【ポケモンUSUM】 キャラランク解説

 note開設に伴い、キャラランクの解説文を書いてみることにしました。全てのポケモンについて書く訳にはいかないので本記事ではSランクからA-までのポケモンについて触れています。

元記事はこちらから

※スペースの都合でメガシンカ前の一部ポケモンを省略しています。


 まず全体の解説です。キャラランクとありますが単体性能が全てではないため、そのポケモンの性能に応じた役割が現環境でどの程度担えるかで判断しています。例えば、エアームドは一致物理抜群技を所持できるポケモンが端的に少ないことから物理受けとして高性能であるため評価されうるポケモンではありますが、特殊ボーマンダや撃ち落とす持ちの霊獣ランドロス等に弱いという側面も持ち合わせているため、できることが限られているという点でB+という評価をしています。また、技範囲や火力が高く鋼タイプ入りのサイクルを倒すことのできるポケモンはピンで採用でき、貴重だと考えているので全体的に高めに評価しています。アイコンで評価しているためメガシンカとそれ以外での区別はしていません。リザードンのみXとY別々で評価しています。


S メガボーマンダ

・強み
700族、威嚇、飛行タイプ+スカイスキン、特殊型の存在、羽休めでの回復、竜の舞

 上位のポケモンにあまり刺さっておらず最近の環境的にも向かい風なのでA+に下げるか迷っていましたが改めて考えてみると強い要素が多すぎました。威嚇のお陰で交換が弱い行動になりにくく、竜舞や特殊技で対面のポケモンにプレッシャーをかけながら交換し、裏のポケモンを強化できるという点が優れています。メガを敢えてしないなど、立ち回りの幅が広いので "難しいけど強いキャラ" という認識でOKだと思います。前述の通り、上位ポケモンに単体としてあまり有利ではないです。組める構築パターンも限られてしまうためそれらが唯一の悪い点であり、そこを加味してSランクに置いていない人も多いです。

おすすめ構築


A+ メガメタグロス

・強み
700族、鋼タイプ、先制技であるバレットパンチ、怯み、クリアボディ

 対面性能の高さや技範囲の広さなど強い要素は多いのですがゲッコウガの処理が安定しないことや鋼への打点を地震にするかアームハンマーにするかで出せる構築が限られてしまうこと、思念の頭突きやアームハンマーなど命中率100%でない技を使う必要があることなどを加味してA+にしました。自分で使う際は選出範囲を意識して組むと強いと思います。相手にする際は構築を見て技構成をある程度見極められるようにしておくと良いと思います。

おすすめ構築


A+ ミミッキュ

・強み
化けの皮、ぽかぼかフレンドタイム、かげうち、剣の舞、呪い、痛み分け

 剣の舞からのZ技の火力が非常に高いので最上位であることは間違いないですがじゃれつくの命中率が90%であることから安定性に欠けると判断し、A+にしました。ここ数シーズンでは蜻蛉帰りやボルトチェンジ → Z技で倒す動きに耐性を持たせられる気合いの襷持ちが台頭してきたのでさらに処理方法が難しくなった印象です。

おすすめ構築


A+ ランドロス

・強み
数値、地面・飛行タイプ、威嚇、蜻蛉帰り、C105族、剣の舞、ステルスロック

 クッションとしての運用が最も強いと思いますが、スカーフ、襷、剣舞Z、チョッキなど型の多さがそれぞれの型を強化しています。このポケモンも威嚇を持っているので交換を強い行動にすることができる点でとても優秀です。クッション型(物理受け)を使う場合、クリアボディによってメタグロスには威嚇が入らないので構築段階で工夫が必要です。このポケモンを入れない場合は地面枠としてカバルドンが入ってくることが多いのですが組める構築が限られてしまうので地面枠の汎用性という点でこのポケモンのランクが上がっています。

おすすめ構築


A+ カバルドン

・強み
数値、砂おこし、欠伸、吹き飛ばし、ステルスロック、怠ける、氷2倍

 数値が高く、メタグロスに対しても投げることができる点、めざ氷が4倍にならない点、欠伸+吹き飛ばしで一方的に相手をコントロールできる点でとても優秀です。欠点としては、このポケモンを入れると選出する3匹のうちに飛行タイプと鋼タイプ組み込むことが難しくなるため、組める構築が限られてしまうことが上げられると思います。メガ進化がボーマンダとリザードンの場合はこの条件を満たすのは簡単なのですが他のメガの場合だと厳しくなり本ランクでCランクに位置付けているテッカグヤを採用せざるを得ない、若しくは対面構築にせざるを得なくなります。このように考えるとボーマンダとリザードンはカバルドンを使えるという点で優れていると言えるのかもしれません。


A+ ゲッコウガ

・強み
S122族、変幻自在、水手裏剣、ハイドロカノンZ、激流

 メガ進化に軒並み強く、Z、激流Z、襷、スカーフ、役割破壊Zなど型も多岐にわたるため安定した処理が難しいポケモンです。多くの型を安定して処理するにはノーマルタイプのポケモンが必要になりますがそれらのポケモンでも格闘Zや奮い立てる、控えめ激流水Zなどは受けることができないため、受けのみではなく対面性能での処理や上からの処理も求められます。構築に組み込む場合には相手の水タイプ、主にカプ・レヒレやギャラドスの処理を明確にしながら組む必要があります。


A+ ギルガルド

・強み
数値、鋼・ゴーストタイプ、キングシールド、かげうち、剣の舞、聖なる剣

 キングシールドと食べ残しの相性が非常に良いため、単純な強さという点では(シャドーボール/ 毒々/ キングシールド/ かげうち or 身代わり) の型が最も強いと思います。ですがノーマルタイプの身代わりや瞑想カプ・レヒレ、Aベトベトン等には隙を見せてしまうためこれらのポケモンに対しては構築段階で意識しておくことが必要です。非常に型が多いポケモンであるため、全てを考慮するのは不可能です。最近の環境であれば食べ残し持ちと呑気の弱点保険持ちを警戒していればまず大丈夫だとは思いますがゴーストZが復権してきていることが懸念ではあります。

おすすめ構築


A+ カプ・レヒレ

・強み
水・フェアリータイプ、ムーンフォース、水Z、瞑想、ミストフィールド、挑発、自然の怒り

 以前はそれ程評価していませんでしたが瞑想+水Zによる対面性能と対電気性能、対ゲッコウガ・ギルガルド性能が高いことや拘りスカーフ、拘り眼鏡などの型が流行、増加したことによって単体としての評価が上がり、このランクに落ち着きました。なにより他の水タイプの存在意義を否定するかのような性能をしているのでスイクン好きな僕としては許せないところです。

おすすめ構築

A+ カプ・コケコ

・強み
S130族、電気タイプ、エレキフィールド、ボルトチェンジ、とんぼ返り、瞑想、挑発、リフレクター

 ゲッコウガを上から倒せる数少ないポケモンであるため、恒久的に高い評価をされるポケモンだと思います。前回はSランクでしたがゲッコウガ意識の特殊受けが増加したこと、ランドロスが多いことなどの影響を受けてこの位置づけにしました。なんといっても初手性能が高く、対面操作技やリフレクターで再現性の高い試合展開を構築段階で作り上げることができるところが魅力です。また、瞑想を搭載することで崩しや詰めも行えるところも魅力的です。非常に多様な構築に入っているため選出画面で型を判別しづらいところなども強化点です。


A- メガリザードンX

・強み
物理火力、炎物理技、炎・ドラゴンタイプ、メガ進化前飛行タイプ、剣の舞、ニトロチャージ、逆鱗、フレアドライブ、竜の舞、鬼火

 メガ進化の中では群を抜く物理火力を持っているため、崩しとしてとても使いやすく優秀だと思います。フェアリータイプの存在によってフレアドライブを押さなくてはいけない場合の消耗が激しいためこの評価となりました。単純に剣の舞→一致120技を安定して受けられるポケモンがいないため、相手を後手に回した時の制圧力は凄まじいです。素早さを上げることのできるニトロチャージの存在が強く、火力のあるニトロチャージはこのポケモンのアイデンティティと言えます。構築を組む際はステルスロックを交えて受からない状況を作るかこのポケモンで物理受けを削りに裏のポケモンを通す展開が強いと思います。


A- メガリザードンY

・強み
特殊火力、炎・飛行タイプ、オーバーヒート、ソーラービーム、ニトロチャージ

 オーバーヒートの火力がおかしい。これに尽きます。リザードンXはミミッキュやランドロスのために選出した物理受けで受けることができますがYにはこれが通用しないため、XYを両対応することはとても難しいです。俗に言う "リザードン検定" は多少なりともできた方が良いです。技も炎技+ソーラービーム+めざ氷+ニトロチャージで広い範囲をカバーにできる上に本来不利である水タイプに強いことを考えるとタイプ上の対面性能も高く、非常に対策の難しいポケモンだと言えます。ただ、ゲッコウガやメタグロス等は岩技を採用していることもあるため、不意に倒されてしまわぬよう構築段階で考慮しておくことが必要です。

おすすめ構築


A- ウルガモス

・強み
数値、炎・虫タイプ、蝶の舞、炎の身体、炎の舞、ギガドレイン

 もとの耐久値が高いため1度蝶の舞を舞ってしまえば大抵の特殊技を耐えることができ、耐久に振って木の実を持たせれば物理技にも耐性を付けることができるため鋼崩し特殊ATとしての汎用性に優れています。また、特性の炎の身体と虫の知らせも優秀です。技としては炎の身体の場合、炎技+めざ氷+ギガドレインや炎技+ノーマルZ(破壊光線)+めざ地などが広範囲をカバーできる組み合わせとしてメジャーです。虫の知らせの場合、炎+虫のさざめき+身代わり(HP調整用)で半減程度では受からない高火力を出すことができます。型としては蝶の舞型だけでなくスカーフ型もいますがやはりどちらの型でも課題となるのは崩し範囲と岩技持ちの存在です。リザY同様、岩技を持ったゲッコウガやメタグロスに簡単にやられてしまいますし、最近ではゲッコウガの多様化によってカビゴンやHDポリゴン2などが増加したためやや向かい風ではあります。


A- カビゴン

・強み
特殊耐久、ノーマルタイプ、食いしん坊、免疫、リサイクル、欠伸、吹き飛ばし、鈍い

 現在の環境で使われている格闘タイプポケモンが限られていることから、一撃で倒せるポケモンが数少ないため対面性能が非常に高いです。また、特殊耐久値がとても高いため、大半のゲッコウガに受け出せることから需要が高まっているポケモンの一匹だと言えます。食いしん坊 × フィラのみでの回復量がとても優秀なため場持ちが良く、鈍いや欠伸など居座りを前提とした技と非常に相性がいいです。単純にZ技を使わせても強いことから対面構築の先発要員としても使われています。

おすすめ構築


まとめ

いかがでしたでしょうか。いくつかおすすめ構築も貼らせていただきました。気になる記事があれば覗いてみてください。今回は長くなってしまいましたが今後は短編のコラムを書いていく予定です。応援していただけると嬉しいです。

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