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創造主の切り札として

私のハンドルネーム「joker」。
この名は、中学生のときに名づけたペンネームからきています。

当時の私は、新井素子さんのSF小説のファンでした。
なかでも「星へ行く船」シリーズが一番のお気に入りだったのですが、シリーズ最後の作品に、切り札の意味で「ジョーカー」という表現が登場します。

「まったく自分の価値が判ってないんだから! あんたはね、銀河連邦の最後の切り札なのよ。〈中略〉銀河連邦がみつけた、たった一枚のジョーカー、それがあんたなのよ!」

そして、星へ行く船集英社文庫)

また、これは「星へ行く船」シリーズではないのですが、印象に残っている作品がもうひとつ。
『いつか猫になる日まで』には、神が創造した世界の中で従順に生きるのではなく、創造主に反逆してやる!と、奮起する主人公が登場します。

「神さんだか何だか知らないけど、その人の喉元にナイフつきつけて言ってやりたいことがある」〈中略〉「だって……これはね、あたしが自分の意志で生きているのか、それともあやつられてきたのかっていう、重大問題だもの。相手が誰だって、そんなこと問題じゃない。それにね、あたし、本気だもの。一度やるときめたら、絶対、やめてあげない」

『いつか猫になる日まで』集英社文庫)

そう宣言する主人公の姿を、神はちゃんと見ているのです。
永遠に続く時の流れの中で、退屈しのぎに創り出した人間が見せた予想外の反応。
神はそのことに驚きつつも、自分に反旗を翻そうとする様子を喜び、楽しみ、哀れみながら見守っている。

これら二つの作品が、思春期の私に大きな影響を与えたのは言うまでもありません。
トランプのジョーカーが切り札であるように、この世界の中で自分が切り札となりたい、創造主にとっての切り札でありたい……と思うようになりました。
これが「joker」の由来です。

大人になった今も、その思いが色褪せることはなく。
自分の意識や言動が及ぼす影響は、身近にいる人や場に限らず、遥か遠くに離れている人や、すべての生きとし生けるもの、この地球や宇宙、創造主にまで届いている。
フラワーエッセンスとの出合いによって、むしろその思いが強くなったと言えるでしょう。

フラワーエッセンスを開発したバッチ博士には、「ユニティ(全体性)」という思想があります。
それを読むと、「joker」というペンネームに込めた願いが、私をバッチ博士のフラワーエッセンスへと導いてくれたのではないか……とさえ思えてくるのです。

この考えを概観するには、創造主を、愛と慈悲で燃える巨大な太陽ととらえると良いでしょう。
太陽の中心からは、あらゆる方向に無数の光線が放たれています。
人間と人間が目にする全てのものは、その光線の先の小さな粒子です。
経験と知識を獲得するために送り出され、最終的にはその巨大な中心へと戻っていく存在です。
その光線はそれぞれ独立して異なっているように見えますが、実際には、中心にある大きな太陽の一部です。
源から切り離されるとすぐに消えてしまうので、分離することは不可能です。
それぞれの光線に個性があっても、中心の巨大な創造力の一部なので分離はあり得ません。
したがって、自分自身や他の人に背く、どんな行動も全体に影響します。
ある一部に起こる不備が全体に影響しますから、そのあらゆるかけらが最終的に完全な域に達していかなければなりません。

エドワード・バッチ著作集収載「汝自身を癒せ」BABジャパン)

まずは自分が率先して幸せに満ちた調和的な存在になる。
この、最もシンプルで基本的な課題に取り組むことが、この世界の調和につながっています。
巨大な太陽(創造主)のかけらとして、自らの内側に宿した光を意識しながら、限りある人生を彩り豊かに生きていく。
これこそが、創造主の切り札として、あるべき姿なのだ……と考えているのです。

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