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防災に関わる仕事~被災者に寄り添う~

こんにちは。神戸事務所の宮本です。(note初投稿ということで、定番の自己紹介から。。。失礼します!)

スタッフの紹介ページにも書かせていただいてますが、私は高校生のころから防災について学び、災害や福祉、地域行事のボランティア活動に参加してきました。高校時代に受けた防災学習の中で、初めて聞いた「職種」があったので、その仕事について紹介したいと思います。

皆様は、「復元納棺師」というお仕事をご存知ですか?私は、東日本大震災発災後に、この仕事について新聞記事や書籍を通して出会いました。

もしかすると、映画「おくりびと」を観たことがある方は、死への旅立ちを手伝う納棺師というお仕事をご存知かもしれませんね。

時には、ご遺体が事故や災害などで損傷が激しかった場合、家族と対面せずに火葬されることもあるそうです。それでは、遺族は「死」という事実をうまく受けとめられない。できるだけ生前と同じ顔、ほほ笑みを浮かべた表情に戻すなど、生前の面影を探し、できる限り元の状態に戻す技術を持つ人が「復元納棺師(おもかげ復元師)」と呼ばれています。

基本的に警察から依頼を受けてのお仕事で、東日本大震災での災害現場でも、損傷を受けて本来の姿をとどめていなかったり、時には腐敗が進み、誰か分からなくなってしまった人をお世話したそうです。

その時、出会ったご遺体との記憶を1冊の書籍にまとめられています。(「おもかげ復元師の震災絵日記」 著:笹原留似子)本書には、亡くなられた方の似顔絵と、その隣に復元したご遺体と対面した時の遺族の方の様子や言葉が残されています。

>>>https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8000823.html

被災者の声に寄り添うことで、震災から気付くことや学ぶことがたくさんあります。ここ最近、日本各地で災害が多発しましたが、直接支援ができない状況でも 思いを馳せる など、自分に出来る範囲で防災を考えてみてはいかがでしょうか。

そして、私たちNPO法人プラス・アーツでも、阪神・淡路大震災の被災者167人(アンケート117人、ヒアリング50人)のキモチを、防災マニュアル『地震イツモノート』にまとめております。震災を経験した方々のほんの一部の体験(知恵や工夫)を紹介したにすぎませんが、防災が、地震のための特別な取り組みではなく、イツモの生活の中に自然に横たわるものであってほしいというキモチを込めて「地震イツモノート」となりました。本書を通して、震災(被災者)に寄り添うことで、自分にできる防災対策を考えてみてください。

>>>https://plusarts.theshop.jp/items/11292145

それでは最後に、震災に寄り添って生まれた楽曲を紹介しようと思います。東日本大震災から7年目にリリースされたRADWINPSの「空窓」。

平成29年3月31日に休校となった福島県立浪江高校の卒業生の方からのメッセージをもとに書きおこされた歌詞です。私は、東日本大震災のボランティアを通して出会った大切な人たちの「声」を思い出しながら、この歌を聴いてます。皆様も、「あの日」「あの人」を思い浮かべながら、是非お聴きください。

~RADWINPS「空窓」~


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