俺は見た 稽古場日誌⑤

俺は見た 第5回公演
「僕らの城」稽古場日誌
未知の道
5本目
対応


エチュードのように流れていき
縛られるコトなくセリフを自然に

が、コンセプトのような気がしている稽古。
リアリズムではなくナチュラリズムな演出家、と私は思っている。
その場その場で、自然な言葉、動き、反応が求められている。
というより、試されている。そんな感じがする。
今、お前はどうする?この流れの中でどういる?どう言う?

他の役者さん達もほぼ演技を要求されないし、演技的なコトはしていない。
私も、そんな中で居場所、居方、を模索していた。

そんな中、私のキャラクター方針が変更になった。

今までのは、周りに被るコトないし、私に近かったのでいいのかと思っていたが、演出はどうやら違ったらしい。
今までの私を見て、どこを見て、判断されたのかは分からないが、方針変更を求められた。
特段真逆のキャラを要求された訳でもなかったので、その要求通りにやってみた。
昔の私なら、結構すぐには出来なかったろう。頭で考えてきたコトをやっていたから。それを一旦リセットしてまた作り上げる作業が必要だったから。
だが、昨年や今年のWSでの学びや気づきで頭より、心と身体で反応するのが早くなったので、対応するコトも早くなった。
すぐには馴染めなかったが、数回やっていくうちに、このキャラクターが見えてきた。見えるのと馴染むのが早くなったのも学びのおかげ。

まだまだ、だろう。
そりゃそーだ。本番までまだまだある。
コレからこのキャラクターを積み上げては崩し、を繰り替えりして少しづつ形にしていこう。
演出からはその方向性の方が断然いいので、との言葉を頂いた。

演出の要求に応える。
最低限の役者の仕事。


2022年4月21日~25日
@吉祥寺シアター
俺は見た 第5回公演
「僕らの城」


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