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今こそ考えたい小袋成彬さんの五輪発言炎上について

去年の夏、オリンピック前に小袋成彬さんのこのツイートが炎上しかけた。正確に言うと小袋成彬さんが炎上する前にツイートを削除して炎上は一応収まった。

これ以降、小袋成彬さんは若干、五輪反対派の左翼・リベラル層から「ネトウヨなんじゃないか」だとか敵視されるようになる。

そんな中出した曲「Work」がリリックの中に枝野幸男さんをdisってる箇所があり、ますます左翼・リベラル層から小袋成彬さんへの嫌悪が強まっていく。

この曲のリリックが「新自由主義、ネオリベ的なのではないか」という批判である。

私はこの曲を凄く高く評価している。その理由を書いていこうと思う。

まず、この曲はネオソウル的であり、シンガーである小袋成彬さんのラップもあり非常にグルーヴィでハイレベルなインテリジェンスを感じる曲である。こんな曲を作る人がそんな新自由主義、ネオリベ万歳みたいなバカみたいな曲作るか?と疑問に思った。
この曲で一貫して描かれるのは、ごく一般的な労働者の人生の心情である。

少し私の身近な話をする。
近頃、自民党の支持母体や組織票の話が話題である。
自民党の支持母体は今話題の宗教から、日本有数の企業まで幅広い。
私の友達も自民党の支持母体の企業で働いている人や、その企業の息子もいる。
この手の企業の従業員は"仕事"として「自民党に投票して」と選挙に行かされる。
こういう人は日本中に沢山いると思う。
私自身はそういったしがらみの無い人間だが、彼等の心情を考えてみてほしい。
上の事情なんか知らず、労働者として働いてみたら、勝手に政争に組み込まれている。
嫁も子供もいる。家族を食わせていかねばならない。そんな立場ならイデオロギーと家族を守る事とどっちを取るか?
家族を守る事を選択してもなんらおかしくはないと思う。

小袋成彬さんの話に戻す。
「Work」は、"いろいろつっかえてる事もあるが、それは胸に秘めて、身近な人を守りたいだけだ"という曲に思える。

東京五輪だってそうだった。
五輪出場選手に「東京五輪に反対して!」と意思表明をヒステリックに強要するケースも見られた。
五輪出場選手は、応援してくれる人、スポンサーとしてお金を出してくれる企業、いろいろな人達に支えられてスポーツをやれている。
立場上、五輪反対なんて言える訳がないと思う。

小袋成彬さんの発言には一貫して、"自分の立場以外の人の立場に立って考えてみろ"というメッセージを感じる。

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