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TH Evi全力応援!LJLファンのためのLEC観戦ガイド【LoL】

 今シーズンから、戦いの舞台をLECに移したEvi選手。長らくLJLの顔であった彼の移籍を受けて、EUの競技シーンに興味を持つ日本のLoLプレイヤーも増えることだろう。
 そんな皆さんのために、この記事ではLECのチームや見どころを紹介したい。なんとなくEvi選手が出ているから見る……だけではなく、折角の機会なのでLECというリーグの魅力を最大限に楽しんでほしい。リーグの雰囲気や有名な選手を押さえておけば、観戦の面白味もグッと増すはず。ぜひ最後までお付き合いいただければ幸いだ。

LECってどんなリーグ?

 LECとは、League of Legends EMEA Championshipの略。メジャーリージョンと呼ばれる4大リーグのうちのひとつで、EMEA全域から集まった全10チームが競い合うリーグだ。昨年まではEU地域のリーグであったが体制変更があり、CIS・トルコ・中東・北アフリカも含めたEMEA地域のリーグとして新しいスタートを切る。
 さらに、今シーズンからはWinter/Spring/Summerの3スプリット制が採用された。まもなく開幕するのはWinter Sprit。ステージ1ではBo1の総当たりを行い、上位8チームがBo3のステージ2に進出、さらにその上位4チームがBo5のプレイオフに進出して優勝を争う。
 基本的に、試合はベルリンにある専用スタジオで行われる(そのため、各チームはドイツに拠点を置いて活動する)。キャスター陣はユーモアに溢れていてノリが良く、試合の内外を問わず盛り上げてくれて、果てには曲を作って歌いだしたりするエンターテイナー揃い。インターバル中のコンテンツも充実していて、ゲーム内容から選手の内面まで丁寧に掘り下げてくれるので、英語の苦手でない方は試合以外の部分からも目を離さないことをおすすめする。

 試合内容について言及するなら、LECの華とも言うべきところはオフメタピックとベースレースだろう。事前に固めてきたドラフトを徹底する傾向にあるLCKなどに比べて、柔軟な発想でメタ外のチャンピオンも臆さず繰り出すのがLEC式。また、連綿と受け継がれるxPekeの意志ゆえか、思い切りのいいスプリットプッシュやバックドアの見られる頻度も高い。アドリブ性に富んだBan/Pickとマップを広く使ったオブジェクトトレードがもたらすワクワク感はまさにLECならではのもので、ここに見る者を飽きさせない魅力がある。
 実力のレベルでは、LECは世界で3番目に強いとされている。とはいえ、昨年のWorldsを観戦した方ならご存知の通り、LoLの国際競技シーンはLCKとLPLが席巻しており、これら上位2リージョンとの間には顕著な差があるのが現状だ。
 しかし、EMEAの精鋭たちも当然そんな現状に甘んじているばかりではない。中韓の強豪を打ち倒すべくそれぞれの方法で強化を図っており、ロースターで見ても全チームに変更が加わった。以下では、そんな各チームの選手たちを紹介しよう。

チーム紹介

 各チームのロースターと簡単な概要、初めて見る方のための注目選手を1~2人紹介(厳密には注目度ではなく「とりあえずこの人を知っておけば大丈夫」といった知名度を基準に選出したので、必修選手とでも言うべきかもしれない)。
 チームや選手の評価については極力客観的な記述を心掛けてはいるものの、筆者の私見も多分に含まれることを了承いただきたい。

KOI

TOP:Szygendaシゲンダ
JG:Malrangマルラン
MID:Larssenラーセン
ADC:Compコンプ
SUP:Trymbiトリンビー

 昨年のLEC優勝チームRogueがパートナーシップ締結に伴い名称変更。超大手ストリーマーのIbaiと元FCバルセロナのジェラール・ピケが共同オーナーとなった新体制で初のシーズンとなる。一方でロースター変更は最小限で、今年も従来通りの卓越したチームワークが期待できる。

注目選手:Larssen
 味方に勝利をもたらす ”The Ginger God(赤毛の神)” 。レギュラーシーズンと比べてプレイオフや国際大会でのパフォーマンスが振るわないことから「大舞台に弱い」といった評価を受けていたものの、昨年の実績でおおむね払拭した。メイジチャンピオンの扱いに長けた、集団戦を得意とするチームイメージの根源とも言える選手だ。

G2 Esports

TOP:BrokenBladeブロークン・ブレード
JG:Yikeヤイク
MID:Capsキャップス
ADC:Hans samaハンサマ
SUP:Mikyxミキィ・エックス

 LECの常勝軍団。露悪的な振る舞いから大量のアンチを抱えつつも、確固たる実力で人々を魅了する愛すべきヒールだ。ボットレーンに有望な新人を起用したものの世界レベルの戦いで苦しんだ昨年の反省を活かしてか、今季は再び全レーンで圧倒的に勝ちに行くスーパーチームを組み上げた。

注目選手:Caps & BrokenBlade
 LECで最も爆発力のあるミッドレーナーCapsと、1v1をドミネートする ”Topfather(トップの首領ドン)” ことBrokenBlade。昨シーズンまでチームで一番うるさかった積極的にオーダーを出していたJankosを失い、JGがルーキーに替わった今年は、コール面での負担も増えることが予想される。昨年から続投するソロレーナー2人の牽引力がカギを握るだろう。

Fnatic

TOP:Wunderワンダー
JG:Razorkラゾーク
MID:Humanoidヒューマノイド
ADC:Rekklesレックレス
SUP:Rhuckzルックス

 初代Worlds王者で、今もなお国際大会で戦い続けるEUきっての名門。チームの原動力を担っていたキャリーサポートHylissangに別れを告げ、2年ぶりの古巣復帰となるスター選手Rekklesを再び呼び戻す思い切った決断が話題に。安定性が増した分、爆発力に欠けるとの評価も見られる。

注目選手:Rekkles
 EUのADCと言えばこの男。オレ様風のイメージに反してリソースを必要としない良コスパ型の堅実なプレイスタイルで、常に安定したダメージディールを遂行してマルチキルをかっさらう。LECで通算2000キルを成し遂げた記録を持つスーパースターの輝きは、三度目のホームグラウンドでも健在か。

Team Vitality

TOP:Photonフォトン
JG:Boボー
MID:Perkzパークス
ADC:Neonネオン
SUP:Kaiserカイザー

 近年、上位入りを目指して意欲的に戦力増強を続けている中堅チーム。昨年はキャリープレイヤーばかりを集めたドリームチームが見事に失敗、夏には修正を加えたもののプレイオフ進出すら逃してしまう不本意なシーズンとなった。今シーズンこそはPerkzを中心にまとまりのあるチームを完成させたい。

注目選手:Perkz
 Capsと双璧を成す、EUミッドレーナーの最高峰。その驚異的なメカニクスとマクロコントロールで、G2やC9といったビッグクラブを幾度となく優勝に導いた伝説級プレイヤーだ。自他共に認める自信家で、毒の利いたトラッシュトークに定評がある。オフシーズンに入籍したことで、今年は "Wife buff" にも期待がかかっているようだ。

MAD Lions

TOP:Chasyチェイシー
JG:Elyoyaエルヨーヤ
MID:Nisqyニスキー
ADC:Carzzyカージー
SUP:Hylissangヒリサン

 一昨年には春夏連覇を達成した強豪の一角。チームとしての地力は間違いないはずだが、大舞台での浮き沈みが激しいことから今ひとつ高評を得られていない側面がある。再びの王座を狙う今年はMid-Jgのホットラインだけを残し、新たに呼び込んだ折り紙つきの才能たちが起こす化学反応に望みをかける。

注目選手:Elyoya & Hylissang
 スペインに本拠地を置くMADの象徴とも言えるのが、デビューシーズンからチームの旗振りを務めるスペイン人ジャングラーのElyoya。その攻撃的なスタイルは、コントロール型ミッドレーナーのNisqyとの相性も抜群だ。
 そしてここに加わるのが、スマーフとトロールの紙一重を体現する奇人Hylissang。新天地でもあっと驚く天才的プレイを量産するであろう彼の姿からは目が離せない。

Excel

TOP:Odoamneオドアムネ
JG:Xerxeサーシ
MID:Vetheoヴィティオ
ADC:Patrikパトリック
SUP:Targamasターガマス

 LEC参入以来リーグ下位で苦しんでいたが、少しずつ順位を上げて昨年は初のプレイオフ進出を果たした成長株。今季はADC以外を総入れ替えする大幅な強化に打って出た。信頼できるベテランと実力派の若手がバランスよく融合していて、十分に上位入賞が見込める強力なロースターだ。

注目選手:Odoamne
 苦節7年、ようやく悲願の初優勝を飾った執念と努力の漢。派手なプレイこそ多くないものの、ウィークサイドを軽々とこなして味方を支え続ける縁の下の力持ちだ。例えるなら「でっかいPaz」と表現するとLJLファンもイメージを掴みやすいかもしれない。いざとなったらスターガーディアンにもなれるスゴイやつ。

Team Heretics

TOP:Eviエビ
JG:Jankosヤンコス
MID:Rubyルビー
ADC:Jackspectraジャックスペクトラ
SUP:Mersaマーサ

 Misfits Gamingの枠を獲得したLEC新規参入チーム。メンバーもLEC初参戦の選手が5人中3人とリーグで最も多く、未知数のダークホースとして注目されている。その人気はJankosやEviの知名度による部分が大きいが、残る3人もEUWサーバーのチャレンジャー帯で最上位の強者ばかり。あとはチームとしての完成度をどこまで高められるかが専らの課題となる。

注目選手:Jankos
 前人未踏のLEC通算300勝を挙げた大ベテランにしてリーグを代表するネタキャラ。"First blood king" の二つ名で知られる通り、ガンクを絡めたゲームコントロールを得意とする。近年はスキルショットをあらぬ方向に飛ばしてお爺ちゃん扱いをされることも増えたが、依然としてEU最強ジャングラーの呼び声が高い頼れるお兄ちゃんだ。

Astralis

TOP:Finnフィン
JG:113
MID:Dajorデヨア
ADC:Kobbeコベ
SUP:JeongHoonジョンフン

 xPekeがオーナーを務めたチームOrigenを、2021年に統合したマルチゲーミングチーム。CS:GO部門の実績で名を揚げたが、LECでは未だプレイオフ進出にも至れずにいる。3年目となる今年は、Top-Jgのみを替える控え目な補強。あまり大きな飛躍は予期されていない中、果たして大方の予想を裏切る成績を残せるか。

注目選手:Kobbe
 長きにわたってメジャーリージョンで戦い続ける熟練のADC。ザヤの名手として知られ、2019年のWorldsではその凄まじいプレッシャーでDFMを圧倒した。近年はチームに恵まれない印象もあるが、これは味方を選ばずオファーに応えるという本人の意思によるもの。求められる場所で、確かな価値を示すいぶし銀。

Team BDS

TOP:Adamアダム
JG:Sheoシェオ
MID:nucニューク
ADC:Crownieクラウニー
SUP:Labrovラブロフ

 昨年LECに加わったばかりの新進気鋭のチーム。メジャーリージョンの壁は高く、Springは9位、Summerは10位と厳しい洗礼を受けた。今季もやや見劣りするロースターだが、中堅下位で燻ぶっている若い選手たちが多い分、力を証明することへの情熱は人一倍。リベンジに燃えるアンダードッグとして並み居る強豪たちに挑む。

注目選手:Adam
 2021年にFnaticで華々しくデビューし、ルーキーオブザイヤーにも選ばれた "Le Petit Prince(星の王子)" 。オラフやダリウスの使い手としてアマチュア時代から名を馳せた若き天才だ。しかし昨年はその好調を維持できず、2軍落ちまで経験する雌伏のシーズンとなった。今年は旧知の仲間も集ったチームで再起をかける。

SK Gaming

TOP:Irrelevantイレレヴァント
JG:Markoonマークーン
MID:Sertussサータス
ADC:Exakickエクサキック
SUP:Dossドス

 かつては優勝も飾ったが一度LECから姿を消し、2019年に復帰して以降は目立った活躍が見られない古豪。今季はスタメン全員がLEC歴2年未満で、平均年齢もリーグで最も低い若手集団となっている。状況は極めてシビアだが、まずはプレイオフ進出を目指して経験を積むシーズンになるだろう。

注目選手:該当なし
 サブや2軍にはベテラン選手も控えているが、メインとなるスターティングメンバーは経験の浅い選手ばかりで、上に挙げてきた名前に並ぶような知名度の選手はいない。この中からスターダムに駆け上がる選手が誕生することを願いつつ見守りたい。

TH Eviの立ち位置

 リーグの全貌が見えたところで、Evi選手の置かれた状況について整理しておこう。
 まずはチームのパワーバランスだ。人によって評価の差はあれど、上記のチーム紹介がおおよそ下馬評の予想ランキング順になっている。少なくとも区分けとしては
  上位:KOI G2 FNC VIT
  中堅:MAD XL TH
  下位:AST BDS SK

ぐらいに認識するのが一般的(FNC、VIT、MAD辺りは評価順が入れ替わることが多い)。あるいはXLとTHの間に線を引いて6強4弱とする見方もある。Evi選手の所属するTHは注目度こそ高いものの、中堅下位が妥当とする評価が多く見られる。これは大抵の新規参入チームが下位に沈んできた前例からくるバイアスも含むが、それほどまでにゼロからチームを作るハンデが大きいという事実に他ならない。ことTHに関して言えば、リーダーとしての経験も豊富なJankosがこのハンデを埋めるキーマンとなるだろう。チームのスタイルを確立して上手くまとまれば、Worlds出場も十分に射程圏内に入る。
 個人の実力で見れば、Evi選手はLECの面々に全く引けを取らないと言っていいだろう。過去の世界大会での戦いぶりがそれを証明している。ただ一方で、今季はLCK名門アカデミー出身の選手(VIT Photon、MAD Chasy)が起用されるなど、全体的にトップレーン強化の傾向が見られる。Evi選手が招聘されたのもおそらくはこの一環で、LECに風穴を開ける働きが望まれていることには相違ない。評価も期待も高く、当然それだけの実力もあるが、未知の強敵を前に油断はできない状況だ。
 Evi選手の実力を発揮する上で、最大の障害となるのはやはり言語の壁だろう。LECチームは多国籍ゆえに、それぞれがアクセントに独特のクセのある英語を話す(例えばJankosの英語はポーランド訛りが強い)ので、英語初学者にとっては相当なハードモード。こればかりは各々の発音を聴いて慣れていく他ないので、持ち前のコミュニケーション能力を活かして「学び」を続けたい。
 つまるところ、「厳しい面も多いが、同じくらいチャンスもある」といった次第で、実力の試される舞台としてはまさに最高のシチュエーションだ。これから始まるEvi選手の挑戦を全力で応援しよう。

配信情報

 試合の模様はTwitchのLECチャンネルにて全試合生配信。

 LECの試合は、日本時間で週末の深夜~早朝に行われる。THの緒戦は1月22日(日)午前4時に開始予定。スケジュールはLoL esports公式サイトLeaguepediaで確認できる。当日は一部キャスターやストリーマーによる同時視聴配信も行われることがあるので、合わせて楽しみたい。
 ゲームごとの録画は随時VODチャンネルにアップされる。また、AfreecaTVでは有志による日本語実況解説つきでの放送もある模様。

 このほか、LEC公式YouTubeでは試合の生放送に加えてティザー映像やインタビュー企画、VCハイライトなどの動画コンテンツも数多く公開される。Evi選手の登場も期待できるので、是非チェックしておきたい。

おわりに

 大変長くなってしまったが、これだけの知識があればLECを楽しむための土台は完璧。Evi選手の活躍はもちろん、ハイレベルで爽快感のある最高のエンタメリーグの魅力を存分に味わってほしい。この記事がその一助となっていれば幸いだ。
 Evi選手ファイティン!そして皆さんも、よきLoL観戦ライフを!

 

おまけ

 初めて見る人向けに書いてはみたものの、コアなLoLオタクには少し物足りない感じになった気がするので、ついでに各チームで筆者が個人的に注目している選手についてフランクに書き連ねたい(久遠の語リスト)。

KOI:Szygenda
 チームで唯一今年から加わるメンバー。1人しか変わっていないとはいえ、やはりOdoamneの離脱は大きい。Odoは献身的なプレイでRGEを支えていたのに対して、Szygendaはより攻撃的なピックを好む印象もあり、果たしてチームに馴染むのか疑問が残る。KOIの成功はSzygendaが期待通りの活躍をできるか否かにかかっている気がする。

G2:Yike
 噂によればElyoyaの獲得に失敗したG2に、代理として選ばれたルーキー。レーナーのアドバンテージこそあるものの、JankosやMalrang、Boといった格上と渡り合えるかはG2にとって最大の懸念点だ。Jankosに代わるショットコーラーも彼が務めるのか、あるいはレーナーが負担するのかで味方のパフォーマンスにも影響が出そう(Mikyxはあんまりコールしないし)。

FNC:Wunder
 かつての派手さは鳴りを潜め、すっかり「過去の人」の烙印を押されてしまった男。2021年のG2の敗因は、WunderとRekklesの両方がリソースを要求しないプレイスタイルだったことだと当時のチームメイトは語っている。同じ過ちを繰り返さないためには2019年の頃のようなスーパーキャリーとして返り咲く必要があると思うし、何よりもう一度あの輝きを放つ姿が見たい。

VIT:Bo
 FPX時代には不調に陥ったTianの代わりにチームを支えたBoちゃん。1年前から合流していたおかげで英語でのコミュニケーションも上達して、Perkz曰く「Boと一緒にLECを破壊する準備はできている」らしい。ここはひとつ、LPL仕込みのジャングリングでリーグを大いに荒らしてほしいところ。

MAD:Chasy
 DKアカデミー出身で、Challengers Korea優勝経験もあり、Khanの後釜とまで評されていた有望すぎるKR枠。Armutが居なくなった寂しさはあるが、シンプルに大幅強化なので喜ぶしかない。BB・Evi・Photonとの新最強トップ争いが楽しみ。Odoはバチバチやるタイプじゃないのでここに加えない。Wunderは加えたい。

XL:Vetheo
 ミッドレーナーの宝庫たるLECが産んだ次世代の星。事前評価で低く見積もられがちなチームを毎年のようにプレイオフまでキャリーし続けたおかげで、もうコイツは強いとみんなにバレている。今季は今までで一番頼もしい味方に恵まれてのびのびとプレイできそうなので、もっともっと大暴れしてほしい。

TH:Mersa
 弱冠17歳でギリシャリーグを制し、18歳でEUW鯖チャレンジャー1位に登り詰めた才能の塊。LECでもちゃっかりデビューシーズンに3位を獲っている。エンゲージ系もエンチャント系も卒なくこなす上に、コール面での貢献度もあって若手とは思えないハイスペック。Jankosとのシナジーが生まれれば、良いゲームプランを創り出してチームを上位圏まで連れていけるポテンシャルがあると思う。

AST:JeongHoon
 BROアカデミー出身、昨年のLECデビューと共に確かな腕前を見せつけた大型ルーキー。有り体に言えば"KRガチャの当たり"。続投となった今年はKobbeとのコンビネーションをさらに深めて、ボットレーンから試合を動かしたい。本当はDajorの成長にも期待したいけど。

BDS:Labrov
 今季のロースターで唯一Adamとのチーム経験がないメンバー。彼がハマるかどうかでチームの完成度が大きく変わってきそう。VITでの下積みは決して楽なものではなかったと思う(現に穴認定も結構されてた)のでそろそろ報われてほしいが、現実的にはもう少し先になるかもしれない。

SK:Exakick & Doss
 正直言ってあまり詳しく存じ上げないが、SKにhypeしている人はボットレーンに着目している人が多い。上半身の3名は既にLECで無難な(または残念な)戦いぶりを見せていることからも、未知数の2名に希望が託されるのはある意味で必然。LFL優勝を飾ったデュオの実力やいかに。

 ここまで読んでくださった皆さんはよほど時間を持て余していることとお見受けしたので、最後にLECがどんなリーグかを示すのにうってつけの試合を1つ紹介したい。是非ともフルで見てほしい。

 LEC名物がこれでもかと盛り込まれた最高のゲーム。カーサスのUltをライズのUltで避けまくるWunderやラカンでスプリットプッシュするHylissangなど、異次元の個人技も満載。これがあるからLEC観戦はやめられない。

 以上、満足したので終わり。最後までお付き合いいただきありがとうございました。面白かった、役に立ったと感じた方はリツイート等で拡散にご協力いただけると幸いです。


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