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人間は好きな時にお茶漬けを食べてもいいと気づいた日(2024/04/22)

・人間は好きな時にお茶漬けを食べてもいい。

・ふと、お茶漬けを食べたいと思った。普段からお茶漬けを食べている人間であれば、その日の気分や体調によって食事の選択肢に「お茶漬け」があっても不思議なことではない。ただ私はお茶漬けをほとんど食べたことがなく、最後に食べたのは中学生の頃であり、それから一切口にしていないということに留意しなければならない。お茶漬けに対してなんの思い入れのない人間が、なんの脈略もなく「お茶漬け食べたい」と感じたのだ。アスファルトの間かは芽吹いたたんぽぽのようなこの気持ちを大事に大事に保護したい、そう思って帰り道にお茶漬けの素を買った。

・そもそもお茶漬けの作り方を知らない私は、お茶漬けの素とは別にお茶を生成する必要があるのかと思っていたが、そんなことはないらしい。ちょっとのお米とちょっとのお湯があれば成立する。なんて理想的な食べ物なんだ。

・お茶漬けの素にはさまざまな種類があり、わさびや海苔、鮭、梅などおにぎり専門店のようなラインナップが存在していた。こちらはお茶漬け初心者だ。玄人受けするフレーバーは後々試せばいいという思考から、わさびを選出。多分だけど、わさびのピリ辛な部分がお茶とマッチして美味しいだろう。


・家に帰った。本来なら夕食後に堪能する予定だったが我慢できず、さっそくお茶漬けを作ることにした。お湯を沸かし米を炊く。その間、お茶漬けの説明書を見てお茶漬けボルテージを高める。お湯が沸騰すると同時にお茶漬けボルテージも最高潮に達した。

・ご飯にお茶漬けの素をかけ、お湯もかける。普段ご飯にお湯をかけるという行為をほとんどしないため、何か禁忌に触れているような感覚に陥る。でもこれはれっきとした「お茶漬け」だ。お湯をかけたはずなのに、お茶漬けの素と融合して自然とお茶が発生した。

・お茶漬けだ。お茶漬け。これすごい。誰が考えた人。無限に食べられる。「和」すぎるな。お茶とお米って。もっと売り出していこうよ。お茶漬けを。流行らせよう。女子高生を中心に。


・美味しすぎて、深夜にもう一度作って食べた。私が購入したお茶漬けの素は6パック入りなんだけど、このペースだと3日でなくなってしまう。ありがとう全てのお茶漬けんゲリオン。

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