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バリで1ヶ月過ごしてみて

今日バリ島を発ちます。日本には明日の朝到着予定です。寂しさと嬉しさが混在している不思議な状態です。やはり1ヶ月間を同じカンパニーで過ごすと愛着湧きますよね。バリ島の文化はもちろん、人も物凄く好きになりました。今度は夫婦で戻ってきたいですね。

バリ島にある様々な文化芸術に触れたことで、再度自分の表現について考えさせられました。自分は今インプロや演劇をやっているけど、それは何の役に立っているだろうか、とかね。

というのも、バリ島の文化芸術は、日常を生きている人たちのすぐ隣にあるんです。昨日のお別れパーティーでは綺麗なダンサーを呼んでパフォーマンスしてくれたかと思えば、生徒たち一人一人を誘って即興的な掛け合いダンスをしたり、それをバックで演奏する楽器隊が煽ってきたり、そこの家主はバリで有名なパフォーマーだったりで、皆の中に文化芸術が根付いてる。「君の心の中にあるんだよ」という台詞はまさにこのためにあると言っても良いんじゃないか。

お別れパーティーでの様子

日本は素晴らしい文化芸術を誇っていますが、残念ながら国民一人一人の中には根付いていません。海外から羨ましがられる美しい文化芸術ですが、それを日本人が体現できていないのは凄く悔しいというか、情けないというか、なんかすいませんっていう気持ちになります。

だからせめて芸術に携わる人たちくらいは、俳優、ダンサー、ミュージシャンくらいは、そういう日本の文化芸術を伝える役割を担ってもいいんじゃないかと。そんな役の立ち方が出来るといいなって思ったのです。

我々のケチャパフォーマンス

今回のバリでの経験を経て、より一層自分のパフォーマンスを、というか心身を海外に伝えていきたいなと思いました。恐らく海外の人からそれば、僕を見ることを通して「日本」という国を感じることになるでしょう。それに恥じない表現者でいたいなと。

別に日本らしいこと、例えば侍の格好をするとか、着物を着るとか、しなくてもいいと思うんです。大谷がメジャーで活躍しているように、日本人として着の身着のままで活動して、それをそのまま受け取ってもらえれば。だから僕がやるべきことは、自分自身のパフォーマンスをひたすら向上させていくこと。それしかないなあと思いました。外に出たから最終的に自分に向き合うことになるっていうのは、演劇の学びの旅路らしいですね。

パフォーマンスに向けてのメイクアップ

最後のパーティーで、僕は五輪真弓さんの「心の友」を歌いました。日本人にあまり馴染みはないかもしれませんが、インドネシアで一番人気の日本の歌らしいです。バリで過ごした1ヶ月の感謝の気持ちを込めて歌いました。
ちなみにこれは海外の良さだと思いましたが、何かすると皆褒めてくれます。なので気持ちよく歌い切ることが出来ました。この文化は日本に帰ってからも引き継いでいきたいなあと思いました。


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