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映像制作(PM)になったキッカケ。

前回の記事で少し触れましたが、
以前、私はライブ制作に関わっておりました。
しかし、前職ではライブ制作が主の業務ではなく、
バンドアーティストのマネージャーと言う立場で、
レーベル業務やツアー制作、レコーディングとMVのディレクション等を、
一人で行う生活を送っていました。

・映像制作との出会い
私が映像制作に出会ったキッカケは担当バンドのMV撮影です。
当時インディーズだった担当バンドには、予算がなかなか出ずレコーディング費用で大半の予算を使ってしまい、映像の制作部分をレーベル側で行う事で、予算を抑えると言う方法を使いました。
今まで映像などやった事のない状態でスケジュールを組み、ロケ地を抑え、ケータリングを用意するなどやりましたが、
当時からバンドのスケジュールからライブハウスの抑えを行っていた私は、この映像の制作との共通する部分を見出しました。

・バンドマネージャーと制作 (PM)の共通点
PMすなわち、プロダクションマネージャーはバンドのマネージャーと仕事の内容が似ています。
スケジュールをたててから会場を抑え、現場を回す。
大手の事務所だとスケジュール管理をして、現場に立ち会うだけで事足りる場合もありますが、事はインディーズの事務所だと一人で全てを管理しなくてはなりません。
バンドがライブをする為の準備と撮影スタッフが現場撮影をする為の準備。
それは準備する物が違えど、やる事は一緒だったのです。

・制作(PM)で求められるスキル
①報告・連絡・相談がマメにできる。
PMには色々な情報が一気に集まってきます。それをまとめ全体共有し今後どう現場を組み立てるべきか各セクションと相談。これをマメにできないといけません。
②先を見越したスケジュールを立てる。
いかに効率よく現場を進行するかは、次に何が起こるかを予測し先手を打って行動することが大切です。
③誰がどんな仕事をしているか把握する。
PMは幅広い知識が必要です。できなくてもいいのでそのセクションの人がどのような仕事をしているかは最低限、必ず把握していなくてはいけません。
④問題提示と改善提案を怠らない。
時にプロデューサーの撮りたいと、スケジュールの問題が多々起きます。
経験を元に、この撮影にどれくらい時間がかかりいつまでに終わらさなくてはいけないかを提示し、改善策を提案していくことが重要になります。

プロデューサーやディレクターの言いなりではPMの仕事はできません。
予算や時間と言う現実を管理し、理想の映像を作る為に最善を尽くすことがPMの仕事です。
これは、どの職種のマネージャーでも重要ですね。

・前職を辞め、フリーのPMに
前職を見切り発車で辞めたので、次の仕事の当てもなかった私にPMを進めてくれたのが、以前バンドのMV撮影を頼んだ監督でした。

初めはカメラの知識も編集の知識も無い私は、雑用をこなす事しかできませんでしたが、容量がつかめるとバンドマネージャーだった頃の強みが出せるようになってきました。

・バンドマネージャーからの転身
バンドマネージャーであった私のPM(プロダクションマネージャー)としての強み。
①キャストアテンドができる。
バンドやお客さんのアテンドは日常の仕事だった為、撮影キャストのアテンドは朝飯前です。
②車移動のスケジューリングができる。
全国をツアーしてきた経験から、ナビでは読めない車移動の所要時間がわかります。その為なるべく正確な香盤を作る事ができます。
③機材に強い
バンドの様々な機材に触れていた為、電源やコードの取り回しとイレギュラーな機材トラブルに対応できる。
④バンドMV撮影に強い
リリーススケジュールやメディアへのアプローチ期間を熟知している為、撮影のもっとも適切な制作スケジュールをアドバイスできる。

まだまだ、経験が行かせる事が多々あります。

・今までの経験が行かせる仕事
正直、実際にPMを行うまで自分の今まで培ってきた能力がこんなに行かせるとは思っていませんでした。
今日、転職やフリーの仕事に変えよう思っている方が増えてきていると思います。そういった方は同じ業種だけでなく、違う業種も一度経験して見る事をオススメします。広い視野が手に入り、もしかしたらそれが天職になるかもしれません。

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