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これから景気は悪くなっていくのか?

前回まで統計指標の読み方ということで、マネーストック、企業物価指数、消費者物価指数をチェックして、日本のインフレ率を主要先進国と比較しました。アベノミクス(異次元の金融緩和)の成果がグラフからみてとれました。デフレ脱却に失敗しているとは言えないんじゃないかとも個人的には思いました。
さて、日経平均が26年ぶりの高値をつけているとニュースを知りました。日経平均とはなにか? 東証株価指数との比較は以下で。

日経平均株価 東証1部上場銘柄のうち代表的な225銘柄の平均値。株価の権利落ちなどを修正してあるので連続性がある。値がさ株(高株価の銘柄)の影響を受けやすいという特徴がある。
東証株価指数(TOPIX) 東証1部上場全銘柄を対象。1968年1月4日の時価総額を100として、時価総額を数値化(加重平均採用)したもの。時価総額の大きい銘柄の影響を受けやすいという特徴がある。

日経平均株価は銘柄の入れ替えを行っているようです。そこで銘柄の入れ替えができない東証株価指数(TOPIX) の動きをチェック。

以下のグラフはJPX(日本取引所グループ)からの転用です。

東証株価指数ではバブル以後に何度も経験していることがわかります。また、平成バブルの株価は異常ですね。
しかし、パッと見た感じでは、この辺で相場が反転しそうにも思えます。もちろん、そんなに単純ではないはずです。そこで景気動向指数を調べてみます。用語は以下で。

景気動向指数 内閣府が発表。生産や雇用に関する指標など、景気に敏感な指標を統合して、景気の現状把握や将来予測に役立てるための指数。ディフュージョン・インデックス(DI)とコンポジット・インデックス(CI)がある。DIは主要企業の景気の実感をあらわすもの。CIは景気の強弱を定量的に計測しようとするもの。2008年6月以後、CI中心の公表に移行。また、先行系列、一致系列、遅行系列に分類される。

CIの先行系列はどういう風に動いているのか、をチェック。

以下は内閣府の資料の転用です。

大きく下がる様子はありません。一致系列をチェックします。

同じような動きをしてます。つぎに遅行系列をチェック。

同じような動きをしているようにも思えます。もうひとつのディフュージョン・インデックス(DI)もチェックします。先行、一致、遅行が同じようなグラフになりそうなのでまとめてチェック。

現在のグラフの動きは下落傾向かなと思いますが、そもそも乱高下していますね。また、景気実感は災害などの印象も影響しそうです。実際の個別系列指標の動きはどうなのか? それをみてみたい。次回は主な個別系列指標(新設住宅着工床面積や法人税収入など)をチェックしてみようと思います。
また、雇用でも、新規求人数(先行系列)や有効求人倍率(一致系列)、完全失業率(遅行系列)などの違いがあるようなので、その辺の違いも調べてみようと思います。

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