イライラしてすぐに腹を立てる人々がたくさんおりました。そういった人々の思いや行動の源にあったのは「恐れ」でした。

「恐れ」が想いの中心にあるので、人々は競争原理や奪い合いの精神に突き動かされておりました。心の病にかかる者がどんどん増え、家庭の中での暴力や、学校や職場でのイジメ、環境破壊に戦争と、世界は破壊のエネルギーに満ち満ちておりました。

そんな時代がどんどん進行して行く中で、この世界をあきらめるのでもなく、嘆くのでもなく、はたまた批判するのでもなく、本来の人の持つ力を信じて、ただ黙々と種を蒔く人々がおりました。

種を蒔く人々は、「問題の原因は、人が自分自身の中心とつながって生きてないためだ」ということに気づいておりました。ですから、人々が自身の中心に戻れるような機会を作っていこうと、それぞれ自分の好きなことや得意なことで種を蒔いてゆきました。

ところで、種はどのようにしてできるのでしょうか?種を作るには、花を咲かせればいいのです。一人ひとりが自分の花を咲かせれば、そこに種は生まれます。

土の中には長い間眠ったままの種が何千何万とあるそうです。それらの種は、何かの拍子に土が耕されたり、揺り動かされたりすると、その刺激で目を覚ますそうです。
人の中にもたくさんの種が眠っています。そして、何かの拍子に心がほぐれたり、感動して心が動かされたりした時に、心の種は「ぴこっ」と目を覚ますのです。

種が目を覚ましても、芽が出て花が咲くまでは、しっかり世話をしてあげなくてはいけません。芽がまだ小さい時には、外からの強い雨風から守ってあげ、伸びはじめたら今度はせっせと水をやり、陽に当ててあげるのです。それは、自分自身の仕事です。

人が花を咲かせれば、その花を見た他の誰かの心が動き、眠っている種が目を覚まします。一つの花からは、たくさんの種が生まれます。そして、さらに、人は「種を蒔く」ことができるのです。

未来の実りをイメージし、土を耕し、種を蒔ける、人という生き物。

黙々と種を蒔く人々の行為が、ある一定値を越えた時、世界中に一斉に花が咲きはじめました。それらの花々を愛でることによって、さらに人々の中に眠っていた種も次々と目を覚ましていきました。こうして世に咲く花はどんどん増えていき、世界はあっという間に、色とりどりの花でいっぱいになりました。

きれいな花を見て「きれい・・・」と愛でる時、人は自分自身の中心とつながっています。愛でるとは、すなわち愛の状態にいるということです。

こうして世界は今のような、愛のエネルギーで満ち満ちるようになったのでした。

お伽草子「人の花咲かプロジェクト」 おがわともこ作

SMAPが歌った「世界に一つだけの花」のように、あなたにはあなたの、私には私の花(個性)があります。
その個性を花開かせることが、周りの人を幸せにし、この世界を豊かにする一番の近道。
人間の可能性を信じて、黙々と種を蒔き続ける……そんな人に、私はなりたい、と思うのですよね。

***

そんなふうに感動し、十分に心が癒された後で読み返したときのこと。
私は、この物語の、この箇所に、ある植物を強く思い浮かべるようになったのです。

土の中には長い間眠ったままの種が何千何万とあるそうです。それらの種は、何かの拍子に土が耕されたり、揺り動かされたりすると、その刺激で目を覚ますそうです。
人の中にもたくさんの種が眠っています。そして、何かの拍子に心がほぐれたり、感動して心が動かされたりした時に、心の種は「ぴこっ」と目を覚ますのです。

この記述、まるでフラワーエッセンスのマスタードのことを言っているみたい……。

マスタード(Mustard)

科属/アブラナ科シロガラシ属
学名/Sinapis arvensis
和名/ノハラガラシ
花期/5月〜7月

12-7-9選択法/セカンド19:毎日の生活で起こる感情の起伏を表すエッセンス
7グループ選択法/現状への関心が足りない時に
製造法/煮沸法:多くの株から、莢ができている部分よりも上の、よく咲いている花序を摘み取る

憂鬱な気分に陥りやすく、希望を全くなくしてしまうことさえある人に。その様子は、暗く冷たい雲が影を落とし、生きる喜びや輝きを覆い隠してしまったかのようです。なぜそのような気分に襲われるのか、必ずしも理由や説明がつきません。
このような状況で明るく、楽しそうに振舞うのはまず無理なことです。

エドワード・バッチ著作集収載「12ヒーラーズとその他のレメディー」BABジャパン)

マスタードは、小麦畑や牧草地を覆い尽くすタチの悪い雑草として、農家の人たちを代々に渡って困らせてきた植物です。
マスタードの種は「自然の種子銀行」と呼ばれ、1メートル四方の土の中に、何百何千もの種が何年もの間、地中に埋まっています。
そして、土が耕されたり、掘り起こされたりすると一斉に芽を出し、一面をマスタードの花で埋め尽くしてしまうのです。

この植物から作られたフラワーエッセンスは、暗雲がたちこめ、陰気で重苦しい気分、憂鬱や落ち込みを感じている状態のときに希望と喜びの光をもたらしてくれます。
暗雲がたちこめ、陰気で重苦しい気分、憂鬱や落ち込みの状態は、人間として霊的に大きく成長するためのプロセス、と考えることができます。
マスタードの種が、土が掘り起こされることで芽生えるように、私たちの内面でも、しっかり向き合って心の土壌を掘り起こすことで、奥深くに眠っていた感情の種が刺激を受け、意識の表面に浮上してくるのです。

このエッセンスのネガティブな状態が、植物の生態のどの部分に示されるのか、実はずっとピンときていませんでした。
ジュリアンの本には「裸の大地のように荒れ果てどんよりと絶望した様子」が、ネガティブな状態だというふうに書かれています。
でも、私にはその様子がイメージしづらかったので、「農家の人たちを困らせた」植物であることから、マスタードの花が畑一面に咲いている状態を見たときに感じる、農家の人たちのうんざり感のようなものに例えられるのかな……なんて解釈していました。

今回、おはなしを読んで、ひっかかりを感じたのは、「土を掘り起こしたときの刺激で、眠っていた種が目覚める」という部分。
土地を耕すことで、表面からはわからないけれど、地中では目覚めた種がたくさんうごめいているということになるのです。
それが自分の心の土壌で行われるならば、何とも言えない不快感を感じるはず。
種が芽生えているからなのか? それとも地中でウジ虫がわいているのか? 何が地表に出てくるのかは、その段階ではわからないから、きっと不安や恐怖を感じることでしょう。
その、地表には出てきていないけれど、地中で何かがうごめいている様子が、マスタードのネガティブな状態なのかな、なんて思ったのです(なぜか、映画「ジョーズ」の効果音が不思議と思い起こされるのですが……笑)。

でも、その地中でのうごめきの結果、地表に出てくるのは、太陽の光をいっぱいに浴びて輝く、マスタードの花なのです。
ですから、憂鬱や落ち込み、不安や恐怖にかられるマスタードのネガティブな状態になったときは、その感覚に蓋をしないで、しばらく見守ってあげるのがよいのかもしれません。

心の土壌を掘り起こすのは、長く放置していた部分であればあるほど、掘り起こすのに痛みを伴うことがあるでしょう。
でも、掘り起こすことで浮上する自分のテーマをきちんと受け入れれば、明るい黄色のマスタードの花が、生命の喜びを一面に広げてくれるのです。
それはきっと、心の奥深くに封じ込めていた感情を解放したサインであり、自分のテーマをひとつクリアできたという祝福の表れなのかもしれませんね。

いただいたサポートは、人々や地球の癒しと成長に貢献する人やモノ・グループへと循環させてゆきます。ひとしずくの水が大海へと繋がっていくように、豊かさのエネルギーをここから世界のすみずみにめぐりめぐらせていくためのファースト・ステップに選んでくださるのだとしたら、大変光栄です💫