プレクトラム結社アーカイブス「黄金の回転」

  およそ1:1.6で表される比を黄金比と言います。歴史的な美術品や自然の紋様の中に見いだせる事が多く、その比率の美しさから様々なアートや技術に利用されています。

 黄金比で構成された長方形の中に更に黄金長方形を配置し、それを無限に繰り返してそれぞれを結ぶと、無限に続く螺旋状の回転が現れます。イタリアのある一族には、この回転を利用した「黄金の回転」という技術(ワザ)が伝わっています。すなわち、物体を螺旋状の回転と同様の軌跡で動かすことで無限のエネルギーを生み出す手法であり、単純に破壊力を増幅するだけでなく物理的性質にも干渉できる、文字通り無限の可能性を持った技術(ワザ)です。 マンドリンもイタリアの楽器であり、この技術(ワザ)が応用できるはずです。

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 通常、トレモロは単純な往復運動です。しかし、このトレモロを黄金の回転の軌跡にすることで、右手に無限大のエネルギーが集中しトレモロの回転数が無限になります。結果、疑似的な持続音であるはずのトレモロから擦弦楽器のような音色が生み出される、 言わば黄金のトレモロを奏でる事が出来ます。
(※勿論、音色というものは本来優劣のつけられる要素ではなく、通常のトレモロであっても擦弦楽器とは異なる魅力があります。故に、全てのトレモロを黄金の回転で弾いてしまうのは一種の思考停止、愚の骨頂と言うほかありません。重要なのは音色の幅が広がる事であり、使いどころをわきまえなてこそです。)

 また、一族の伝承によれば、演奏姿勢の中に黄金長方形を形作ることで体全体のパワーを上乗せ出来るとされています。 表現の幅を広げたいというマンドリニストは是非お試しください。

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結社twitterアーカイブスより

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