四段を目指す将棋講座 #12

※便宜上先後逆
相雁木です。
先後で微妙に形が異なります。
後手の△2ニ玉に、どのように対応しますか?

似た形の相雁木だが、どう対応するか?












形勢:
駒の損得→互角
玉の固さ→ほぼ互角
駒の働き→ほぼ互角
手番→先手
総合→ほぼ互角

次の一手:
「▲4五歩」

仕掛けたほうが良い

解説:
待つか仕掛けるかの分岐です。
ここは▲6八金型を生かして▲4五歩と仕掛けるのが良いです。

以下、△4五同歩▲3五歩△同歩▲1五歩△同歩▲6五歩と進めます。

勢い良く攻める

途中▲2四歩は突き捨てませんでしたが、これは、後々△2三金や△2三玉が好形になりやすいためです。

この局面で△3三桂もありますが、△4五桂が見えており、いかにも怖い形です。

この後の進行例は、△3三角▲同角成△同金▲4五桂です。

難解だが、攻める展開ではある

先手攻めきれるか微妙な展開ですが、かなり手が続きそうです。瞬間的な玉形も堅く、主張のある展開です。

戻って、問題図で▲5八金と手待ちをするのは、△5五歩と仕掛けられます。
以下、▲5五同歩△7五歩▲同歩△6五歩が進行例となります。

攻められる展開

この局面は受け切りは難しそうです。
ただ攻め合いも、先手の早い攻めが見えにくく、先手やや苦戦とみます。

問題図の先手陣は受けよりも、攻めに適した形と言えるでしょう。

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