Vampire Weekend 「Father of the.. -O-Card-」


丁度このcdが手に入る前後で、
ハンドパンの「C# Ysha Savita」を買って、耳が幸せな気持ちでいたところに
この楽曲たちはものすごい幸福だった
まさにそういう音階のようなそれらが

ハンドパンが楽園としたら
彼らの楽曲は祝福

人生讃歌のような気配さえもするそれらが
聴いていると癒されてしまって
なんかもう涙腺にくる

もちろん、歌詞はその通りでは、ないのが
洋楽の面白いところだったり、するのだけれど

「CONTRA」以来に、心に届いたアルバム。

夕陽、砂浜、海、
鳥の声、そんな景色の中で、聴きたい。

―――――――

終わらせるべきだと君が思う理由は分かっているんだ
あなたを永遠に支え続けることはできないけれど
今抱きしめることならできるよ

悩める心の持ち主なら
決して看過できないだろう

相談している暇はないよ
話せないんだ
時間は信用できない

君は僕を裏切っていたけど
僕も裏切り続けていた

君が手を差し伸べて守ってくれたなら
僕は教訓を得られたのだろうか

僕の人生はジョークに等しい
君の人生なんてお気楽なもの

君を愛しているよ
でもそれだけじゃ足りないんだ
そして君から距離をとることは
堪えがたいほど魅力的だった

何百枚もの金貨は使ってしまえば
輝きは消えて手元には何も残らない

あれだけたくさんの愛情が憎しみに変わってしまった

ああ、当時の僕は若かった
自分の運命を知らずにいたんだ

僕は君にとってどういう存在なのか
君は僕にとってどういう存在なのか

「日付を要求する曜日なんてあるんだろうか」
いいや、僕には分からないよ

太陽が物事を修正してくれないなら
1年はかかるだろうね

2021年に、
君は僕のことを考えてくれるのかな?
(1年なら待てるけど)

与えることと受け取ること
苦しみと痛み
リアルとフェイク

誰が知っていると言うんだい?

たとえ1日であっても
でも太陽が姿を見せようとしている

あの頃は確かに君を愛していた
今も君を愛していると思う

100年かそれ以上に長い年月
1分間がずっと長く感じられるだろう

それは全ての人々の心の中で脈打っている

―――――「Father of the.. -O-Card-」によせて

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