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山口県で 表情豊かな 岩石の風景をめぐる!

 山口県に行ってきました。YCAMでの「メディアアートの輪廻転生」展を見るのが第一の目的でしたが、せっかくなので観光も楽しみたい!

 今回の旅は何をテーマにしようかな?と考えつつ、山道をレンタカーで移動していると、山の中にきれいな真っ白い石がごろごろ… どうしてこんなに山の上に?と思って調べてみると、これらの石灰岩は3億年前に海の中のサンゴ礁だったものから長い年月をかけて形成されたものなのだとか!想像を絶するスケール …すごい!!

 そこで、今回はユニークな岩石や地質が見られそうな場所を探して巡ってみました。

■ 秋芳洞

 まずは、言わずと知れた特別天然記念物。鍾乳洞としては日本最大規模だそうです。

 洞内の観光コースは約1km(総延長は10.7kmを越え国内第2位)。温度は四季を通じて17℃で一定ということです。

 百枚皿、千畳敷、傘づくし etc ユニークな形状と色合いの鍾乳石が次々と登場します。

 わたしは山口の鍾乳洞といえば 秋芳洞しか知らなかったのですが、この近くには、大正洞景清洞といった鍾乳洞も。こちらもそれぞれに特徴があって面白そうです。


秋吉台

 こちらも特別天然記念物。秋芳洞の洞窟の途中からエレベーターで上がることができます。

 白く美しい石灰岩柱が立ち並ぶ、日本最大のカルスト台地です。青々とした草原の中に白い岩石が立ち並ぶという、色と質感の対比も面白く、また不思議な光景でした。


別府弁天池

 日本名水百選に選定された湧水池です。

 水がなぜエメラルドグリーンに見えるのかはまだ解明はされていないのだそうです。透明度が高く、池の底まできれいに見えるので浅く見えますが、深い部分は水深4.5Mもあるとのことで驚きました。

 池の青さとは対照的に、奥の小川の方は赤っぽく見えますが、こちらは「ベニマダラ」という藻類が石の表面で成長しているために見えるものだそう。

 こちらの湧水もまた、土地を構成する石の境目(断層)によってこの場所にできているのだそうです。


元乃隅稲成神社

 こちらは別のnoteにも写真を載せましたが、鳥居の赤と空・海の青の対比が美しいとともに、ごつごつとした巨大な玄武岩と地層も美しい場所でした。

 海から顔を出す荒々しい岩肌と波も美しいです。


万倉の大岩郷

  最後に、こちらは国の天然記念物です。

 近くからの写真だと少し伝わりづらいのですが、木の生い茂った山道の中で、突然巨大な岩ばかりがごろごろと山の斜面を覆い尽くす光景が目に入り、かなり異様な光景です。大きなものは6Mほどのサイズになるそうです。

 なぜこのような風景ができたのかという成り立ちについては、まだわからない部分も多いそうです。

 このほか、写真は撮れなかったのですが 宇部興産株式会社 伊佐セメント工場の採石場なども ダイナミックな風景でした。旅の半分は天候が悪かったのが残念でしたが、地殻のつくりだす風景の面白さと美しさを堪能できる旅になりました。


※ このnoteに書いたビュースポットをgoogleマップにまとめました。


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