看板

展覧会の作り方 6. ージカンノハナを例にー

まとめ

 いろいろ書きましたが、総じて、自分でお金を出して展覧会をしようという不思議な人は稀有です。そのため、作家さんはとても乗り気で話を聞いてくださることが多いです。でも、よく考えればそれは当たり前なのです。美術館で展覧会を作っている人たちは、仕事だから、公的な任務だから、それを作っているのです。自分で表したいこと、言いたいことがあるわけではないのです。なので、そもそも、自分で展覧会を作りたいという意志があるところで、一歩先に出ています。そのことは有利な状況として、展覧会づくりに働きます。様々な人が助けてくださいます。様々人がかかわってくださいます。素晴らしい人もいるし、困った人もいます。それら全部がかけがえのない出会いで、展覧会の贈り物です。それを受け取る力がある人が、展覧会をする力がある人です。
 今、私は英会話を主宰しています。すべて、8年前展覧会を主催したことを参考に立ち上げをしました。展覧会をやってしまえば、会社の仕事はとっても簡単になります。そもそも、人のための一部になって企画や業務を動かすことは責任が半減するのでとってもやりやすいのです。展覧会をやってしまえば、起業することもさほど怖くはありませんでした。基本的なラインは一緒だからです。人とかかわる、社会とかかわる大きな手段として、展覧会という手段を使う人が増えることを私は応援しています。それらは、自分にだけではなく、人にも何か大きなものをもたらします。その共有する喜びのために時間とお金と労力を使っていいと思える人が増えたら、世界は、もっと面白くなるのではないかなと思います。

2018年1月19日

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