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【楽曲解説】Like A Villain -BAD OMENS-

はじめに

今回はBAD OMENSの楽曲解説をします。
THE DEATH OF PEACE OF MINDの人気曲
Like A Villainをチョイスしました。

オルタナ要素もありつつ、しっかりとヘヴィネスとハードコア要素のある聴きやすい作品です。

心の叫びの部分はスクリームが差し込まれるので
メタルコアの哲学も垣間見える楽曲です。


BAD OMENSについて

バンドの来歴、音楽性については以下のページで解説していますので、まずはこちらからどうぞ。


楽曲について

直訳すると "悪役みたいに" となります。

かなりパーソナルな歌詞になっており、
「悪役になんかなりたくない。」
というメッセージが主軸になっています。

この送り先はYouであり、秘密を隠したまま嘘をつき、裏切られた人と捉えることが出来そうです。

恐らく浮気をされた、別れを切り出された、
私の恋人または元恋人へのメッセージでしょう。

Lyric Videoを見てみると海外のリスナーが
"僕達の関係に刺さった" "離婚した時聴いた"
など発信しているので、異性間で巻き起こる吐き場所の無い痛烈な悩みを訴えていそうです。

自分が悪役だと錯覚してしまうほど、
私の声はあなたには届かなかったのです。


和訳・解説

[Verse 1]
Look into my face, then look again
We are not the same, we're different

To tell your tales and fables *1
You couldn't wait
You need a new clean slate
without the dents

A place to put your pain, your consequence
When you look into the mirror
Are you even there?

顔を見てくれ、また僕を見てくれ。
君と僕は違うんだ、同じじゃない。

君は隠した真実を話したくて待ちきれなかった。
無傷でまっさらな状態になりたかっただろうし、
痛みも結末も隠しておける場所が必要なんだろう。

鏡を覗き込んだ時、君は本当にそこにいるのか?

[Chorus]
I don't wanna know all your secrets
'cause I'll tell
It's hard enough being alone with myself

I don't know how long I'll be holding on

I know you tried your hardest,
I know that you meant it well
But you pushed me to the edge
and I slipped and then I fell

I don't know how long I'll be holding on

君の秘密はすべて知りたくないんだ
正直言うと、孤独で居ることはとても辛いんだ。
どれくらい耐えられそうか分からない。

君が最善を尽くしたことは知っているし、
本気だったことも知っている。

でも僕を崖っぷちに追いやったし、
暗闇に滑り落ちてしまったんだよ。
どれくらい耐えられそうか分からないんだ。

[Verse 2]
So write a brand-new page, then write again
I know your act is staged, yet you pretend

All while you're turnin' tables
With missing legs *2

I think you've overstayed your welcome in
So go the fuck away, don't come again
I'll see your face in the fire

And burn it out

だから白紙のページからやり直す。
僕は君の演技を見抜いているけど、止めないな。
君がどうにか藻掻いている間にもさ。

君は僕の中に居座り続けているんだ。
だからもう二度と現れないでくれ。

炎の中で君を見たいから、焼き尽くしてやるよ。

[Chorus]
I don't wanna know all your secrets
'cause I'll tell
It's hard enough being alone with myself
I don't know how long I'll be holding on
I know you tried your hardest,
I know that you meant it well
But you pushed me to the edge
and I slipped and then I fell
I don't know how long I'll be holding on

君の秘密はすべて知りたくないんだ
正直言うと、孤独で居ることはとても辛いんだ。
どれくらい耐えられそうか分からない。

君が最善を尽くしたことは知っているし、
本気だったことも知っている。

でも僕を崖っぷちに追いやったし、
暗闇に滑り落ちてしまったんだよ。
どれくらい耐えられそうか分からないんだ。

[Bridge]
Like a villain, I couldn't be
I didn't need it, it needed me

Like a villain, I couldn't be
I didn't need it, it needed me

僕は悪役なんかにはなれないんだ。
求めてもいないし、求められてもいないよ。

僕は悪役なんかにはなれないんだよ。
求めてもいないし、求められてもいないんだよ。

[Breakdown]

I didn't need it, it needed me

誰もそんなもの必要としていないんだよ!

[Chorus]
I don't wanna know all your secrets
'cause I'll tell
It's hard enough being alone with myself
I don't know how long I'll be holding on

I know you tried your hardest,
I know that you meant it well
But you pushed me to the edge
and I slipped and then I fell

I don't know how long I'll be holding on

君の秘密はすべて知りたくないんだ
正直言うと、孤独で居ることはとても辛いんだ。
どれくらい耐えられそうか分からない。

君が最善を尽くしたことは知っているし、
僕は本気でそう思ってる。

でも僕を崖っぷちに追いやったし、
暗闇に滑り落ちてしまったんだよ。
どれくらい耐えられそうか分からないんだ。

[Outro]
I didn't need it, it needed me

誰もそんなの求めちゃいない。


注釈

*1
寓話やおとぎ話を指しますが、恐らく彼女の体験に紐づく何かだと解釈しています。
文脈的に、彼女が隠していた事実と訳していますが、ここは正直正解が分かりません。

*2
失った足でテーブルを回し続ける、という直訳になりますが、この部分はかなり婉曲的な比喩表現だと思います。僕は何かに縋るようなイメージで訳していますが、人によって解釈が別れそうです。

※あくまで考察です。

おわりに

いかがだったでしょうか。

冒頭でお話した通り、かなり内向的な文脈になっているので人それぞれで解釈が変わりそうです。
Noahを取り巻く状況やインタビューなどでこの詩に対するアンサーが分かれば適宜加筆していこうかと思っています。

その他リクエストも募集中です。
(僕が分かる範囲のバンドであれば)

それではまた👋

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