見出し画像

『国の形』 てくてく通信+🎈 #67

こんにちは、英会話Oneのただともこです。読む瞑想マガジンへようこそ。
今月のテーマはこちら。
あなたの毎日の底に静かで気持ちのいい音楽が流れますように。


国の形

ゆっくりと梅雨に移行している仙台です。体調に気を付けながら、変化を楽しめるといいですね。梅の季節もやってきましたね。みなさんは梅仕事しますか?

今回のウィルス騒動で、とてもたくさんのものが変わってきました。変わらないものももちろんたくさんありますが、個人も、会社も、地域も、市も、県も、国も、いろんなことを試されました。みなさんは、何を学びましたか?どんな変化がありましたか?どんなことを考えましたか?または、考えていますか?ぜひ、その話題を教室に持ってきてください。お伺いします。

今回のウィルス騒動では、世界中の国の政治力が試されました。例えば、ノルウェーのお隣スウェーデンは、集団免疫を確立する方法をとったため、ロックダウンを行わず、イギリスやイタリアなどに比べると死者数は少ないものの、他の北欧と比べるとかなり多くの死者が出ています。そして、経済活動は他の国に比べて比較的守られているものの、ここにきて国交の回復が徐々に始まった中で、ノルウェーとデンマークは早々に国間の行き来が回復したものの、どの国も、感染者の多いスウェーデンとの往来は遮断したままです。国の感染対策と外交がとても如実に表れた例です。

ブラジルやペルーでは、ロックダウンしているにもかかわらず、なかなか人々の協力が進まないため、感染の広がりがまだ抑えられなくて、自粛状態が続いています。さらに、ブラジルでは、オンラインが一般化していないため、学校の授業をオンライン化できず、模索の状態が今も続いています。難しい状況だなと思います。

それに比べると、日本に住んでいる私たちは、非常に良い状態を経験したように思います。そして、このコロナの影響で、社会にたくさんの変化が出ています。例えば、知人に聞いた話では、夫の会社でリモートワークが成功したために、好きな場所に選んで暮らすことができるようになったので、今度仙台にUターンして、自分は起業したいという話を聞きました。NHKスペシャルでも「我々はGDPの成長ではなく、個人の幸せを追求したい」という意見を聞きました。経済ショックに対するサポートの中には、ベーシックインカム(国民全員または、失業などをして必要な人に月々最低限のお金を支援して生活をしやすくするシステム)を研究しているとの話も出ました。

それだけではなく、ここ数年、私たちは政治の話を前より頻繁にするようになりました。インターネットがそれを可能にしているのと、多くの芸能人や著名人が実際に自分の意見を口にするようになったことも影響しています。そこに、コロナでの体験が加わりました。これは、国という機能が失われた国では、とても悲惨な体験になる状態でした。でも、私たちの状態はそうではありませんでした。日本には科学の底力があったし、人々の協力体制があったし、対応はゆっくりですが、政府としての機能があったのです。それは、戦争や、災害を乗り越えてきた日本という国が独自に育んだ、みんなが心地よく暮らすためにはどう工夫したらいいだろうかということを実現する仕組みのひとつの在り方だったと思います。

私は遅ればせながら、日本がこんなに国の力がある国でよかったなと心から、科学者にも、医療受持者にも、助成金を手配してくださっている人々にも、その仕組みを考えている人々にも、この状態を協力して乗り切ったひとりひとりの人にも、感謝の気持ちを抱きました。そして、人々がインターネットを使って、政治に対して声をあげている様子も見ることができました。それが、とても珍しいことに、現行の政府によって、きちんと聞き届けられている状態を初めて目にしました(検察官の任期の延長をとどめることを目的とした法案が取り下げられたのです。)こんな珍しいことを目にして、やっぱり国は、国民のためにあるのだなということを初めて実感したのです。そして、それを作っているのは、他でもない私たちなのだということも。

民主主義という制度がどこまで確かなものか、それより良いものがまだあるかどうか、私たちはまだよくわかっていません。でも、30年前の日本で、「お金よりも人々の幸せを」と断言することはとても難しかったです。なぜなら、日本はまだ振興途中の国だったからです。でも、時代は変わりインターネットがあまりお金がなくても、たくさんの細かいものを届けてくれるようになりました。それは個人の生活にある充実感をもたらしました。そして、経済成長と幸せの成長は比例しないことも、実感として誰もが感じとれるようになってきました。そんな中で、じゃぁ、ひとりひとり幸せな国を作ろうと声を上げることができるようになったことを私はとても嬉しく思います。

例えば、ノルウェーは、このことに長く取り組んできました。国として、資源も豊富にあり、政治力も高かったので、早くから、福祉や男女平等の考え方が進んでいて、休み期間もとても長くとれる労働法が整備されています。一日12時間働く世界観とは全く違う人生を楽しむ暮らしがあります。個人が幸せに人生を送ること、それが基本になるノルウェーの考え方です。

「GDPよりひとりひとりの幸せを」という言葉は、こういった国々から各個人個人が、学んだことにも裏付けされて、発せられた言葉です。とうとう私が30年思っていたことを誰かが公で口にしてくれた!と私は小躍りしました。実現するかどうかはまだわかりません。でも、今、それはとても大きな指針になっていると思います。

大げさな言い方をすると、そう考えた時、国が実現するべきなのは、ひとりひとりの生活の充実なのです。企業が成長するだけではなく、そこで働くひとりひとりが楽しく働けていることに注目したいとその人は発言したわけです。それは、私は国の形を変えていくことになるのではないかなと思っています。

それは、それぞれの国の連携の姿を変えるだろうし、世界の在り方もゆっくりながら変えていくものになるのではないだろうかと、私はちょっと期待しています。小さな変化をそれぞれが自分の周りで小さく起こし続けたことの結果が徐々に表れてきたのではないかと思うのです。その小さな変化はそれこそ買い物袋を持って歩くみたいな変化だと思います。

経済成長何パーセントが一番の国の目的だった時と、ひとりひとりの幸せを実現することが国の目的だった時では、国の在り方が違ってきます。できれば、後者を選択して、私たちはこの社会を作っていけるといいなと、私は願います。それを、私たちが小さくとも変えていくのだと思って、ひとりひとりが小さく行動し続けることで実現できる世界が来たら、私はとても嬉しいです。皆さんはどうですか?ぜひ、教室に来てお話しください。

(初出:2020.6.13)



宇宙料金

宇宙料金とはこの記事が大事だなぁと思った分だけ、プラスに払ってもらうことができる仕組みです。誰でも気軽に受け取れるように基本価格を低く設定しています。この宇宙料金をいただき皆さんにより大事に記事を扱ってもらうことで、私はさらに大事に記事を作ることができるようになります。どうぞ応援してください。さらに詳しい説明はこちら。


Twitterやってます
英会話サイトはこちら
さらにオススメはRoom に!

#文化の仕組み #社会の仕組み #政治力

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?