見出し画像

【全ジャンル対応】音楽の探し方・ディグり方について

はじめに

いつもご覧頂きありがとうございます。

今回は、やっていそうでやっていなかった
好きな音楽の探し方・掘り方についてお話します!

俗に言う、Digる(ディグる)方法について
いくつかオススメしていこうと思います。

僕のサイトではHR/HMが中心ですが、
今回は全ジャンルに共通するお話にしますね。

後述しますが、今回はあくまでも自分の意思で音楽の世界を掘り下げたい方向けの記事です。
そのため、"なんとなく流行りを知りたい"
のような方向性で音楽を探している方には少しズレるかもしれませんがご了承ください。


①YouTube

まずは現代人の定番エンタメ、YouTubeから。
映像で音楽を探すにはこれ一択でしょう。

やはり優秀なのは日々進化し続けるAIで、
自分の趣向を理解して動画を出してくれます。
極端な話、とりあえず好きなMVを見ていれば似たようなアーティストが関連に並びます。

そんな中で僕がオススメな物を順に紹介します。

・レーベルで探す
早速玄人向けの様なテーマですが、最短効率で自分の好きに似通った物を探し出せます。
SONYやWarnerくらいの規模になると少し難しいですが、インディーズになればなるほど正確なターゲティングが出来ると思います。

日本ではPizza of DeathやThe Ninth Apollo
海外ではSumerian、Epitaph、Sharptone
などが分かりやすい例でしょうか。
レーベルは似たような音楽性・コンセプトの集合体なので、1個ハマればもう珠々繋ぎになりますよ。

・歌詞付き動画チャンネル
続いては公式以外の歌詞付き動画です。
洋楽だと日本語訳付きの動画になりますね。

こういった動画を出すクリエイターは今や膨大にいますが、本数を出しているチャンネルはメジャーからマイナーまで網羅している事が多いので、
歌詞も噛み締めながら知れて一石二鳥です。

・レビュー/リアクション動画
これは洋楽によくある動画にはなりますが、
新譜やMVのレビューチャンネルになります。

*こういったリアクション動画を指します。
*複数人で聴いているパターンも多いです。

こういったクリエイターは評論家気質なので、
音楽的要素や文化、歌詞、アートワークなど隅々語ってくれるので解像度と説得力が高いです。
勿論世界中の音楽を取り上げている事が多いので、レビュー系動画は参考になりますね。

・まとめチャンネル
最後はアーティストまとめチャンネルです。
どの界隈にもある、"オススメの〇〇 ■選!"
のような紹介動画を指しています。

これは動画コンテンツの強みだと思うので、
とりあえず見てみることをおすすめします。


②ストリーミングサービス

続いては音楽のサブスクリプションサービスです。
かつてのiPodやウォークマンに代わり、今やほとんどの人が入れているのでは無いでしょうか。

なんと言っても優秀なのは進化したAIによる
サジェスト機能になるでしょう。
YouTube同様、自分の趣向にあった楽曲やアーティストを紹介してくれるので、アカウントを育てて行けば自分ならではの音楽宝庫が出来上がります。

個人的には王道の2つがオススメです。

・Apple Music
Appleサービスと連携していてとりあえず入れて置いて損はなく、iTunesで購入した楽曲も入れておけるのでとても便利です。AIも勿論優秀。

・Spotify
国外アーティストも聴く人には特にオススメ。
AIはAppleよりも1歩先に出ている気がします。

なんと言っても特筆すべきは年末まとめ機能
年末に自分が1年を通して聴いた音楽を分析し、
ランキング動画やアーティストからのメッセージ動画をまとめた映像を吐き出してくれるのです。

Apple Musicにも同様の機能はあるのですが、
クオリティが段違いなので非常にありがたいです。

YouTubeもそうですが、自分の学生時代にはここまでストリーミングが発達していなかったので良い時代になったな...と思いますね。
今の広告市場と同じく、自分の好きな物がどんどん深く狭くなっていくのは少し注意ですが。
音楽への審美眼は常に持っておきたい所です。


③SNS

デジタル3つ目はSNS
現代人のもう1つの日常と言える世界です。

これは上記2つと似通った内容になりますが、
決して"今から趣味アカウントを始めて繋がれ"
ということではありません。

あくまで、どのようなアカウントを見るかです。
個人的に以下の3点に注目しています。

・プロモーター
イベント主催者やライブハウス、エンタメ企業、
チケット会社のアカウントを指します。
有名所だとクリエイティブマン・SMASH・rockin’onやタワレコ・HMV、e+・ぴあ、その他各フェス・ツアーの主催者などです。

日常的に公演内容やキャンペーンなどの情報が流れてくるので、オールジャンルで国内外のアーティストについて知ることが出来ます。

・レーベル
これはYouTube同様で、SNSではプロモーターの投稿と似たような探し方になります。
レーベルのアカウントでは彼らが抱えるアーティストの公演、MV、インタビュー記事などが集まっているので非常に見どころが多いです。

・音楽レビュワー
少し抽象的ですが、その界隈の博識な人やインフルエンサーの事を指します。
アーティスト紹介をしていたり、ライブ動画を上げていたり、凄まじい行動力の方は多いです。

どの現場にも現れる人やセトリ職人、最前動画職人など身体を張って音楽情報を届けてくれる人がいますので、探して見るととても有意義です。


④CDショップ

音楽探しの原点であり頂点、CDショップ。
Digる作業の醍醐味が詰まっている場所ですね。

今どきはストリーミングの台頭があり、余程の特典が付かない限り買わない人も多いと思いますが、
やはり眺め手に取って聴くフローは最高です。
タワーレコード・HMV・紀伊国屋など
立ち寄るだけでも楽しいと思いますよ。

個人的には中古探すのが好きなので、
Disk Unionによく行きますね。
都会だとジャンル毎に店舗が分かれているので、
好きな系統があれば丸ごと探せちゃいますし。

フィジカルのアートワークを見て手で重さを感じて、勢いで買ってみたり、視聴して買ってみたりと、電波の海から抜け出して見るのが本来の楽しみ。

店員さんの作ったコーナーや特集パネルなど、
特典以外にも視覚情報が充実していますしね。


⑤ライブ・フェスに行く

何事にも共通しますが、まずは現場体験から。
特にフェスで色んな音楽に触れるのは重要です。

ライブハウスのフライヤーで膨大なアーティストを知れる他、実際にイベントで見て好きになったという体験は誰しも1度はあることでしょう。

SNSの話にも繋がりますが、現場に行く前にとりあえず "どんなフェスがあって、どんなアーティストが出演する" という情報を知ることがが重要。

"知る"という目的はあくまで最初の1歩でしか無く
空気感やマーチ探し、フードなど含めて自分の足で体験することは音楽文化への大きな貢献です。

友達の誘いでも、1バンドだけ見たいだけでも、
理由は何だって良いんです。
カルチャーごと楽しんでしまえば儲けもんです!


⑥繋がる

最後の最後で概念的な話で恐縮ですが、
"好き"で"繋がる・楽しむ" ことを忘れてはダメ。

SNSで語り合う、ライブで会って友達を作る、
CDショップの店員さんと話す、ロックバーに行く
などなど、最終的には人との繋がりの中で好きな音楽を共有し合うのが何よりの楽しみでしょう。

今のご時世はベッドに横になって音と映像を流していればどんな情報だって入って来ますし、効率的なのでいくらでも音楽通にはなれちゃいます。

ただ、せっかくなので自分の世界を誰かに共有して、されて、カルチャーは広がっていくものです。

僕の記事も誰かに届いて、翌朝友達に話したり、コメント欄で書き合ったりされたら本望ですし。
そんな大層なものではなくても、音楽という文化を色んな人と共有し合えたら良いなと思います。


おわりに

以上が、音楽のディグり方についてでした。
思ったより長くなってしまいましたね。

ディグる、なんて言葉ははもう死語なのかもしれませんが、改めて僕のスタンスや思う事を最後に綴りたいと思います。

情報が資本主義と同義になった現代では何事もビジネスマーケットと化し、"売れる音楽""最大公約数的な好き"の領域にいかにしてお金が乗っかるかが重要視される側面があります。

TikTokやShort動画辺りはその最たる例で、
音楽をBGM化して10数秒で大衆をジャックする
という仕掛けで爆発的に認知を広げています。

楽曲は知っているし歌えるけれど、アーティストはよく知らないしライブにも行ったことが無い。
なんて事象は当たり前に起きていることです。

僕はそんなマーケットは効率的だと思うし、
カウンターカルチャーで戦うつもりもありません。
しかし、ストリーミングの海で日々音楽が大量生産・大量消費され、ブームが過ぎ去ってからは特に見向きもされずアーティストが消えることも。

昔もそうだったかも知れませんが、CDを買ってライブを見てグッズを買う、という行為は余程の音楽好きの間でしかされなくなったのかなと。
要はお金の周りが短期かつ局所的なのです。

このようなマーケットでアーティストやイベントの群雄割拠時代だからこそ、受動的にならずに自ら音楽を探して好きになって欲しいと思います。

"好きな物は何となく好き、嫌いなものは無いけど何となく聴かない" 現象が多いように感じて、
せめて自分の好きな物くらいは自分の言葉で説明出来るようにならないと意味が無いと感じます。

まあここまで大げさに考えなくても良いと思いますが、せっかくなので好きな音楽はBGMで終わらせずに、文化や言葉にも寄り添って聴くことが出来たら良いのでは無いかと思います。

皆様にもより良い音楽体験が訪れますように。

それではまた!👋

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?