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SDGNTG (104)

”いろはす“という水を知っているだろうか。正式名称は”い・ろ・は・す”であり、由来は日本人が親しむ「いろはにほへと」の「いろは」と、環境や健康志向を意味する「LOHAS」をかけ合わせたものだそうだ。国産の天然水で飲みやすく、容器のペットボトルも原材料の使用量を削減し、環境負荷を最小限に抑えているため、非常に薄く柔らかいものになっている。東京五輪でもアスリート達を支えた、日本が誇る天然水の一つなのだ。
ところで「LOHAS」と「eco」はどう違うのか。もっと言うと「SDGs」とはなんなのか。調べれば簡単にわかることだが、現在睡眠への欲求が強く、かなり困難が伴う。間を取って「SDガンダム」のことでも思い出してみよう。

「SDガンダム」は機動戦士ガンダムシリーズに登場したメカや人間などを、低頭身で表現したキャラクター及びそれを用いた作品群の総称である。ガンダムシリーズの複雑なモビルスーツを、低年齢に親しみやすいようにディフォルメ、否、スーパーディフォルメしたのだ。ガシャポンなどではキン消し(キン肉マン消しゴム)ならぬ、ガン消しとして子供達の心を鷲掴みにした。かくいう筆者も鷲掴まれた側である。ガン消しだけでなく、カードダスやBB戦士にハマりにハマった。SDガンダムがキッカケでガンダムを知ったので、本家のガンダムのアニメやプラモを初めて見た時、逆にそのリアルさについていけなかったほどだ。ガンダムシリーズは戦争がメインの物語であるのに対して、SDガンダムにはそういう難しい話は一切なく、ただただキャラを愛でるのみ。作品も戦国時代を舞台にした武者頑駄無(ムシャガンダム)、剣や魔法の異世界を舞台にした騎士ガンダム(ナイトガンダム)などバラエティー豊かで、なかには三國志が舞台のSD三国伝なるものもある。当時筆者はニッパーを持っていなく、プラモデルを組み立てるのに爪切りで代用していたので、出来上がりはあまり綺麗ではなかった。しかしそんな小さなことは気にせず、友達同士で見せ合ったりして、あーだこーだ楽しんでいた。中には公園に持って行って、部品をなくしたりしていたものもいた。兄貴のものを持ち出したりして怒られたものもいたような気がする。壊れたり汚れたりするのもまた一興である。

眠気に抗いながら書いていたら、いつの間にか子供の頃のおもちゃの話になっていた。しかし人間の思考とはそんなものである。同じことばっかりではなく、非常に流動的なのだ。月日は百代の過客にして、行き交ふ年も又旅人なり。いつの間にか10月。全て夏が長過ぎたのがいけないのだ。

この連載は±3落語会事務局のウェブサイトにて掲載されているものです。 https://pm3rakugo.jimdofree.com