自己超越の本質

〜幾重にも連なる峰の奥ゆかし そのまた奥にぞ光ありける〜



はじめに


私達が生きているこの世の中を、とてつもなく奇妙だと思ったことが全ての始まりでした。

これまで十数カ国に訪れ、その内三ヶ国に暮らし、どれだけ大層な文明を目の当たりにして人間の計り知れない創造力を実感しても、精妙を極めた自然のそれには遠く及ばないという確信に至り、豊かな生活をしていれば忘れがちですが、文明を築いている我々自身も自然の一部だということ、つまりこの世の中には文明か自然しか存在しないわけで、その文明と自然のちょうど中間に存在するのが人間だということに気付き、ではその人間とは一体何なのか?という父が亡くなってからこれまで十年以上追いかけてきた「何か」を、ひとつの形にしたいとこの文章を2016年に上梓したのですが、それからもずっと研鑽の日々の抽出物を都度書き足してきました。そしてここに一つのnoteとして皆様とシェアできることを大変光栄に思います。

可能な限りわかりやすい表現を心がけましたが、扱うものが目に見えない事柄なので場合によってはわかり辛い部分もあるかもしれません。その際は遠慮なくご質問下さい。


目次


はじめに
第1章 言葉
第2章 解釈
第3章 フラクタル
第4章 無意識
第5章 愛
第6章 自我
第7章 宗教・神話
おわりに

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24,483字

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