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【Artist Info】coldrain -日本最強のポスト・ハードコア-

はじめに

今回は、名古屋発・日本最大のポスト・ハードコアバンドのcoldrainをご紹介します。

知名度的にも実力的にもHR/HMジャンルの中では日本トップなのは疑いが無いのでは無いかと。

僕も10年近くずっと追いかけているバンドですので、詳しく紹介出来ればと思います!


アーティスト情報

結成: 2007年
出身: 🇯🇵 名古屋
レーベル: Warner Music / Hopeless Records

ジャンル: ポスト・ハードコア / メタルコア


メンバー

Masato David Hayakawa (Vo.)

※引用: Instagram (TapLink)

アッシュブロンドヘアに端正な顔立ち、
首のVENAタトゥーが特徴のフロントマン。
日本とアメリカのハーフでバイリンガル。

芯のあるハイトーンのクリーンは圧巻で、
対照的に破壊的なスクリームも世界レベル。

ファッションブランドOVER(ALL)も立ち上げ、
こちらも人気を博すカリスマでもある。

2019年にモデルのケルクハナと結婚。

R×Y×O (Ba.)

※引用: Instagram (TapLink)

メタル・パンク・ゴスファッションに身を包み
全身のタトゥーが特徴的なベース。

使用機材は主にSpector REX 5やDingwall、Z3-5st、KGVの特注シグネチャーなど。

コーラスのスクリームも担当。

Katsuma (Dr.)

※引用: Instagram (TapLink)

複雑なメタルサウンドを芯から支えるドラムス。

Masatoとは中学・高校の同級生で、一緒に行くライブでは必ず彼の上を転がっていたそう。

清春やDURANのサポートも行う。
また、1部アパレルのデザインも監修している。

Y.K.C (Gt.)

圧巻の演奏力のリードギター。読みはヨコチ。
ピッキングハーモニクスと早弾きは日本随一。

使用機材はESP・Meteorite、AMOROUS NT-CTMなどで、ESPはシグネチャーモデルも販売。

メンバーで唯一、SNSは一切やっていない。

Sugi (Gt.)

※引用: Instagram (TapLink)

リズムギター担当で1部ソロ弾きも行う。
右腕のタトゥーが特徴的。

使用機材はSaito・JMC-Sugi、KGV RP-7、ESP・MAカスタムモデル、Gibson、フジゲン・Expert ELAN DE-7等。

2023年末にはKnosisのサポートも行った。

メンバー共通してビジュアルや演奏力を含めたカリスマ性が高く、人気も分散しています。
海外バンドと並んでも全く劣らないですね。

皆イカついですが当たり前に優しい人です。笑


来歴

2007年にWheel of LifeとAVERが解散し、
両メンバーが合流する形でcoldrainを結成

結成直後のデモは評価が高く、2000枚限定のインスト(会場販売)は即完する勢いを見せます。
そして翌年には1stEPのFictionVAPからメジャーデビューを飾ります。

さらに翌年のEP、8AMでは標題曲が「はじめの一歩 New Challenger」のエンディングに起用。
SUMMER SONIC大阪という大舞台にも抜擢されるなど、早くも日の目を浴びます。

そして同年に1stLPのFinal Destinationを発表。

2010年には初の自主企画BLARE DOWN BARRIERSを開催し、PTPをはじめSiMやCrossfaithなど、盟友達とショーを敢行。

3rdEP(ミニLP)のNothing lasts foreverでは
We're not aloneDie tomorrowがそれぞれアニメ・ゲームのタイアップ曲になります。

2012年には2ndLP The Enemy Inside
2013年にはThe Revelationをリリースすると、
様々なバンドとのツアーを行い、ロキノン系のフェスにも出演するなど地固めを着々と進めます。

同年には海外名門レーベルのRaw Power Managementと契約を結び、本格的に海外活動に尽力する体制を取ることを発表し、
さらに翌年にはHopeless Recordとのメジャー契約も行い海外盤のリリースも達成。

その後も知名度を上げながら活動を行い、
2018年には日本武道館でのワンマンを敢行。
海外ではBullet For My ValentineWhile She Sleepsとの共演も行うなど、国内問わずワールドクラスのバンドとして成長していきます。

そして来たる2019年、かつてのBLARE DOWN BARRIERSを大幅にアップデートした主催フェス
BLARE FEST. 2020を地元ポートメッセなごやで2Days開催することを発表。

一夜限りのPTP復活や国内の盟友バンドに加え、
Crown The EmpireやWe Came As Romance、Fever333、ANNALYNNなど海外の巨大なアーティストを招聘し、かつて無い規模で日本最大のロックフェスを造り上げます。

直後にパンデミックが起こるというライブバンドにはあまりにも大きな社会情勢になったものの、
TRIPLE AXE含めリリースも増やし、ファンを絶やさずに国内HR/HMの金字塔として君臨します。

現在はガイシホールや横浜アリーナでのワンマン、EUツアーを行うなど名実共にモンスターバンドと呼べる存在にまで成長しました。


楽曲について

活動初期からスクリーモ・オルタナティブメタルにハードコアを混ぜた音楽性ですね。
公式定義はメロディアス・ラウド・ロックです。

とはいえ毎作品しっかり正統な進化を遂げているので、総括的に言うとなればポスト・ハードコアになるのでは無いでしょうか。
(これは最近のバンドあるあるですけどね。)

1人でクリーンとスクリームをここまでのクオリティで歌えるヴォーカルは世界的にも少ないのでは無いかと。生音もブレが無く圧巻です。

初期は音質の問題やMasatoの若さもあり、メタルコアのような重さはそこまで無いですね。
スクリームは差し込まれるものの全体的にメロディックで爽やかな、スクリーモに少し近いようなサウンドが多くなっていました。

The Enemy InsideThe Revelation辺りからは正統派ハードコア由来の速さと重さと汗臭さが増え、Masatoの歌唱力もかなり上がって仕上がりがグンと増したイメージがあります。

彼らの進化の分岐点としては、個人的にはVenaFATELESS辺りになるのかなと思っています。

この辺りから一気にスケールが増して、電子音チックなサウンドや刻みが増え、楽曲の表情も豊かになります。海外制作も増え、ライブハウス映え⇒スタジアム映えするようなバンドにレベルアップしたように感じますね。

とにかく静と動のバランスが最高なのです。

THE SIDE EFFECTSNonnegative辺りからはニューメタル的な楽曲も増えて、一概にスクリーモとも呼びにくい変化が起きています。

特筆して彼らの何が凄いかというと、純粋なヘヴィミュージックのまま売れ続けている、ということが大きいんじゃないかと思います。
PTPの意思を継いでラウドロックという言葉を積極的に使ったのも彼らですし、ヘヴィミュージックの土壌をここまで日本に広げた立役者です。

カウンターカルチャー起点のHR/HMバンドでも、売れ始めたりメディアに出始めたりすると楽曲や活動スタイルがマイルドになる事はよくあることです。そしてそれは本来のファンを置いていくことになりかねません。

日本のポップカルチャーではオルタナサウンドが好まれるので、BMTHやBad Omens、OOR、MFS、MWAM辺りの人気の上がり具合を見ると、
後期にマイルドサウンドに移行すると売れる
といった図式は明白なのでは無いかと。

そんな国内シーンにおいて、ヘヴィネスを保ったままここまでの規模で躍進を遂げているのは流石のひと言ですね。それはステージングやマーチ、メンバー人気を含めたクリエイティビティ揃ってのことでもあると思いますが。

僕もNo Escapeで衝撃を受けて以降、楽曲や活動スタイルで幻滅したことは1度も無いですし、
ツアーもフェスも長年通っていますね。

世界見渡しても老害が老害のままいられるバンドって多くは無いんですよ。(カジュアルな比喩)
色んなアーティストを見て来ましたけど、現在活動しているバンドではcoldrainが1番好きですね。


おわりに

今回は日本最強のポスト・ハードコアバンドのcoldrainの紹介でした。

今ではロックシーンを齧った事がある人は名前は聞いたことあるんじゃないか?っていうレベルで知名度も大きくなっていますね。
正直国内のHR/HMシーンの規模的に、こんなに売れるとは思っていなかった自分もいます。

そんな青春であり現在進行形の愛する音楽であり、
シーンの国宝とも呼べるバンドを抱えている今の日本の未来は明るくなるんじゃないかな。

いくらでも語れるので、楽曲紹介やライブレポ、メンバーとのお話などリクエストあれば下さい。

それではまた👋

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