ラジオCM大賞への道‥その途中(後編)

 はい。
 身を切って始めた割には、やっぱり宣伝会議賞関連の記事よりは話題にならない(宣伝会議賞のやつも、話題になってないけど)ラジオCMの没ネタNote後半戦です😭
 
 
課題

【小学館の図鑑NEO】


シリーズ累計1300万部突破! 図鑑売り上げNO.1!! リアルな写真やイラストで圧倒的な収録数を誇る、図鑑づくり60年のノウハウを結集した、3歳から高学年、大人になっても楽しめる本格図鑑シリーズです。
 
[作品]
子供:お父さん、あの星はなんて星?
父:あれ? あれは・・ウメ星だな。
子供:じゃあ、この花はなんて名前?
父:それか、それはダンゴ花だな。
子供:この虫は? この虫はなんていうの?
父:それは・・、それはオジャマ虫だ。
NA:子供もお父さんも。図鑑で知識を身につけよう。小学館の図鑑 NEO
 
 
 結構初期に書いた作品ですね。ルックプラスの次くらいかも。
 書いた当初は、これだ! これがラジオCMってやつだ! と感じたのですが、もちろん落選しているのでどーしよーもなく。
 そもそも発想がベタですよね。たぶん、100万回くらいいろんな人が応募し来たと思うネタです。
 
 
課題

【青二プロダクション/青二プロ所属俳優養成所・青二塾】


1969年にオーディオ専門のマネージメントプロダクションとして設立以来、今年創立53年を迎えた青二プロダクション。
450人を超える俳優の基盤となっているのが、青二塾出身者!
次代のスター候補生を待っている青二塾をPRする20秒を。
 
[作品]
男:おとうさん! 娘さんを僕に下さい!
父:・・君は何の仕事をしているんだね?
男:僕は・・僕は声優をやってます!
父:声優だと? そんな輩に娘はやれんっ!
娘:待って、お父さん!
父:なんだっ?
娘:彼は・・彼は青二塾の出身よ。
男:そうです。
父:なに? 青二塾?
母:じゃあ安心ね! ねえおじいちゃん。
祖父:そうじゃな! ふぁっはっは!
父:よし、じゃあ認めよう!
男:ありがとうございますっ!
 
SE:(注意を促すチャイムの音)
 
NA1:このCMはすべて、ひとりの声優が演じていました。
NA2:力のある声優を育てる。『青二塾』

 
 
 当然ながら青二塾なるものを存じ上げておらず、調べてみるとどうやら俳優・声優の養成所のようであるらしい。
 で、どっちかっていうと声優に重きを置いているようで、過去の受賞作も声優をモチーフとしたものが多い。ラジオだしね。声優の方が合う。
 ってことで、僕も声優モチーフで書いてますよね。
 
 ラジオCMは「ネタ」が必要、とは書いたのですが、「ラジオならでは」の仕掛けがあるととても綺麗で、つまり映像がないがゆえに、想像をミスリードさせて、「××と思って聞いていたけど、実は○○でした」みたいな感じのドンデン返しがあると「ばえる」。ミステリー小説でいうところの「叙述トリック」みたいなものです。
 この作品においては、まずラジオなので声しか聞こえないことを利用し、複数の声優が演じていた、と思わせておいて、実はひとりですべて演じていた、というオドロキと、青二塾の人たちはそれくらいの力量があるんだよ、ということを暗にPRしている、一粒で二度おいしい仕掛けになっていて、「うほっ! これは獲った!」と思っていたのですが、まぁご存じの通り落選。
 敗因は、なんでしょうね。さすがに5人の登場人物をひとりで演じ分けるというのは無理、と判断されたのと、長い、ということでしょうか?😅
 
 
課題

【パナソニックネットソリューションズ/MAJOR FLOW Z CLOUD】


月額3万円~
インボイス制度・電子帳簿保存法に対応したMAJOR FLOW Z!
経費精算・電子決裁・勤怠管理とあらゆる書類を電子化!
会社の業務や課題を解決して、ビジネスパーソン一人ひとりに貢献します。
どれだけ便利になるか・楽しく理解しやすい、CMをお願いします!
 
 
[作品]
社長:山田君!
山田:は、はい社長!
社長:経費削減だ! 我が社もパナソニックのMAJOR FLOW Z CLOUDで紙をなくすぞ! 紙がなくなれば仕事もはかどり環境にも優しい。まさに一石三鳥だ。
山田:はい社長! あ、でも、社長の頭にはとっくに髪はないですけどね。
社長:・・・・山田くん・・。
NA:パナソニックのMAJOR FLOW Z CLOUDで、オフィスから煩わしい紙をなくしましょう。

 
  
 なんなんでしょうね、これ。なんか、何回読み直しても課題がさっぱりわからないんですが😅
 とにかく、電子帳簿って話なんですよね。それで紙の書類をなくそうってこと。それを表現すればいいんだな、と思ったのですが、どう表現していいかわからず‥。
 結局「紙」と「髪」を引っ掛ける、という世界中で50億人くらいが考えつきそうなことを主軸にして書いたのがこの一本です。
 こんなのはまぁ、もちろん通るわけないですね😅
 
 
課題

【ニップン】


ニップンは、2022年5月に経営理念「ニップングループは、人々のウェルビーイング(幸せ・健康・笑顔)を追求し、持続可能な社会の実現に貢献します。」を策定しました。そこで、幸せ・健康・笑顔をテーマに、当社の魅力を20秒で!
 
[作品]
講師:(流暢な英語で)「Happen」
生徒:(はっきりとした日本語で)「ニップン」
講師:(ややゆっくりと)「Happen」
生徒:(さっきとおなじ口調で)「ニップン」
講師:(やや語気を強めて)「Happen!」
生徒:(同じくらいの口調で)「ニップン!」
講師:(呆れて)「Oh my God!」
生徒:(はっきりと)「オーマイパスタ」
NA:ニップン。

 
 
    これなー。
 僕ね、自分でいうのもなんですけど、大好きなんですよ(笑)
 バカバカしくないですか? ニップンとハップンって。間違えようもないし、豪快すぎるでしょ。
 書いてるときにゲラゲラ笑ってました。
 で、ニップンって調べたら、「日本製粉」のことで、主力商品は「オーマイパスタ」なんですよね。だからオチの「オーマイガー」ともかけれるし、これは、獲ったな、と思いましたね。
 でも‥ダメだったなぁ…(知っとる!)
 
 投稿してから、しまった冒頭に「リッスン・トゥ・ミー」とか入れた方が英会話スクールってことがわかりやすいな、と思ったけど、文化放送って(ていうか宣伝会議賞以外のあらゆる公募って)投稿してから修正できないんですよね。
 それ入れたら‥グランプリだったかも(笑)(ないない)
 
課題

【よみうりランド】


よみうりランドは、国内有数のジェットコースターであるバンデットや標高160mの眺望が広がる大観覧車など、40以上のアトラクションをラインナップした遊園地です。聞いたら遊園地に行きたくなってしまうような、楽しいCMをお願いいたします!
 
[作品]
父:今度の休み、なにランドに行きたい?
息子:よみうりランド!
父:えー? ほんとに?・・なにランドでもいいって言ったら、なにランドに行きたい?
息子:絶対、よみうりランド!
娘:よみうりランド以外、ありえないよね。
父:おいおい。数多あるランドの中から、そんなにもよみうりランドを選ぶなんて。まるでCMみたいじゃないか。
NA:CMです。ランドと言えば、よみうりランド。私も行きたい。

 
 
もう結局、毎回おなじことを言うことになるのですが‥。
これ、なにが敗因なんですかね? いま読み返してみて、自分でフツーに「おもしろい」って思っちゃったんですが(笑)
なんでしょう? みんなが書いてるようなことだから? ちょっとあざとすぎるから? 敗因わかりません😭
おもしろくない。面白くないんだね、きっと(泣)
 
 
課題

【月桂冠/月桂冠 THE SHOT】


手のひらに収まるショットボトルを採用し、気軽にフルーティで贅沢な味わいが楽しめる日本酒です。
そんなカジュアルに楽しめるTHE SHOTを、普段日本酒に馴染みがない人に「試しに飲んでみようかな。」と思わせるような、ラジオCMをお願いします。
 
[作品]
娘:お父さん。
父:ん?
娘:はい、これ。プレゼント。
父:え? プレゼント? なんのだ?(袋を開ける音)「月桂冠のTHE SHOT」。・・ゆうこ、こりゃいったいどういうことだ?
娘:明日、私の二十歳の誕生日でしょ。初めてのお酒は、お父さんと飲みたいと思ってね。
父:ゆうこ・・。
娘:私の彼氏、19歳だからまだ飲めないし。仕方なく、ね。
父:・・・・。・・ゆうこ?
NA:初めてのお酒は大切な人と飲みたい。月桂冠のTHE SHOT。

 
 
最後の作品ですね。
月桂冠の「THE SHOT」というのは、ボトルタイプの缶コーヒーみたいな感じの日本酒で、フルーティーな味わい、とあることからもスタイリッシュな感じで飲めるお酒、ということのようですが・・。
当然ながら、そんな細かい設定は無視(笑)。説明していたらキリがないから。
なので、日本酒になじみがない若者に飲ませる、というシチュエーションをあれこれ考えていたわけですが、やっぱりお酒は20歳になってから、ってことで、二十歳の誕生日に親と飲むという設定かな、となり、初めは親父が娘にプレゼントして飲みに誘う、という設定で書いていたのですが、それがなんとも気持ち悪く😅
 で逆にしてみたところ、意外なオチもできて、おお、これはいいんじゃない? となりました。ほっこりして、ちょっと笑えるし。いいじゃんいいじゃん! と。
 
  ・・ま、駄目だったんですけどね!!!
 
 
 てなわけで11の、「入賞できなかった作品」をご紹介し、皆様のなんらかの参考になればいいなぁ、、と思っております。
 この辺がダメだったんじゃない? とご意見いただけるとなお幸いですが(ただし、優しくね)。
 
  
 またラジオCMのコンペ始まりますからね。
 この敗戦をしっかりと糧にして(敗因不明だけど)、今度はしっかりなんかしらの賞を獲るぞ!
 
 

うぉおおおお!

(なんじゃこの終わり方)。

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