4月、慣らし保育のバタバタにもまれる母たちへ届けたいうた

保育園には新しい園児たちが入園し、こども本人はもちろん、保育士さんや世の親御さんたちはもう心身がばったばた、な日々がつづいていると思う。

かくいうわたしも、ちょうど1年前がそうだった。

4月になったらさあぼちぼち仕事するぞ、とわくわくしていたら、まず1週間の慣らし保育で全然仕事なんてできず。あげくに順調に子は病気をもらい、こじらせて肺炎になり、その後もまったく順調に登園なんてできず、小児科通いをつづけたあげくに6月には川崎病で入院し、もうほんとうに全然仕事どころじゃなく、でも気持ちは仕事できるつもりでいたばっかりに、フラストレーションが積もってなんだかメンタルもひどい状態になっていた。

思い出すだけでもつらい。でも、環境の変化というのは、場合によってそのくらいのバタバタを生むものだ。特に小さなこどもを含めた家族の環境の変化というのは、ほんとうに。

だから、今朝も娘を保育園に送ったとき、うしろで聞こえていたおそらく新入園児さんの泣き声をきいて、1年前の自分の姿をありありと思い出した。

そしていま、あのころの自分みたいな母ちゃんや父ちゃんが、世の中にはきっとたくさんいるに違いない、ああ、おつかれさまです、あなたは毎日ほんとうにがんばっています、とハグして伝えたくなった。

* * *

そんなセンチメンタルな背景のなか、さらにふたつのできごとが重なって、わたしはいまこのnoteを書いている。

ひとつは、昨日、コノビーで連載されていたむぴーさんの漫画「おっぱいとぼく2」が最終回を迎えたというツイートをみかけたこと。読みにいった。泣いた。

そして思う。卒乳なんてはるか昔の記憶だよなあ。

……ん? あれ!?

よく考えたら、卒乳したのって保育園行きはじめたときだったから、ちょうど1年前じゃないか!えっ。まだ1年!?たった1年??あのブラックホールなみに水餃子を飲み込んでゆくあの水餃子モンスター、1年前までおっぱいも飲んでたの? まじかよ?

……くらくらした。

記憶というのは薄れる。ものすごいスピードで。

* * *

そしてもうひとつのできごとは、今朝、twitterでよくやりとりしているまつしまようこさんから、こんなリプライをもらったことだ。

そしてしばらくして、こんなシェアまでしてくださった。

とてもうれしかった。

noteを読んでも、そこで引用されている曲のURLをクリックして実際にその曲を聴くというのは、また一歩先のハードルになると思う。そこで聴くというアクションをしてくださって、さらに感じたことをシェアしてくれた。自分のnoteが広まることより、「ああiimaのよさが伝わった、広まれ〜!」という気持ちが大きくて、とても、うれしかった。

ちなみに、シェアしてくださってる引用元のnoteは、わたしが去年の2月に書いたものだ。

つまりそれは、まだ娘が保育園に入園する前。

毎日が24時間体制の育児に疲れていたあのころ。それでもようやく授乳回数が減り、手探りすぎて発狂しそうだった離乳食も少しずつなんとかなりはじめ、時折noteを書こうと思えるようになった、あのころ。徐々に徐々に、母100%から私30%くらいを取り戻そうと模索し、でもまだまだ葛藤がありすぎてつらかった、あのころ。

そんなときにとても感動して、書かずにはいられないと思って書いたnoteなので、手前味噌でアレだけど、よかったらぜひ読んでほしい。

* * *

奇しくも昨日はむぴーさんの「おっぱいとぼく2」の最終話を読んで卒乳のときのことを思い出したところで、iimaの「おっぱいぺったんこ」をもう一度、聴きたくなった。

マキさんの曲解説を引用する。

「おっぱいぺったんこ」written by 永山マキ
息子が卒乳した途端、
ぱんぱんに張っていたおっぱいがしぼんでいった。
妊娠出産授乳を経て、どれほど母親(私)の身体が
惜しみなく子どもに尽くしているのかを目の当たりにした。
人間だけじゃない、動物も植物もみんなそうやってきた。
母親の存在の愛おしさよ。

iimaデビューアルバム『最終回のうた』特設ページより

CDの良質な音源を、イヤホンで聞いたら泣く。というか今日もこれ書きながらもういちど聴きなおして、コワーキングスペースの片隅でこそっと泣いた。

youtubeでここからも聴けるけれど、できればCDの音質で聴いてほしい。なんなら、なんのまわし者でもないけど、ただ熱量の高いファンとして、デビューアルバムを買ってほしい。収録されている他の曲もめちゃめちゃいいからだ(ちなみに1曲単位でもここから買えるみたいだ。250円は安い)。

いや、買わなくてもいいから少なくとも、せめて下のリンクから、全曲の解説を見てみてほしい。スクロールしてゆくと、ボーカルのマキさんご本人による、各曲の作品解説が見られる。どの曲にも、思いがこもっている。たぶん、読んだら聴きたくなっちゃうと思う。

* * *

またもや壮大なPR記事みたいになってしまったけど、もちろん誰に頼まれたわけでもなく自分で好き勝手に書いたnoteだ。自分でも、なんでこんなに熱量高くiimaのPRをしているのか、とちょっと笑ってしまう。

でもあえて理由をいうなら、わたしはiimaの曲が、全国の母たちにもっともっと、広まればいいと思っている。その価値がある曲たちだと思っている。

とくに4月、心身ともにもはや白目状態だったあのころのわたしみたいな母ちゃんたちに、ひとりでも多くとどけばいいと思っている。

赤ちゃんだけじゃなくて、その時期を終えたあとも、いや終えたあとこそ、いらいらしたりつらくなったりしたとき、iimaの曲はたいせつな気持ちを、そしてやさしい気持ちを何度でも、思い出させてくれる。そう思う。

noteを読んでも、実際にリンクを開いて曲を聞くハードルはもう一歩先。それはわかってる、わかってるけど、でも聴いてほしい。

まずは入り口に、公式にYoutubeでも公開されている、この1曲をぜひ。

(おわり)


▼ ちなみにマキさんのnoteはこちら。


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