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子育てをビジネス研修と捉えてみる②

前編のふりかえり】
大丈夫。ママになると、みんな仕事でも強くなるから!」という出産前に言われた言葉に、私が感じていた2つのもやもや。

1)ママになると、●●によって○○力が上がるから、仕事でも強くなったりするよ!っていう構造じゃないとイマイチ納得感がない。

2)それって、ママじゃなくて、パパもじゃね?育児で仕事力あがるなら、男性もどんどん育休とるべきじゃね?

それを解き明かすために、子育てをビジネス研修と捉えてみると、どんな研修だろうか?という整理をしてみています。

前編では1のビジネススキルトレーニングのところを説明しました。(こちらから)

後編では残りの2点を説明しつつ、とはいえ、やっぱり戦闘力落ちる部分もあるよねという話と、2つ目の違和感についても触れます。

2. モチベーション醸成の研修

これは分かりやすいので、手短に。
出産して養うべき存在ができることで、改めて、働くことへのモチベーションが醸成されることもあるかもという話。

どのように生計を立てていけばよいのか、自身のキャリアを築けばよいのか、意識せざるをえない状況です。

あとは、身近に子供がいることで、「やばい…ちゃんと模範となるような社会人でいないと!」と感じたり、「よい未来を築かないと!」というマインドが強まる効果もありそうです。

3.マーケティング実地トレーニング

これは、特に、生活者むけの商材やサービスを展開している場合に当てはまると思いますが、マーケティングの研修としても一定の効果はあるかなと思います。

育児、教育といった産前はユーザーとしてほぼ接点がなかったマーケットに触れられるのはもちろん、旅行・アミューズメントや食品、医療などこれまで触れていた市場も、親子ターゲットになるとまた視点が大きく変わります

とくに育休中は、平日の昼間のスーパーの主婦の動きや、平日の放課後の小学生たちの行動を垣間見たり、と生活者のよりリアルな姿を感じられるという利点があるとおもいます。

私もフルタイムで働いていたときに見えていた世界は、ほんとうに一部だったんだな、と感じました。(逆に平日夜の外の世界が見えなくなった…)

関わる人も、調べる内容や見るメディアも変わってくるので、新たな情報収集網ができるというのもありそうです。

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図解の説明はここまで。

「ビジネススキルも訓練できて、モチベも醸成できて、マーケティングの視点も養えて、なんとバランスのとれた研修なんでしょう!」という感じですが、もちろん、もちろん、もちのろん、皆さまご存知の通り、戦闘力が落ちるという側面もあります。

時間の制約はできますし、体力だって奪われますし、急なお休みをしなくてはいけないことも増えます。
なんなら育休明け直後なんて、かなり弱ってます。私も大人と話す機会が少なかったがゆえに、最初の1か月くらいはビジネス会話に脳味噌がついていけない状態でした。
「会議で発言するときって、どうやって合間はかって入るんだっけ!?」って感じですし、手もパソコン資料作成とかに慣れるまで少し時間がかかりました。

このnoteを1年下書で寝かせてしまった理由はそこです。
こんなこと書いたら「おぉお!そうなのか!めっちゃ研修してきたんだったら、即戦力!エース!よろしく!」と、変な方向にハードルを上げてしまうのではないかという懸念がありました。

でも、どちらかというと、育児で戦闘力が落ちる部分もあるけど、その分戦闘力があがる部分もあるから、うまくそこを活用して補っていければ強くもなれるっていうイメージなのではないかと思う。何かを失って何を得るのは、世の中の真理。

あと最初に書きましたが、あくまで研修なので、みんな同じように同じ方向でにスキルアップするわけじゃないと思う。今回挙げた中でも、タイムマネジメント力がアップするひともいれば、許容力がアップする人もいる、みたいなかんじ。

最後に、2つ目のもやもや、パパもじゃね?問題について。

今回の研修・訓練は、出産という修羅場をくぐったからとか、母親としての母性で強くなるとかといった女性特有のものではないものでまとめたつもりです。

なので、女性だけでなく、ぜひ男性の部下や同僚、上司が育休を取るって言ったときも「パパやるとビジネスでも強くなるんで大丈夫。研修頑張って!」と送りだせる空気感になっていくといいなー、という願いを込めつつ、書きました。
 

長文をお読みいただき、ありがとうございました。


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