チケットが安かったので行ってみた中国・新疆ウイグル自治区
ハンドメイド作家のPlava Stabloこと、青木弘之です。
2017年の9月から12月にかけて、4回ほどアジア諸国を旅行したのですが、その理由はただ一つ、飛行機のチケット代がとても安かったから。
特に、12月に出かけた中国・新疆ウイグル自治区のカシュガル行きチケットは、往復で25,000円ほどでした。ちなみに、航空会社は中国の四川航空でした。
カシュガルは経度的にはインドのデリーに近い場所にもかかわらず、この価格で行けるのは実に驚きなのですが、そこは安さが売りの中国の航空会社ならではでしょうか。
四川航空はLCCではないので、ちゃんと機内食もでました。
一応、ビールも飲めました。
成田空港から、四川省の省都の成都、新疆ウイグル自治区の区都であるウルムチを経由し、中国の最西部に位置するカシュガルまで行きました。
カシュガルの空港からバスに乗って、カシュガルの旧市街に入ると、そこは一般的にイメージする中国とは違う街並みが広がっておりました。
とはいえ、ここは中国なので、おなじみのスローガン看板などあったりします。
現在、ウイグル族に対する、中国共産党政府からの締め付けがニュースになったりしていますが、私が訪れたカシュガルとホータン(和田)については、普通に観光旅行している分には、特に目立って問題が発生することはありませんでした。
でも、バザールなど人が多く集まる場所などでは、厳重な検問が行われていて、圧力で押さえつけてる感がひしひし感じられました。
ここは中の建物がバザールになっているのですが、入り口は真ん中の赤いゲートのみで、あとは封鎖されています。ゲートにはX線探知機があって、内部に入るには身分証明書の提示が必要です。
バザールの外は、何の問題もなく自由に歩けるので、ぶらぶらしていました。
お兄さんが「見てけよ」といった感じで、羊の頭をガンガン焼いていました。たぶんご馳走なんでしょうね。
豆本に使う布探しには苦労しました。中国製でも新疆以外で作られたものや、ウズベキスタン製の生地が多かったです。カシュガルのバザールで何とか新疆製のシルク生地を見つけることができました。ちなみに、下の写真で並んでいる生地は新疆製ではありません。
食事は、麺料理であるラグマンや串焼き肉、ピラフみたいなポロというものを食べましたが、どれも口に合って美味しかったです。
テレビも、ウイグル語番組を見ている分には、全く中国にいる気分がしなくなります。
現地のウイグル人から、とても親切にしてもらった旅行者の立場から見て、一部のウイグル人が中国共産党政府から弾圧を受けているというニュースを聞くと、本当に心が痛みます。現在中国の一部である以上、共通語である中国語の習得などやむをえないことはあるかもしれませんが、国家一致団結のスローガンのもと、個々の民族固有の文化・習慣まで封じることは許されないと思います。
いろいろと問題を抱えている地域ではありますが、また機会があれば、ぜひ訪れてみたいと思っています。
中国・新疆ウイグル自治区の豆本もございますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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