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ひとの多面性にあこがれる

基本的に、雑多なほうが好きだ。

すこしくらいは整理整頓されていたほうが落ち着くのだけれど、あまりに理路整然とならんでいるのは落ち着かない。

たとえば、図書館などの本棚をイメージすると。

ぐちゃぐちゃと床に散らばっているのも落ち着かないけれど、かといって百科事典など、同じ表紙で同じ色やサイズのものがダダダダッ!と並んでいる棚もまた、わたしにはしっくりこないのである。

色とりどりの表紙が並び、一冊一冊、縦長だったり、横長だったりして、ときにちょっと棚から飛び出しているものあったりする、絵本の棚くらいがちょうどいい。

手にとって開けば、同じような文字列がならぶ百科事典とはちがい、一冊一冊、個性豊かなイラストやお話が飛び出してくる。

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だからわたしはリアルでもnoteでも、多面性のあるひとにあこがれやすい。

よくSNSのアカウントでは、ブランディングの観点から、アカウントの色を確立するために発信内容を特化したほうがよい、という話を耳にする。たしかにフォロワー拡大をめざすのなら、それももっともだと納得する。

たとえば自分の場合なら、もっと育児ネタに特化するとか、フリーランスネタに特化するとかしたほうが、そういうコンテンツを読みたい方々に積極的にフォローしてもらいやすいはずだ。それは大いに頷ける。

ただ、個人的には雑多が心地よいので、わたしのアカウントはいつまでたっても雑多なままだ。あー、落ち着く(笑)。

それになんというか、ある一面だけを切り取って見せつづける、というのがどうも、疲れてしまう性質なのだ。

仕事の話だけを投稿し続けるとか、育児の話だけを投稿し続けるということが、自分にとって違和感がある。なんか人間、もっと複合的だろう、みたいなよくわからない思いが、つねにどこかでふつふつとくすぶっている。

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だから個人的に、起業家や企業の代表など、仕事でそれぞれすばらしいご活躍をされながらも、仕事関連記事はもちろん、暮らしや子育てなんかのトピックについても熱く書いてくれているアカウントが大好きである。

noteのおすすめなどにもとりあげられたりしている方々なのでわたしがここで紹介なんぞしても何も意味はないだろうが、仕事などのオンタイムの思考と子育てや家事などのオフタイムの二面性が見られるのはとても楽しい。

こういう投稿を読んだときとか、一気にファンになってしまう。

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ところで話は変わるが、何度かnoteでも進捗を書いてきた、過去のインタビュー原稿、そろそろひとりめの分が公開できそうだ。

これは簡単にいうと、「ワーキングホリデーなどで海外生活を送ったひとの、『その後』の人生を聞く」というのがテーマなので、これまでのわたしのnoteで書いてきたことともまた、ちょっと違うトピックになる。

いまのわたしのnoteに遊びにきてくれているフォロワーさんには、海外には興味ないという方もたくさんいらっしゃるだろう。興味のあるひとに届けたいと思ったら、別アカウントを立ち上げてそちらで配信してゆくべきじゃないだろうか。

正直、そんな思いもあって迷ったが、いまのところはこのアカウントのまま、そのインタビューもぼちぼちあげていってみよう、と思っている。

大勢に爆発的に読まれなくてもいい、大切なのはネット上に「ある」ことだ。

めちゃめちゃ興味をもって検索したひとが、なにかの拍子にたどりつけたり、リアルの知り合いに直接リンクを教えたり。ネット上に存在していれば、情報を求めているひとに紹介することが容易になる。

まずはわたしの頭の中だけから、「ネット上のどこか片隅に置いておく」というのが最大の使命だと思っているので、どこにあるにしても、それが果たせればいいかなと考えている。

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もうひとつの理由は、やっぱりわたしは雑多が好き、という開き直りだ。

だれでもそうだと思うが、ひとの中にはいろいろな面がある。私の場合、30代のいまは育児やらライター業やら、がメインのトピックになっているけれど、20代後半ならば、旅や海外生活のほうがメイントピックだったはずだ。

いまとなっても、それらはやっぱりわたしの中の一部だし、そこで見てきたもの、考えたことがあってのいまなのだと、つくづく思っている。

だから、また、ちょっと違う路線をここで見せていくことも、まぁ、いいのかなと。

とっちらかっていくかもしれないし、読みにくくなりすぎて結局別ブログをたちあげる、ってことに路線変更するかもしれないが、まずは、ここで。

テーマが変わっても、わたしの書いたものを読みたい、と思ってくれる方がひとりでもいてくれたら、涙がでるほど嬉しいのだけれど。

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そんなこんなで、ひとの多面性が好きである。

普段は創作メインの方が突然ビジネスっぽい記事を書いたり、その逆でビジネス記事メインの方が突然詩を読んだり、歌詞かいちゃったり、とかそういうのも大好きだ。

いろんなひとの、いろんなnoteアカウントの、多面性に惹かれる。あこがれる。

あなたのちょっと違う一冊も、ぜひ手にとって見てみたい。

自作の本づくりなど、これからの創作活動の資金にさせていただきます。ありがとうございます。