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StayHomeのススメ #1 │ はじめに

今、急激に変わっていること

2020年5月。新型コロナウィルスが世界中で猛威を奮い、ありとあらゆるものがこれまでにないスピードで大きく変化している。

自分の住む町でオリンピックが開催されるって一体どんな感じなのだろうか(そのタイミングで偶然東京に居る私ってラッキー!その頃にはどんな生活をしてるんだろうな)。私の場合はここ数年そんな想いを募らせてきたけれど——きっとみんながそれぞれに想いを温めてきたであろう、東京オリンピックが延期になった。

それを筆頭に、楽しみにしていたライブが全て中止になり、トイレットペーパーとマスクと消毒液が一斉に棚から消え、ワインが美味しいお気に入りのレストランはお昼のお弁当屋さんに変わり、「三密」「ソーシャルディスタンス」といった新しい言葉がいつの間にか自分のものになっていて、デスクを片付ける間もなくオフィスに通えなくなり、布マスクが配られ、住んでから一度も聞いたことがなかった少し不気味な町内アナウンスが毎日流れ始め、誰とも会話しない日が生まれ、生まれてから30年意識したことすらなかった学期という当たり前の概念までが、もしかすると変わるのかもしれない。毎日飲んでいたスタバのコーヒーは、もう1ヶ月以上飲んでいない。絶対出社主義だった会社が、完全在宅勤務を遂行してちゃんと回っている(やればできる)。

そのいずれも、2020年が始まった頃は1ミリも予想していなかったが、このスピード感で実際に起きているという事実。NYに行った半年前のことが、もう思い出せない。

地震以外の大きな不幸を経験せずに過ごしてきた平成生まれの私は「なるほど、生きているとこんな試練を与えられることがあるのか……」と、この未知の状況を解釈したり、受け止めようとしたりしている。


自己紹介を兼ねてもう少し詳細にご説明すると、東京都内でひとり暮らし、大企業に勤め、都内の中心地のオフィスに通っていた私は、ビジネスを含めライフスタイルの全てにおいて、当然ながら外的環境の変化に適応せざるを得ず、この2ヶ月あれよあれよと変化していった。

働く場所、移動、買い物、コミュニケーション、全てのリレーションシップの作り方、入ってくる情報、取りに行く情報、食事、運動、日々の体調やメンタル。こんなにも自分側の準備が整わないままに数々の変化に一気に適応したことは、今思えば完全に平和ボケしていたと言える私の人生では初めてかもしれない。

明日がどうなるのか・いつまで続くのかは誰も分からないという不安定さの中で、将来自分の子供や孫が勉強する歴史の教科書の1ページを生きているような感覚でいる。

きっと、これまでの当たり前は、当たり前ではなくなるのだ。



『転んでもただでは起きぬ』の精神

確かにこの状況についていくのに必死ではある。が、3月下旬から完全自宅勤務に切り替わって2ヶ月が経とうとする今、自宅という限られた空間で1日をほぼ完結させることに慣れた自分もいる。ニュースで発表される数字だけにむやみに振り回されて一喜一憂することも徐々に減り、しっかり状況を受け入れた上で自分なりに思考し判断し、対処する。以前よりはバランスを取れるようになった、ような気がしている。

むしろ、今だからこそ毎日の暮らしに向き合って、平穏の為の工夫と楽しみを見つけ出したいという意欲が自然と湧いている。そうしたそれぞれの日常で発見した小さなwowをみんなでシェアし、welcomeし、平常よりも積極的に取り入れて連鎖させていこうとする今の風土を、私はすごく気に入っているところがある。

そんな風に苦境に立たされた今だからできることはたくさんあるかもしれないし、それがその後の時代で大きな意味を持ってくるような気がしてならない。そうだとしたら、それは何なのだろう——そんなことを考えるのが、最近の日課になった。


この「適応する力」いうやつは、誰から教わった訳でもなく人間が生き残る為に元来備わっているスキルなのかと思うと、自分も動物だったのか、と悟ったりして、ちょっと不思議な気持ちになる。



『転んでもただでは起きぬ』やね。

これは、娘のしなやかさと「がめつさ」を褒める(≒いじる)時に私の母が使う言葉だが、「苦しいことがあったら、その分以上に何かを得て、最終的には取り返してやろうと意気込み、実際に行動すること」と私は定義している。

こんな時こそ、貪欲に、その精神を大事にしたい。




ということで、日々こつこつトライし改善することが今の喜びである私なりに、持続的におうちで過ごす時間やリモートワークを楽しめるような少しの工夫をゆるりと綴ってみなさんとシェアみたいと思います。



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