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手足口病などで口内炎が痛くても、子が食べられるもの(もっと知りたい)

手足口病という字面からするとずいぶんものものしい印象で、初めて目にする方はギョッとしてしまうかもしれない。

でも実際は、乳幼児がよくかかる夏風邪の一種(まれに大人もかかる)で、お子さんのいらっしゃるご家庭では「ああ手足口病ね」くらいの感じで知られている病気だと思う。厚労省のサイトにも「基本的には症状の軽い病気」と書かれている。

ただ、夏風邪の一種ともいわれるとおり、ちょうどこのくらいの時期に毎年ものすごーく流行っているんだなこれが。

ちょっとイメージのわかない方は、twitterなどで「手足口病」を検索して「最新」タブを見てみてほしい。この時期、数分単位で全国各地の父母たちが手足口病手足口病言っているのがわかると思う。ほんとに。

とくに保育園や幼稚園などで、今年から集団生活を送りはじめたお子さんをお持ちのお母さんお父さんなら、だいたいのご家庭で洗礼を受けているんじゃないだろうか。

かくいう我が家の娘も、去年、1歳で初めて預けた保育園でその月(4月)に手足口病にかかり、2歳の今年も先週(6月)、手足口病にかかっていた。

するとなんと1日差で、ハネサエ.さんのところの末っ子ちゃんも手足口病にかかっていたと言うではないか。やはり今年も波が来ている……。

(※ちなみに手足口病の詳細については、文末にいくつかリンクを貼るのでそちらをご参照ください)

まあかかってしまうこと自体はしかたないんだけれど、手足口病にかかったわが子の何が困るかというと、口内炎だ。

口内炎で、飲みものや食べものを受け付けてくれなくなることだ。

その名のとおり、手と足と口に発疹が出る病気なので、飲み物や食べ物が刺激になって、しみたり、痛みをともなったりするらしい(ちなみに口内炎ができて食欲が低下するのは、同じく夏に流行するヘルパンギーナという夏風邪も同様)。

娘はいつも周りからびっくりされるほどよく食べる方なのだが、手足口病の期間は首をイヤイヤして、食べものも飲みものも拒否……。

まあ食べものは数日くらい食べなくてもまだいいだろうと思えるけれど、飲みものはそうはいかない。怖いのは脱水だ。

娘の場合、昨年かかった手足口病は微熱程度ですぐにさがったが、今年はまるっと2日は38度〜39度が続いていたので、ちょうど暑くなってきた季節だし、脱水がほんとうに心配だった(調べたら、発熱をともなうのは手足口病の1/3程度らしい)。

“手足口病によって口の中に発疹ができた場合、時に発疹は痛みを伴うため、食事や水分補給が困難になることがあります。子どもの場合、年齢が低いほど体内の水分量の割合が多く、脱水によるダメージは大きくなってしまうため、お子さんが水分補給をうまくできずにぐったりしている場合は、すみやかに医療機関を受診しましょう。”
出所:https://medicalnote.jp/contents/171206-004-UJ

子どもは大人に比べて脱水を起こしやすいと言われる。

実は昨年、手足口病ではないけれど、わたしは子の発熱時に水分を嫌がられてうまくあげられず、翌朝行った小児科でそのまま「脱水起こしかけてますね」と言われて即点滴になった、という苦い経験がある。自分のせいで危険な目に……と思い、ちょっとしたトラウマだ。

そんな経緯もあって、発熱しているのに水分をとらせられない、という状況は気持ち的にも、ものすごいダメージなのだ。きっと世の親御さんがたには、あの不安な気持ちに共感してくださる方もいらっしゃるのではないか。

いつもみたいに栄養バランスよく食べられなくたって全然かまわないから、虫歯のリスクが高まったってこの非常時においてはかまわないから、とりあえず、何らかの形で水分をとらせたい……!

ということで、今回の「発熱を伴う手足口病」時に食べられた&飲めたものについて、ちょっと書いておこうと思う。

……の前に、冷静になってからいろいろ調べて得られた、一般的に口内炎があっても食べてくれる率が高いとされている食品をまずここに書いておく。いままさにお困りの方は、とりあえず試す価値があると思う。

・プリン
・そうめん、うどん(味付けないもの)
・絹豆腐
・ゼリー(すっぱくないもの)
・アイスクリーム
・牛乳 など

なんだかここで終わってもいいような気がしてきたけれど、我が家の場合、たとえば普通のプリンはアレルギーで食べられないし、ピーク時にはうどんもゼリーもダメだったし、豆腐も首を横に振られて拒否された。

我が家の場合、あれこれ試した試行錯誤の後、口内炎ピーク時でもいけたのは、結論からいうと下記だ。

ポタージュスープ(かぼちゃ、さつまいも、人参、玉ねぎmix)
・幼児向けゼリー飲料(普通のゼリーは拒否)
・牛乳

回復期には、そうめん、うどんもOKだった。

一見よさそうなのに拒否されたのは、ゼリー、牛乳プリン、あずき豆乳、麦茶、水、アクアライト、杏仁豆腐など。

以下、読み飛ばしてもいいくらいの時系列の記録も一応何かの参考になる方もいるかもしれないので貼っておく。疲れてきた方は次の段落をまるっとスキップしていただきたい(それくらいのことしか書いてない)。

【時系列の記録】

・初日、最初は普通の発熱だと思っていたので、いつもどおりアクアライト(幼児向けのスポーツ飲料のようなもの)を薄めたものを与えるも、拒否。無理やりスプーンで入れるも、口に手を入れて嫌がり、もう口を開いてくれなくなる。大好きなみかんジュースも残す。スプーンで時折、アクアライトや麦茶やジュースなどをあげようとするが、よくて数口。基本拒否。

・果物ならいけるかと思い、冷蔵庫にあったすももを切って出したら、その時は食べた。(※ちなみに手足口病の口内炎がある場合、酸性のものはしみやすいのでみかんジュースやすももなどは本来NG。でもこの時点ではふつうの風邪だと思っていて、しかも食べてくれたので、気づいていない)

・熱が39度まで上昇したが、アクアライトや水、麦茶など嫌がって飲まず。常用薬を水に溶かしたものは飲んでくれた。ごはんと白身魚は差し出してなんとか食べる。真夜中にぐずったとき幼児向けのゼリー飲料を差し出すと、これは唯一全部飲んでくれた。尿は出ていたので様子見。

・翌朝、いつも熱を出して食欲がないときに出す例の雑なポタージュスープ(かぼちゃ、さつまいも、人参、玉ねぎmix)をつくる。朝食時にスープ(牛乳や水で少し薄めたもの)を3杯ほど飲んでくれて、水分摂取もできひとまずほっとする。パンやお茶、アクアライトは拒否。スープの命綱感。

・その日も38度台の発熱が続くが相変わらず水分も嫌がる。当初買ってきたみかんゼリーも、ひとくち口に入れて拒否(酸性で逆効果だったんだろう)

・幼児向けゼリー飲料は引き続きわりと飲んでくれた。気持ち的に助けられる。

・口のなかを嫌がるそぶりに気づき、ようやく口内炎が原因での食欲不振だと気づく(熱でだるいだけかと思ってた)。手足口病の可能性を感じて食べられそうなものをググる。それを見て、牛乳プリン、あずき豆乳、杏仁豆腐、きぬ豆腐などを買ってくる。実際試すも、軒並みアウト。むしろ普通の牛乳はおかわりするほど飲んでくれた。以降、水分は牛乳とポタージュスープに頼る。

・3日目、小児科で手足口病と診断あり。熱はさがって一安心だが、食事はポタージュスープ以外なかなか食べてくれず。症状が改善してきたとき、大人用に用意していたそうめんを、うっすーーいめんつゆにつけてあげてみると、食べた。けっこう食べた。食欲を取り戻しつつある。

・その翌日の昼にはうどんを完食できるようになった。のどごしのよさがポイントかも。


以上、ハイライトでお届けしました。

いや、お腹の風邪のときは牛乳は逆にNGだから、なんとなく「風邪に牛乳はよくない」と思い込んで最初は試していなかったのだけれど、手足口病のときの発熱にはけっこう牛乳が活躍したりね。

吐き気や下痢のないお熱のときは活躍するみかんゼリーも、手足口病の口内炎の前では刺激爆弾にすぎなかったようで。

いつも熱のときはこれなら食べてる(飲んでる)のに……っていう経験則がなかなか生きないと、不安になるし焦る。そんな自分への備忘録。

まずはあれだ、発熱で食欲がないときに、それがもしかしたら口内炎によるものなのかも、と一瞬疑う目を忘れずにいたい。よだれが多かったり、舌を出したり、そういえばヒントはいろいろあった。

来年もしまた別のウイルスで、発熱をともなう手足口病にかかっても、去年と今年よりはだいぶ落ち着いて、対応できそうな気がする。

……ところで、世のお母さん、お父さんのみなさま。

もしよかったらこのnoteのコメント欄に、「手足口病やヘルパンギーナのとき、我が家は実際これなら飲めた、食べたよ!」という経験談を残してもらえたら、とてもありがたいです。

わたしが、すでにググってもそれなりの情報が書いてあることに対してこのnoteを書いたのは、むしろそのコメント欄をここに用意したいがためのようなもので(笑)、いろんな方の実体験が聞いてみたいと思ったからでした。

我が家はプリン、ゼリー、豆腐などおすすめとされるものがNGだったこともあり、きっといろんなご家庭で違いもあるんだろうなあと。それに、渦中にいるときは「やわらかいもの」「刺激がないもの」と言われるより、具体的な食品名がもっと複数知りたいわ!と思ったりもしていたので。

そして、何かのご縁でこのページに初めてたどりついた不安な親御さんがもしいらっしゃったら、ぜひそのコメント欄も含めて、参考にしていただけたらうれしいなあ、なんて思う次第です。ちなみに、ヘルパンギーナは我が家まだ未体験ゾーンなので、わたしも大いに参考にさせていただきます。感謝(もちろん、それでも水分とれない場合はすみやかに受診をね!)。

(おわり)

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※なおこのページは、ただの一児の母が書いたものなので、医療的な信頼性のあるものではありません。あくまで参考程度にご覧ください。心配なことは、まず医療機関にご相談を。

【以下、参考リンク集】

※発熱中、焦って調べていたリアルタイムのときは見つけきれなかったけれど、手足口病のときの食事についてわかりやすくまとめてくださっている先達のブログ記事もありました。

“最初は水疱が出ないため、「熱でしんどくて食欲が無い」と勘違いしてしまいました。”

↑のくだり、わかる、わかりすぎる……。そしてこの方もポタージュいけたらしい。参考になるブログ。

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※手足口病の病状や詳細については、下記のリンクをご参照ください。一応公的に信頼できそうなものを選んでいるつもりですが、一箇所ではなく複数リンクを見るのがおすすめです。


自作の本づくりなど、これからの創作活動の資金にさせていただきます。ありがとうございます。